きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

608. 2023年初場所11日目を勝手に語る

貴景勝に土。
それも最悪な内容と言っても過言ではないだろう。

優勝争いも佳境を迎える終盤戦へ突入し、重圧がのし掛かってきたのか。

まず本日の立ち合いは両足でぴょんと跳ぶような立ち合いだった。

これでは持ち前の当たりを活かすことは出来ない。

御嶽海戦ではこの立ち合いでも押し込むことが出来たが、上背のある琴ノ若相手には無理があったか。

昨日もそうだが、立ち合いでしっかり当たることができていない。

昨日は冷静と言えば聞こえは良いが、そこに貴景勝らしさはなかった。

終盤戦早々の黒星、内容面の不安、星の挙がっていない力士への敗戦。

何か不安要素だらけに感じてしまうのだが、中日辺りからは貴景勝へ追い風が吹いていたのは間違いない。

悪い流れを断ち切るには、もう一度しっかりと押しに徹することだろう。

良くも悪くも貴景勝には押ししかないのだから。

2敗平幕同士『阿武咲ー琴勝峰』の一番は阿武咲に軍配が上がった。

正直私の予想とは遥かに異なる相撲内容だった。

阿武咲が勝つにしろ負けるにしろ攻める展開になり、土俵際でどうなるかというのが私の予想であった。

しかし琴勝峰にあっさりと出足を止められ、完全に琴勝峰の流れかと思いきや、豪快に右からすくい投げを決めた。

今場所の貴景勝の小手投げ然り、好調の押し相撲力士は当たりを止められても逆転の一手を持っている。

これで星の上では貴景勝と並んだが、阿武咲にとってはこの先が本当の勝負だろう。

この辺りの番付ならばある程度勝つのは何ら不思議ではない。
問題は平幕上位の好調力士相手にどれだけ相撲を取ることが出来るかどうかである。

この先貴景勝と割を組まれるかどうかは不明だが、私自身の考えとして
・阿武咲がリードする展開ならば100%組む
・並走が続くならばどちらでも構わない
貴景勝がリードする展開ならば組む必要がない
以上のように思っている。

なぜなら無理して下位にチャンスを与える必要がないからである。

もし阿武咲がリードする展開となり、上位と対戦せず阿武咲が優勝した場合『インチキ優勝』になる可能性がある。

しかし阿武咲が追いかける展開ならば、番付下位にチャンスを与える必要はない。

暴論、上位に在位していない阿武咲が悪い、下位で黒星を喫した阿武咲が悪いということである。

並走の場合は判断が難しいが、無理に組む必要はないのではないだろうか。

早くも『貴景勝ー正代の割はいらない』という書き込みを目にするが、昨日10日目終了時点で若隆景、正代、琴ノ若の成績に大差はない(ましてや本日の結果で全員同じ成績になった)。

それで過去の印象だけで正代の割を崩すべきだと考えるのは無理がある。

それならば本日の貴景勝琴ノ若の割を崩しても良いのだから。

話がやや逸れたが、阿武咲としては優勝するためには全勝するくらいの気持ちがなければいけないと思う。

ここからが阿武咲の本当の闘いだろう。

昨日休場し、本日早くも土俵へ復帰した豊昇龍は7勝目を挙げた。

立ち合い踏み込むことが出来ていないが、上手を引くことが出来てその後の攻めは悪くなかった。

怪我の影響はあるだろうが、何としても勝ち越すという強い気持ちを持って土俵に上がっている様子である。

無理だけはしてほしくないが、ここまで来たらあと1勝は是が非でもほしいところである。

若隆景がいったいどうしてしまったのだろうか。

霧馬山とは合い口の悪い相手とはいえ、あっさりととったりを食ってしまうような力士ではないはずなのだが。

今場所は軽さが露呈している。
気持ちも下向きになっている様子である。

残り4日間で最低でも3勝1敗としなければ勝ち越すことが出来ないが、番付通り割を組むならば貴景勝、豊昇龍のどちらかには必ず勝たなければならない。

それとは逆に正代が息を吹き返している。
しかも攻めの相撲を貫いている。

気が付けば若隆景と正代の成績は同じである。
これだから正代という力士はわからない。

さて十両の土俵に目を向けると、朝乃山に土がついた。
これに関しては別途記載しようと思う。

明日の注目の割は
貴景勝ー霧馬山』
玉鷲ー阿武咲』
この2番である。

まず貴景勝だが、正直この2日間の相撲を見ていると霧馬山に勝てるイメージが全く浮かばない。

立ち合いの当たりも弱いため、あっさり掴まってしまうのではないだろうか。

逆に中日辺りまでの印象ならば貴景勝が圧倒するイメージが浮かぶ。

貴景勝としては気持ちを切り替えることが出来るかどうか、押しに徹することが出来るかどうか。
もうこれに尽きるだろう。

阿武咲は玉鷲と割が組まれた。
昨日記載したが、やはり玉鷲が抜擢されたかという思いはある。

私の印象として玉鷲は平幕中位~下位の好調力士と終盤戦に割が組まれ、壁になることが多いイメージがある。

昨日も記載したが、何となく玉鷲が不気味に感じるが、玉鷲自身ここで勝てばひょっとしたらひょっとするかもしれない。

如何せん貴景勝との直接対決は終えているためかなり厳しいのだが。

阿武咲としてはここで力を発揮できるかどうか。

ここで敗れるようならば結局いつも通りという印象は強くなる。

貴景勝の相撲内容が気掛かりの中、星の上では貴景勝、阿武咲が並んでいる。

両者ともにこの先対戦相手は厳しくなってくるだろうが、力を発揮することが出来れば貴景勝の方が有利だとは思っている。

展開によっては4敗力士も浮上してくる可能性を秘めているが、ここは貴景勝にしっかりと締めてもらいたい気持ちが強い。