きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

627. 2023年春場所5日目を勝手に語る

序盤戦最終日の5日目。

綱取りへ早くも崖っぷちである貴景勝は竜電相手に完勝。

本日は横への動きがあまりない相手だったため、迷うことなく当たることが出来たか。

本日の一番は間違いなく完璧の一言だが、だからと言って怪我に関して問題ないとは言い難い。

昨日も単純に阿炎の間合いに敗れた印象を受けるし、本日は上記の通り比較的当たりやすい相手のため、怪我に関しての判断が難しい。

とにもかくにも貴景勝としては自分の相撲を信じて押していくしかない。

そして無理だけはしてほしくないという気持ちが強い。

関脇陣は今場所2度目の全滅。

大関への足固めの場所である霧馬山は阿武咲に不覚を取った。

阿武咲の攻めに対して後手に回りばたついてしまった。

過去の対戦成績は五分のため、霧馬山としては良いイメージがなかったかもしれないが、こういったところをしっかりモノにしてほしいという思いは強かった。

序盤戦1敗で終えてほしかったため残念である。

一方阿武咲は先場所優勝争いにも絡んだが、終盤戦は役力士相手に3連敗となり、終わってみれば10勝止まりだった。

今場所もここまで好調だが、役力士と割を組まれてからも変わらず星を伸ばすことが出来るかどうか。

ここ最近上位圏内で負け越し圏外では勝ち越すといった展開が続いているため、この先どうなるのか注目である。

豊昇龍がもろ差し絶好の形を作ったが錦木の小手投げに屈してしまった。

タイミングの問題もあったのだろうが、豊昇龍としてはもったいない一番だろう。
序盤戦黒星先行も残念な結果である。

そして序盤戦白星なしの若隆景。

勝負結果だけを見れば膝をついて早々と勝敗が決したわけだが、ここ数日の中ではまだまともな内容だと思う。

結果として黒星になってしまったが、何とかきっかけを掴みたいところである。

小結に目を向けると、大栄翔が5連勝とした。

今場所比較的好調の正代だったが、過去の対戦成績が示す通り大栄翔の流れで完勝した。

左が少しでも覗けば正代は力を発揮するが、それでも大栄翔が休まず攻め続けたため、正代も力を出し切れなかった。

大栄翔の序盤戦の相撲を見ると星数、内容ともに完璧と言えるだろう。

先場所は中盤戦やや崩れたため、今場所はどうなるか。

琴ノ若も地味にと言っては失礼だが4勝1敗と好調である。

ここ数場所は上位圏内で勝ち越しを続けているため地力をつけているのはわかるのだが、今場所は『強い』と思わせる相撲は少なく感じる。

それでも本日の翔猿戦は素早い相手に動き負けず翻弄もされず、冷静に相手を追い詰めることが出来た。

身体の動きは良いため、中盤戦以降も注目である。

平幕に目を向けると翠富士、錦富士の伊勢ヶ濵コンビの活躍が光っている。

攻めの姿勢、そしてスピードが際立っている。

両者ともに先場所は上位圏内で跳ね返されたため、今場所は期するものがあるか。

高安は曲者宇良を下して5連勝。

徹底して突っ張っていき、途中宇良が足を取りに来ても冷静に対処した。

ここ数日記載しているが、高安としては上位圏内の力士と割が組まれた時がある意味本番だと思っているが、前半戦の山場を乗り切ったと言えるだろう。

最後に『北青鵬ー逸ノ城』の一番。

今場所の北青鵬は先場所ほど棒立ちではないとはいえ、やはりがっぷり組んでしまっては逸ノ城の方が地力が上だった。

北青鵬としては幕内へ昇進するまで右四つに組み、さらには上手を引いても勝てない相手と対戦というのは滅多にない経験だろう。

これを糧に相撲技術を磨いてほしいところである。

明日の注目の割は
琴ノ若ー大栄翔』
小結同士の一番である。

ここまで完璧な内容が続いている大栄翔だが、琴ノ若との合い口はかなり悪い。

そして琴ノ若も序盤戦1敗と好調である。

霧馬山が敗れ、役力士の全勝、1敗はこの2名だけである。

中盤戦開始早々、今場所のターニングポイントとなる可能性も秘められている。

貴景勝が連敗を免れたとはいえ、怪我の問題とすでに2敗ということで厳しい立場にあることは変わりない。

関脇も苦しんでいるため、今場所も中盤戦以降荒れる可能性が高いだろうがはてさて…