きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

603. 2023年初場所7日目を勝手に語る

本日注目の割である『豊昇龍ー阿炎』。
この一番で豊昇龍が敗れた場合、まだ場所は半分以上残されているとはいえ、豊昇龍は優勝争いから脱落と言っても過言ではない。

逆に阿炎が敗れた場合、優勝争いのラインが下がることを意味する。

今後の場所の展開を占う意味でも重要な一番は豊昇龍に軍配が上がった。

豊昇龍としては4日目までの低く鋭い立ち合いではなかったが、阿炎の突っ張りをうまくあてがいながら出足を止める事に成功した。

最後は体を入れ替え食い付いて攻め切った。

豊昇龍としては初黒星を喫した翌日に警戒しすぎて消極的な相撲になり、ここを落とせば3連敗で優勝及び大関への足固めのためには厳しい展開に陥る事になっていたため、大きな白星となった。
それが今場所好調の阿炎が相手ならば尚更だ。

4日目までの相撲内容からすると本日の相撲もまだまだこんなものではないと思わせるものだが、連敗を止めてこの先に期待である。

一方阿炎が連敗となったが、昨日と同様に阿炎が悪いというよりは対戦相手が阿炎を警戒した結果といったところか。

相撲内容自体が悪いわけではなく、単純に相手の力が上回ったといったところか。
ましてやそれが大関、関脇と自分より上の番付なのだからそこまで気にすることではないか。

優勝争いという点では1差で追いかける展開だが、阿炎は明日の霧馬山戦で三役以上との対戦を終えるため、そういった意味では一番恐い存在かもしれない。

昨日苦手阿炎を下して引きずり下ろした貴景勝は翠富士との激しい相撲を制して1敗を守った。

先場所は立ち合い変化した翠富士だったが、本日は大関相手に怯まず、張り手を繰り出してきた。

貴景勝は小兵力士相手にうまく取る力士であるが、本日は翠富士の張り手に対して応戦するように大振りしていたため、冷静さを失っていた。

最後は翠富士に右を差されて絶体絶命だったが、執念の小手投げで仕留めた。

正直貴景勝が左からの大振りを見せるときはあまり良い結果にならない印象が強いが、こういった一番をモノにする辺り、今場所の貴景勝は波に乗っているということか。

昨日苦手に勝って引きずり下ろし、その翌日に負けてしまっては何の意味もないため、本日白星に結びつけたのは大きいだろう。

気迫十分と言えば聞こえは良いが、大振りは本日みたいに差される危険性が高いため注意が必要である。

平幕上位で1敗の大栄翔は完璧な相撲内容で1敗を守った。

役力士との対戦は3小結を残しているが、実力で言えば大栄翔の方が上と言っても過言ではない。

優勝を果たした2年前も7日目までに役力士との対戦を終えていたが、今場所もこのままいってしまうのではないのかと思わせる程勢いが増している印象を受ける。

昨日も記載したが、若隆景が心配である。
昨日は玉鷲相手に立ち合い変化で白星を掴んだが、それは自信の無さの表れだと感じていた。

本日も自信がないためか、攻め急いで叩きを食うという、若隆景らしくない相撲だった。

大関候補筆頭と言っても差し支えない存在だが、このままでは豊昇龍、阿炎にその立場を脅かされるかもしれない。

そして気になったのが御嶽海である。
今場所は初日、2日目と比較的良い相撲を取っていたが、ここまで3勝4敗である。

ここ数場所序盤戦が良くても崩れる傾向があるため、今場所もここまでそれに近い展開ではある。

現在の成績と相撲内容を見ていると、番付通りの相撲内容と結果に感じてしまう。

平幕上位の力士が良い相撲を取って役力士を脅かすが、成績がいまいち伸びてこないという光景はいつの場所でも見受けられる。

今場所の御嶽海もその類いであり、番付通りの相撲しか取ることが出来ていない。

強いときの御嶽海は誰もが知っている。
それと同時に弱いときの御嶽海も誰もが知っている。

しかし今場所はそのどちらにも当てはまらず、単純に力負けしている印象である。

正代もそうだが、ちょうど1年前にこの姿は思い浮かばなかったため、この両者の衰えが寂しく思える。

明日の注目の割は
『霧馬山ー阿炎』
この一番である。

阿炎としては今場所最後の役力士との対戦だが、連敗がどのように影響するだろうか。

先程も記載したが、阿炎自身は決して悪い相撲を取っているわけではないが、それでも黒星が重なると心理面には影響を及ぼすのではないだろうか。

対戦相手の霧馬山も強敵であるため注意である。

明日で早くも中日折り返しだが、後半戦の大栄翔、阿炎の割がどのように組まれていくか気になるところである。

この両者の割に関しては千秋楽で良いと思う。

大栄翔はまだ3小結との割が残されているが、阿炎は明日で役力士との対戦が終了するため、早く当てすぎてもこの先の対戦相手が難しくなるだろう。

もちろん終盤戦以降、好調の平幕中位~下位の力士と割を組めば良いが、私個人としては番付が近いもの同士で千秋楽に対戦した方が良いと思っている。

この先大栄翔も阿炎もこのまま好調を維持する保証はない。
展開にもよるから難しいところだが、大栄翔と阿炎の割に関してはそんなに急ぐ必要はないだろう。

特に阿炎は上記の通り、明日で役力士との対戦が終了し、この先平幕としか対戦しないのだから。