きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

437. 2022年初場所3日目を勝手に語る

3日目で大関以上の勝ちっぱなしは照ノ富士のみとなった。

大関が揃って黒星となり、貴景勝にとっては痛手となる序盤戦連敗である。

幕下時代からのお得意様である宇良相手に不覚を取った。

正直この一番に関しては貴景勝が難なく捌くだろうと思っていたため意外な結果だった。

取り直し前の一番では貴景勝が小兵力士相手によく見せる相手を見ながら突き放す展開だったが、流れの中で宇良が廻しを引く形となった。

そもそも宇良が廻しを引くというのもかなり珍しい光景だった。

貴景勝もそこから何とか突き落として取り直しとなったが、取り直し後に関しては貴景勝らしくない相撲だった。

立ち合い何をしてくるのかわからない力士であるし、取り直しということで短期決戦に持ち込む狙いも考えられるだろうから変化は絶対に警戒しなければならなかっただろう。

小兵力士相手に冷静な相撲を取る貴景勝だけに残念な一番であった。

昨日懸念していたことだが、初日完璧すぎる内容から昨日黒星を喫してしまい、やはり迷いが生じているのか。

何とか修正して連敗を止めたいところである。

大関戦初白星となった宇良だが、昨日脳震盪を起こしているだけに楽観視は出来ないのだが、大怪我から復帰して4年半ぶりの上位総当たりの地位で存在感を見せていることは喜ばしいことである。

正代は合い口の悪い大栄翔に完敗。
突かれるだけ突かれて防戦一方だった。

昨日ここで勝てば乗っていける可能性があると記載したが、そうは問屋が卸さないか。

正代もとにかく連敗だけは阻止したいところだろう。

一方大栄翔はこれぞ大栄翔という相撲であった。

連敗スタートではあったが、照ノ富士相手にも力を出し切っていたし、この白星で流れも変わってくるだろう。

3連勝の力士に目を向けると、照ノ富士は今場所一番の内容で完勝。

立ち合いすぐに十分の左上手を引き、霧馬山に相撲を取らせなかった。

2場所前の対戦のように霧馬山が食い付く展開になれば少し面白くなると思ったが、そんな隙など与えなかった。

今場所の照ノ富士は崩れそうで崩れない守りの強さを遺憾なく発揮していたが、本日のような相撲を取られるといよいよ手がつけられなくなる。

本当に膝に爆弾を抱えているのか不思議に思うほど腰も落とせている。

ここまで磐石とは言えなかったが、このまま白星を重ねていけばどんどん磐石になっていくだろう。

関脇御嶽海が先場所敗れている若隆景相手に冷静な相撲で対処した。

若隆景が立ち合い左に変わって上手を引き、先場所と似たような展開となったが、御嶽海は全く慌てることがなかった。

体の寄せ方もうまいため、若隆景に出し投げで回り込む隙を与えなかった。

元々この力士は体を寄せるのがうまい力士であるが、改めて感じさせられる一番となった。

この3日間を見ていると期待したくもなるのだが、それはしない方が良いだろう。

中日まで1敗辺りでいけたら少し期待を抱くかもしれない。

もう一人の関脇隆の勝が今場所好調の玉鷲を下して連勝。

攻め込まれる展開となったが冷静に対処した。

ある程度余裕はあっただろうが、まだ前に出て白星を掴むことが出来ていないため、自分の相撲で白星を掴みたいところだろう。

小結明生が懸命な相撲で逸ノ城を下して連勝。

初日の相撲を見たときは心配されたが、ここ2日間は立ち合いも踏み込めているし、本日は横の動きも機敏だった。

腰を負傷しているかもしれないが、懸命な姿に感銘を受ける。
明日以降も思い切った相撲を見せてほしい。

明日の注目の割は
照ノ富士ー宇良』
この一番である。

正直宇良が照ノ富士に勝てるイメージは全く沸かない。

何を仕掛けても照ノ富士が動じず対処すると予想しているが、私の予想以上に宇良が何かを仕掛けるのか。

宇良の相撲は危険と隣り合わせとも言える展開になることも多いため、無理のし過ぎだけは気を付けていただきたいと願う。

まだ序盤戦だが、優勝争いは早くも照ノ富士の独壇場になるのではないかという空気が漂っている。

その他3連勝の力士で御嶽海、阿武咲、阿炎辺りがどこまで食らいついていけるかどうか。

阿武咲は役力士と組まれたら黒星が連なると予想している一方で、過去の対戦成績から照ノ富士にとっては驚異になる可能性を秘めていると考えている。

はてさてどうなるものか。