きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

588. 高安の優勝争い

1年納の九州場所も残すところ千秋楽のみとなった。

九州場所終了=私の1年が終了』という思いが強いため、寂しくなってしまう。

本日はワールドカップ日本代表の試合も控えているため、大相撲もサッカーも観戦する方は忙しい1日になるだろう。

さて九州場所は高安が単独先頭で千秋楽を迎える展開だが、昨日も記載したが14日目終了時点で高安が単独先頭に立つのは『自身初』である。

『高安=優勝に一歩届かない』という印象が強いが、優勝に王手という状況を作ったことが無いということである。

そして高安は『幕内で13勝以上の成績を残したことが無い』ため、高安にとっては未知の領域へ足を踏み入れることになる。

過去に次点以上の成績を残した場所、次点ではなくても12勝を果たした場所及び千秋楽まで優勝争いした場所を以下にまとめた。

場所

番付

成績

優勝力士

平成25年初場所

東前頭7枚目

12勝3敗(次点)

日馬富士(全勝)

平成26年名古屋場所

西前頭11枚目

11勝4敗

白鵬(13勝2敗)

平成29年春場所

西関脇

12勝3敗

稀勢の里(13勝2敗)

平成30年初場所

西大関

12勝3敗(次点)

栃ノ心(14勝1敗)

平成30年春場所

大関

12勝3敗(次点)

鶴竜(13勝2敗)

平成30年九州場所

西大関

12勝3敗(次点)

貴景勝(13勝2敗)

令和3年春場所

東小結

10勝5敗

照ノ富士(12勝3敗)

令和4年春場所

東前頭7枚目

12勝3敗(同点)

若隆景(12勝3敗)

令和4年秋場所

西前頭4枚目

11勝4敗(次点)

玉鷲(13勝2敗)

赤字は千秋楽先頭で並走していた場所、青字は1差後続である場所

 

こう見ると千秋楽まで優勝の可能性があった場所は5場所であり、14日目終了時点で先頭に立っていたのは2場所だけである。

大関時代2場所連続で12勝を果たしたが、いずれも14日目に優勝が決定している。

そして高安にとって一番嫌なデータは、千秋楽まで優勝の可能性が残されていた5場所全て『千秋楽に敗れている』ことである。

平成26年名古屋場所の場合、先頭が白鵬琴奨菊の上位陣であり、自身は上位圏外で1差後続のため、そこまで重圧はかかっていなかったと思うが、令和3年春場所、令和4年春場所辺りは重圧に押し潰されて敗れてしまったと言えるだろう。

特に令和3年春場所は終盤戦3連敗を喫してしまった。

今場所ここまで14日間は平常心で自分の相撲を貫いていると言えるだろう(14日目はやや固かったが)。

初優勝に王手、さらに本日の対戦相手は今年の春場所因縁の相手である阿炎。

固くなる要素満載だが、高安としては先場所と異なり『負けても2番以上相撲を取ることが出来る』というくらいの気持ちで臨むのが最善ではないだろうか。

優勝の可能性が残されている高安、貴景勝、阿炎。

正直誰が優勝してもドラマはあると思うし、私自身何一つ文句はない。

ただ高安にはそろそろ初優勝の呪縛から解放されてほしいと思っている。

どんな結果が待ち受けているのか。

千秋楽もしっかりと見届けよう。