大相撲初場所が終了してから2日経過するが、まだ相撲ロスが続いている。
毎場所そうだが、しばらくは『この時間何してたっけ?』という感覚に陥ることが多い。
さて先日大関貴景勝が優勝を果たして幕を閉じた初場所だが、ほんの2場所前までは3大関が在位していた。
先場所御嶽海が関脇へ陥落して特例復帰ならず、そして今場所正代が関脇へ陥落して特例復帰が叶わなかった。
御嶽海は今場所平幕で相撲を取っていたが、ここでも負け越しを喫してしまい、コロナウイルス感染に伴う休場も含めて5場所連続で勝ち越しできていない状況である。
大関陥落後は2場所連続である。
今場所の相撲を観ていても、所々で良い相撲はあっても強い時の御嶽海とは程遠い内容になっている。
正代も9日目~12日目までは良かったが、それ以外の相撲は精彩を欠いていた。
正直このままずっと負け越してしまうのではないかと心配しているファンも少なくないのではないだろうか。
特に御嶽海に関しては怪我の影響もあるだろうが、1年でここまで衰退するとは思っていなかったため不安である。
そこで今回不名誉な記録であるが、大関陥落直後からの連続負け越しについて調べてみた。
まず特例復帰にて大関復帰を果たしたことがある力士は三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2回)、栃ノ心、貴景勝の7回である。
そして特例復帰は叶わなかったが、その場所で勝ち越した力士は若羽黒、大受、琴奨菊の3名である。
以上10例に加え、千代大海は特例復帰場所に引退を表明しているため除外している。
詳細は以下の通りである。
陥落直後連続負け越し場所 |
勝ち越した場所の成績(番付) |
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出島 |
4場所 |
9勝6敗(東前頭9枚目) |
3場所 |
10勝5敗(西前頭11枚目) |
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魁傑(1回目) |
2場所 |
10勝5敗(西前頭6枚目) |
魁傑(2回目) |
2場所 |
10勝5敗(西前頭4枚目) |
琴風 |
2場所 |
3場所目に引退 |
霧島 |
2場所 |
8勝7敗(東前頭2枚目) |
2場所 |
9勝6敗(東前頭8枚目) |
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高安 |
2場所 |
10勝5敗(東前頭13枚目) |
御嶽海※ |
2場所 |
継続中 |
前の山 |
1場所 |
8勝7敗(西小結) |
1場所 |
8勝7敗(東前頭9枚目) |
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1場所 |
9勝6敗(西小結) |
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正代※ |
1場所 |
継続中 |
これを見ると2場所連続負け越しが多く、3場所目に勝ち越すことが多い。
番付に関してはある程度ばらつきがあるが、やはり上位圏外の番付に位置した方が勝ち越す可能性は高い。
今場所の成績から言えば正代、御嶽海ともに来場所も上位圏内で相撲を取るだろう。
両力士ともにここ数場所は勝ち越す事すら難しい状況であるが、何とか2場所連続程で留めてほしいという思いが強い。
最近は30歳を越えても全盛期を迎えているのではないかと思わせる力士も多く存在する。
正代、御嶽海も老け込むような年齢ではないため、まずは勝ち越してほしいところだが…