きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

653. 2023年夏場所5日目を勝手に語る

大相撲夏場所は早くも序盤戦が終了した。

役力士の好調が目立つ中、角番貴景勝はこのところ3連敗中の翔猿に敗れて2敗目。

立ち合いからよく見て突っ張りにいっているが圧力がなく、四つに組まれてしまった。

2場所前優勝を果たした場所にて小手投げ、すくい投げで新境地に至ったが、基本四つに組んでしまっては貴景勝に勝ち目はない。

序盤戦は白星1つ先行と状態から考慮すれば及第点と言ったところだろうが、如何せん役力士が好調だけに平幕相手には落としたくないところであった。

中盤戦以降もかなり厳しいだろうが、持ち前の精神力で乗り切るところを見てみたい。

元気な関脇陣の全勝は若元春のみとなった。

曲者の翠富士相手だったが、恐れることなく立ち合い踏み込み、左四つ万全な形を作ることに成功した。

土俵際も細心の注意を払い、完璧な相撲と言って良いだろう。

とにかく力強さが目立つ。
そしてこれで土俵際もしぶといのだからちょっとやそっとじゃ崩れない雰囲気を醸し出している。

まだまだ先は長いが、優勝の声もちらほら飛んでくるだろう。

同じく関脇で全勝だった大栄翔が阿炎に敗れて初黒星。

阿炎の変化にうまく反応し、その後も冷静に突っ張っていたように見えたが、土俵際に落とし穴が待っていた。

大栄翔としては変化にうまく反応しただけにもったいない一番と言えるか。
先場所千秋楽の本割、決定戦然り、土俵際は大栄翔の課題である。

月並みだが連敗は避けたいところである。

本日注目の一番。
大関取りの霧馬山は琴ノ若に攻め込まれたが、逆転のすくい投げを決めた。

攻め込まれているし、決して磐石とは言い難いが、白星に結びつけているのが何よりである。

先場所も中日までは磐石とは言い難い内容だったが、最後は8連勝としたため、白星の積み重ねがきっかけでエンジンがかかる可能性も秘められている。

序盤戦4勝1敗はまずまずの出来と言えるだろう。
とにもかくにも迷わず相撲を取ってほしいところである。

豊昇龍は正代に攻め込まれる場面があったが、右からの上手投げで豪快に仕留めた。

立ち合い先手を取り、先に上手を引いていた分、余裕もあったのだろう。

昨日も記載したが、今場所4関脇の中で最も印象が薄く感じるが、それでも周囲と同等の成績を残しているのだから地力がある証拠である。

横綱照ノ富士は曲者宇良に相撲を取らせず5連勝。

翔猿戦同様、強引にいくのではなく、狙ってかんぬきにいっている時の照ノ富士の相撲は安定感がある。

逆に腕を極められている側の力士は痛々しいのだが。

まだ右四つの型で白星を掴んでいないが、それでも落ち着きを見ていると照ノ富士も磐石になりつつあるか。

平幕に目を向けると、明生が5連勝とした。

錦木に動きを止められた際、やや厳しいように感じたが、今場所好調なだけあり、不利な体勢からでも身体が動いている様子である。

このまま白星を積み重ねて、役力士と割が組まれると楽しみである。

朝乃山は碧山を問題にせず5連勝。
碧山の突っ張りを受けた状態で強引に前に出て引きに落ちるという負けパターンも少し頭に過ったが、しっかり密着して攻め込む事が出来た。

とりあえず最低でも10日目まで9勝1敗の成績を残してほしいという気持ちがある。
そしてその中で役力士とどれだけやり合えるか見てみたいところである。

明日の注目の割は
『豊昇龍ー大栄翔』
この一番である。

好調関脇同士の割が組まれた。
そして大栄翔にとってはやや苦手としている相手である。

豊昇龍は突っ張りをかわして中に入るのがうまいため、大栄翔としても突っ張りにくいのだろう。

大栄翔としては今場所大関昇進を目指すならば大勝は必要であり、ここで連敗するわけにはいかない。

豊昇龍としても2場所連続二桁白星のために好調力士を下して波に乗りたいところだろう。

中盤戦に突入し、星の潰し合いも始まってくるだろう。

今場所は役力士が好調だけに、終盤戦で割崩しするのは困難だろう。

そのため今まで以上に早めの対応をしていかなくてはならない。

朝乃山が大勝するのは場所前から容易に想像出来ることだし、明生も好調である。

審判部もうかうかしていられない。