きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

615. 今場所の割の編成に関して勝手に語る

昨日貴景勝が異例の場所を制して幕を閉じた大相撲初場所

貴景勝大関の意地を見せた素晴らしい場所であった一方、割に関しては多くの不満が飛び交っていた。

私は今場所だけに限らず、今まで様々な場所でちょいちょい割の編成に関して文句、不満を言い続けているが、大まかなことに関してはいつもの文句と変わらない。

まず単刀直入に『対応が遅い』ということだ。

14日目を終了した時点で琴勝峰は役力士との対戦はなかった。

結果的に同じく11勝4敗となった霧馬山との割すらなかったのは疑問でもあるだろう。

4年前から『千秋楽の割は14日目の割が終了してから』という流れとなっている。

これ自体は良い取り組みだと思っている。
しかし問題は『千秋楽に帳尻合わせるからいいでしょ?』という考え方にも思えてしまうことである。

千秋楽は『貴景勝ー琴勝峰』の相星決戦となり、すっきり収まっているようにも見えるが、14日目まで平幕力士としか対戦していない力士がいきなり千秋楽に今場所出場している中で最高位の貴景勝と割が組まれるのも不自然である。

かつてこれに近い力士が3年前優勝を果たした徳勝龍である。

徳勝龍もこの場所は14日目終了時点まで平幕力士としか対戦しておらず、千秋楽にいきなり大関貴景勝と割が組まれた。

この場所の徳勝龍は12日目から星の近い平幕力士と割が組まれていたが、これに関しても対応は遅かったと言える。

中日辺りから対応しなければ終盤戦に詰まってしまい、結果上位圏内で割崩しが行われてしまうのである。

また今場所は貴景勝の優勝が喜ばしい一方で、この優勝にもケチがつく可能性がある。

なぜなら貴景勝も2名の関脇と対戦していないからである。

今場所の出場している力士の中で最高位は貴景勝だが、次点は関脇の若隆景である。

その『貴景勝ー若隆景』の割が崩されているのである。

そして『貴景勝ー正代』の割も崩されているわけだが、これに関してファンの間では『割崩しして阿武咲、琴勝峰と割を組むべき』という意見が早くから飛び交っていた。

『勝手に語る』の方でも記載したが、これに関して私は否定であった。

10日目終了時点で貴景勝が単独先頭に立っていたが、上位圏外の力士に無理してチャンスを与える必要はない。

言い方は失礼だが下位で負けた阿武咲、琴勝峰が悪い。
上位圏内に在位していないのが悪い。
これが理由である。

結果的に阿武咲が一時単独先頭に立ち、貴景勝と割が組まれた。
割を組むこと自体は良いが、割崩しをせずに済む方法を事前に怠ったことが不満である。

まず上記の割崩しをしても良いと思われていた正代だが、序盤戦1勝4敗、中日終了して2勝6敗だった。

番付通りでいけば貴景勝とは13日目に割が組まれる予定だが、序盤戦で成績が悪いとわかっているならば早くに割を組めば良いだけの話である。

そうすることで終盤戦に1つ枠が出来るし、また中日以降成績不振の平幕力士と割が組まれることもあるが、ここも中位~下位の好調平幕力士と割を組めば良いのである。

正代はここ数場所(というか1年間)低迷しており、割崩しの常連(?)でもあった。

その印象だけで『今場所も割崩しをしてしまえ』と考えるのはあまりにも雑である。

結果論ではあるが、11日目終了時点で若隆景、正代、琴ノ若の成績は同じであったのだから。

今場所の千秋楽これより三役は役力士同士の割が皆無だった。
これも異常だと思う。

上記の通り、千秋楽に帳尻を合わせた結果このような事態を招いていると思う。

『上位が不甲斐ないからこうなる』といった意見も多い。

確かに全否定は出来ないが、上記の通り早めの対応をすることで文句は軽減できると思う。

貴景勝が2名の関脇と対戦していないこともそうだし、若隆景も今場所9勝を挙げ、仮に翌場所から2場所連続12勝を挙げたとする。

いわゆる『3場所33勝』になるわけだが『1場所目は上位との対戦がない』と文句を言われる可能性も考えられる。

優勝争いが盛り上がる一方で問題も多く存在するのである。

話が前後するが、阿武咲、琴勝峰においても中日以降早めに上位圏内の好調平幕力士と割を組むべきである。

阿武咲が12日目に玉鷲と割が組まれたが、これも9日目辺りで割を組み、その後霧馬山、若元春、大栄翔といったところと当てていけば良い。

結果を残していくなら最後の砦である貴景勝と割を組めば良いし、崩れるようならば中位~下位の番付の力士と再び当てていけば良い。

そして多くのファンが感じていることは、千秋楽の割のように毎日取り組み終了後に割を組んでほしいということだろう。

これが最善である。
出来ないことではないはずだ。

『大変だから』『忙しいから』は理由にならないだろう。

全員を納得させる割を編成するのは難しいかもしれないが、大衆を納得させる割を編成するのは可能だろう。

私がブログを始めてから常々記載し続けている割に関しての問題だが、中々良い方向にいかないものである。