きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

621. 2023年春場所初日を勝手に語る

本日より大相撲春場所が初日を迎えた。

首を長くして待っていたが、その一方で『そういえば今日が初日か』という何となく軽い気持ちもある。

最近は自分自身こういった場所の迎え方が多くなっているが、場所が進む度いつも通り熱が入ると思う。

今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いいたします。

さて土俵に目を向けると初日から『荒れる大阪場所』の本領発揮か。

いわゆる今場所も番付上3強と呼べる貴景勝、若隆景、豊昇龍だが、全員初日黒星を喫した。

まず今場所最大の注目である貴景勝だが、今場所も翔猿相手に不覚を取った。

立ち合いよく見て当たり、その後の押しも良かったように思えたのだが、土俵際の叩きに落ちてしまった。

完全に貴景勝の流れであったし、翔猿もそこまで激しい動きではなかったと思うが。

見ている側としては勿体ない一番に感じた。

また押し相撲が初日に叩きで敗れたということで尾を引く可能性が高い。

これで攻めの気持ちが失われてしまっては貴景勝の相撲が崩壊の道を辿るだろう。

とにかく切り替えていくしかない。
先場所も序盤戦で黒星を喫したが、その後見事に立ち直って優勝を果たしている。

攻めの気持ちは貫いてほしいところである。

序盤戦に弱い若隆景は玉鷲の土俵際逆転の突き落としに屈した。

立ち合いから玉鷲の当たりに下がり劣勢だったため、最後廻しを引いて攻める場面も慌ててしまったか。

劣勢ながらも組み止めただけに勿体ない一番と言えるのではないだろうか。

豊昇龍は左前ミツ狙いの立ち合いだったが、正代の出足、圧力が凄まじかった。

豊昇龍も面を食らってしまったのではないだろうか。

この相撲に関しては正代を褒めるべきか。
正代は完全に大関陥落が決まり、今場所は平幕で相撲を取ることになったが、肩の荷が下りたのか。

とはいえこの力士は良い相撲を取った翌日にどうなるかわからないし、昨年の秋場所も初日会心の相撲を取ってその後9連敗したため何とも言い難いか。

新関脇の霧馬山は関脇以上で唯一初日白星発進。

難敵阿炎の突っ張りに下がらず、逆に下から押し上げ力強い相撲を見せた。

廻しを引かなくても前に出る圧力がついてきているため、今場所も期待が持てる。

4小結が全員白星発進。
そして全員がらしさを発揮したと言える。

若元春は展望でも記載したが、左四つに組めば現役最強と言っても過言でない。
本日の竜電戦でもそれを感じさせるほどの強さだった。

琴ノ若は御嶽海の当たりに下がらず、右四つに組んで磐石の内容だった。

大栄翔は自分の相撲を取り切ることが出来れば錦木には失礼だが負けることはないだろう。

翔猿は持ち前のしぶとさを見せたと言えるか(上記の通りなぜ貴景勝は落ちてしまったのだろうかという思いも強いが)。

平幕で目についたのは高安と新入幕の金峰山、北青鵬か。

休場明けの高安は時折見せる左前ミツ狙いの立ち合いだったが、前ミツを引いてその後の攻めも早かった。

やはりこの地位ならば今場所も大勝する可能性は高いか。
そう思わせる相撲内容だった。

金峰山は立ち合いの当たりもそうだが、身体が動いている印象を受けた。

新入幕らしくのびのびと取ってほしいところである。

未完の大器北青鵬は案の定(?)棒立ちで王鵬の喉輪押しに下がったが、棒立ちでもあれを残すところがやはりただ者ではないという証明か。

廻しを引いてからの引き付けは強烈だった。

明日の注目の割は
貴景勝玉鷲
『霧馬山ー正代』
この2番である。

綱取り貴景勝は初日に躓く展開となったが、切り替えることが出来るかどうか。

幸い明日の相手は小細工なしの同じ押し相撲の玉鷲である。
迷うことなく相撲を取ることが出来るという点では良いと思うがはてさて。

大関への足固めの場所と言っても差し支えない霧馬山は本日目の覚めるような相撲を取った正代が相手である。

実は先場所も正代には敗れており、霧馬山にとって楽な相手ではない。

序盤戦出来るだけ取りこぼしを避けたいところだが。

初日から3強が敗れ、関脇以上から優勝が出てほしいと願っている私からすれば残念な結果だがまだ初日だ。
さすがに初日だけでは何も断定はできない。

ただ過去に初日から連敗を喫して優勝を果たした力士は存在しない。
そういった意味では貴景勝は早くも正念場を迎えているか。

大関昇進以降、貴景勝は2日目の成績があまり良くないためどうなるか。