大相撲九州場所は早くも中日を終了し、照ノ富士、貴景勝が場所を引っ張る展開となっている。
本日の内容面では差が生じたが、それでも総合すればどちらも自分の相撲をしっかり取り切っているという印象を受ける。
そして照ノ富士だが、今場所で4場所連続中日勝ち越しとなったが、これは史上4位タイの記録である(1位、2位は白鵬の10場所、7場所。3位は玉の海の6場所)。
ここ数場所の照ノ富士の安定感は群を抜いており、それは優勝回数を伸ばす結果にも繋がっている。
そして題名の『横綱として史上初の記録』に関してだが、それは『新横綱から2場所連続中日勝ち越し』である。
以前こちらの方で優勝に関して触れたが、唯一新横綱から2場所連続優勝を果たしている大鵬だが、大鵬はこの2場所で中日勝ち越しを1度も果たしていない(1場所目が5連勝、2場所目が4連勝)。
まず新横綱で中日勝ち越しを決めた力士は玉の海、隆の里、旭富士、白鵬、稀勢の里、照ノ富士である。
そして照ノ富士を除いた5名の2場所目の成績は以下の通りである。
1場所目初黒星を喫した日(最終成績) |
2場所目初黒星を喫した日(最終成績) |
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13日目(13勝2敗 次点) |
4日目(12勝3敗 次点) |
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15戦全勝(優勝) |
4日目(13勝2敗 次点) |
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13日目(13勝2敗 次点) |
4日目(12勝3敗 次点) |
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10日目(11勝4敗) |
初日(13勝2敗 優勝) |
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13日目(13勝2敗 優勝) |
初日(6勝5敗4休) |
5名ともに序盤戦で黒星を喫している。
ここ数場所、特に今場所の照ノ富士はまさに『横綱相撲』を体現している内容である。
照ノ富士は史上初の新横綱から2場所連続中日勝ち越しを決めたが、大鵬以来2人目となる2場所連続優勝も手にすることが出来るかどうか注目である。