きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

672. 高安は優勝出来るのか?

大相撲名古屋場所初日まであと4日。

楽しみである一方、期間が短いこともあり、何となくまだ観戦準備(?)が整っていない気持ちもある。

北海道在住の私からしたらまだそこまで夏を感じていないため、それも少なからず影響しているだろうか。

名古屋場所は新大関霧島、大関取りの3関脇、さらには新入幕の若手力士に注目が集まるだろう。

そして私個人としては『高安』にも注目している。

昨年の春場所以降、基本的には上位圏外で大勝し、上位圏内で負け越し・休場という流れが続いている。

唯一令和4年秋場所九州場所は上位圏内で次点・同点と連続で好成績を残している(厳密に言えば秋場所は上位圏外だが役力士との割は多く組まれている)。

先場所も初日から休場し、途中出場してきたが3勝に終わったため、名古屋場所の番付は東前頭7枚目と上位圏外である。

ここ数場所、やはり高安が上位圏外に位置すれば『今場所も大勝するのでは?』『高安初優勝?』と期待するファンも少なくないだろう。

あと一歩と迫りながらも何度も跳ね返され続けている高安の初優勝だが、今年に入ってから前半の3場所ではまだ優勝争いに顔を出すことが出来ていない。

それこそ上位圏外であった今年の春場所は連敗が足を引っ張り、10勝に留まってしまった。

高安を見ているとかつて兄弟子だった『稀勢の里』を思い出すファンも多いのではないだろうか。

稀勢の里も出世が早かったため、早くから期待を寄せられた力士だったが、初優勝と横綱昇進は30歳を過ぎてからだった。

白鵬を圧倒したと思いきや下位の力士にあっさりと星を落としてしまう。

そんな歯がゆい思いを何度も味わわせてくれたのが稀勢の里という力士だった。

現在の高安と初優勝を果たした時の稀勢の里を比較すると以下の通りである。

【高安】※名古屋場所を含む

・通算在位:110場所

・幕内在位:73場所

・年齢:33歳5ヶ月

稀勢の里

初土俵から幕内初優勝までの所要場所数:89場所

・新入幕から幕内初優勝までの所要場所数:73場所

・年齢:30歳6ヶ月

 

期待を裏切り続けて中々優勝できないと言われていた稀勢の里の記録をほぼ更新している。

幕内在位に関しては今場所が稀勢の里が初優勝を果たした場所数と同じである。

これを見ると高安のタイムリミットも刻一刻と迫っていると言えるだろう。

 

この3つの記録に関して現在のトップ5は以下の通りである(年6場所制以降の記録)。

 

初土俵から幕内初優勝までの所要場所数】

順位

四股名

所要場所

1位

旭天鵬

121場所

2位

貴闘力

102場所

3位

霧島

96場所

4位

玉鷲

91場所

5位

稀勢の里

89場所

 

【新入幕から幕内初優勝までの所要場所数】

順位

四股名

所要場所

1位

旭天鵬

86場所

2位

稀勢の里

73場所

3位

琴奨菊

66場所

4位

玉鷲

62場所

5位

貴闘力

58場所

5位

栃ノ心

58場所

 

【年齢】

順位

四股名

初優勝年齢

1位

旭天鵬

37歳8ヶ月

2位

玉鷲

34歳2ヶ月

3位

徳勝龍

33歳5ヶ月

4位

貴闘力

32歳5ヶ月

5位

琴奨菊

31歳11ヶ月

 

旭天鵬が三冠(?)を達成しているが、仮に今場所高安が優勝となると所要場所数に関してはいずれも2位、年齢は3位となる。

旭天鵬の記録を見ればまだ余裕を感じるかもしれないが、この記録に関しては事実であって真実ではない部分が多いだろう。

現実的に考えた時、上記の通り高安の初優勝へのタイムリミットは刻一刻と迫っていると言える。

今場所は上位圏外のため、大勝する可能性は秘められている。

その一方、春場所のように10勝止まりに終わる可能性もある。

如何せん上位は充実しているため、好調を買われて終盤戦割を組まれると厳しい展開が予想される。

下位に目を向けても対戦経験のない期待の若手が多く在位しているため、高安としてはやりづらさがあるだろう。

そして高安は大関時代から何度も優勝に迫っているが『一度も13勝以上の成績を残したことが無い』ため、これも一つ大きな課題と言えるだろう。

今場所の高安はやってくれるのだろうか。