一昨日、別々の力士による連続優勝場所数が歴代1位の9場所になる可能性があるという記載をした。
そして今場所もう一つ、優勝に関する歴代1位の記録にリーチを懸けている。
それは『4場所連続12勝以下の優勝』である。
私は度々12勝の優勝に関して触れているが、もし今場所12勝以下となれば4場所連続で歴代1位となる。
昨今の大相撲は照ノ富士の怪我に伴い、実力伯仲であるため誰が優勝するのかわからない時代へ突入している。
飛びぬけた力士が存在しないから勝ち切ることが出来ず、黒星がある程度連なった結果、12勝の優勝も増加するのだろう。
またそれは一昨日記載した別々の力士による連続優勝場所数にも通じるところである。
先場所終了時点で3場所12勝以下の優勝であるが、これは『3回目』である。
3回の詳細を以下にまとめた。
【1回目】
場所 |
優勝力士(番付) |
成績 |
備考 |
昭和47年初場所 |
栃東(西前頭5枚目) |
11勝4敗 |
|
昭和47年春場所 |
長谷川(東関脇) |
12勝3敗 |
魁傑と優勝決定戦 |
昭和47年夏場所 |
輪島(西関脇) |
12勝3敗 |
|
翌場所高見山(東前頭4枚目)が13勝2敗で優勝
【2回目】
場所 |
優勝力士(番付) |
成績 |
備考 |
令和4年春場所 |
若隆景(東関脇) |
12勝3敗 |
高安と優勝決定戦 |
令和4年夏場所 |
12勝3敗 |
|
|
令和4年名古屋場所 |
逸ノ城(西前頭2枚目) |
12勝3敗 |
|
翌場所玉鷲(東前頭3枚目)が13勝2敗で優勝
【3回目】
場所 |
優勝力士(番付) |
成績 |
備考 |
令和4年九州場所 |
阿炎(西前頭9枚目) |
12勝3敗 |
貴景勝、高安と優勝決定巴戦 |
令和5年初場所 |
12勝3敗 |
|
|
令和5年春場所 |
霧馬山(東関脇2) |
12勝3敗 |
大栄翔と優勝決定戦 |
ここ1年で2回達成している記録である。
仮に令和4年秋場所12勝以下ならば7場所連続になっているところだった。
面白いことに過去2回は必ず優勝に関脇が絡んでいる。
そして翌場所13勝以上で優勝する力士は平幕力士となっている。
今場所は逸ノ城、朝乃山という実力者が平幕下位に在位している。
どちらかが優勝を果たす可能性も大いに秘められているが、終盤戦で上位と割が組まれ、12勝に留まるという可能性も十分考えられるだろう。
はてさてどうなるものか。
余談だが、仮に逸ノ城が優勝となれば、別々の力士による連続優勝の記録は途切れることになる。
優勝記録に関することで2つ投稿したが、こんなところに目を向けて観戦するのも面白いかもしれない。