大相撲初場所が明日から初日を迎える。
ここ数日いくつか投稿しておりそこにも記載したが、今場所は『1横綱1大関』『4関脇4小結』と三役以上の番付編成に注目が集まっている。
横綱照ノ富士の休場は残念だが、これに関しては先場所も記載したように完治してから出場してほしいと思っている。
中途半端な状態で出場して途中休場を繰り返すのが最悪のため、今は怪我を癒すのが先決だろう。
仮に完治しても勝てないとなればそれは引退を意味するが、横綱はそういう番付である。
今場所出場する力士の中で最高位は貴景勝であるが、昨日も記載したようにここ2年初場所は途中休場しており相性は悪い。
貴景勝は序盤戦に取りこぼすことが多いため、如何にして乗り切ることができるかどうか。
私個人としてはとにかく途中休場せず乗り切ってほしいという思いが強い。
関脇に目を向けると、若隆景に期待したいところだが、この力士も序盤戦が課題である。
先場所こそ序盤戦白星先行としたが、期待値からすると4勝1敗くらいの成績でいってほしい気持ちが強い。
先場所は小兵力士相手に落とす相撲が目立っていたため、取りこぼすことなくいけるかどうか。
先場所三役で初めて二桁勝った豊昇龍は大関への足固めなるかどうか。
期待の大きい力士だが、先場所の相撲を見ていてもこれといった強さを感じさせないため、その辺り今場所はどうか。
今場所も身体能力の高さだけとなれば勝ち越しはいけても二桁はどうだろうか。
先場所優勝に王手をかけて逆転を許した高安が1年半ぶりに関脇に復帰。
先場所は上位圏内で好成績だったため、今場所も期待したいところである。
二桁勝てば大関への足固めという可能性も出てくるだろう。
ここ数場所はかち上げが見事にハマっているが、対戦相手は全員それを警戒、対策するだろう。
その中先場所と変わらず高安らしい相撲を取ることが出来るかどうか。
関脇へ陥落した正代は、10勝すれば大関復帰が可能な特例復帰場所である。
先場所御嶽海のときにも記載したが、2場所連続皆勤負け越しを喫して陥落した力士が復帰した例はない。
昨年の正代はいつ陥落してもおかしくないほど綱渡りをしていたため、正直10勝はおろか勝ち越しすら危ういのではないかと思う。
しかし如何せんこの力士はいきなり力を発揮するし、ツボにハマったときは最強と言っても過言ではない程である。
読めない力士であるため、奇跡を起こす可能性も十分考えられるが、私個人としては厳しいと予想している。
小結に目を向けると、霧馬山が安定(?)の番付と言ったところか。
地力はつけており、廻しを引いたときの強さは光るものがあるが、先場所辺りもやや取りこぼしが多いように感じる。
一回でも二桁勝てば今後自信をつける可能性は高いため、期待したい力士である。
明生が1年ぶりの三役復帰。
昨年前半は1勝14敗の成績を残すなど苦戦を強いられたが、ここ数場所は上位圏内で勝ち越しを続けているため、復調の兆しを見せている。
三役として二桁勝ったことがないため、二桁勝ちたいという気持ちもあるだろうが、まず目標とするところは勝ち越しか。
琴ノ若は昨年最も力をつけたと言っても過言でない力士だった。
番付運悪く中々三役に昇進出来ずにいたが、晴れて三役昇進となった。
組んで良し離れて良しの力士ではあるが、まだ絶対的な強さは無いと言えるか。
結果的に懐の深さを活かした土俵際の逆転も多いため、がっちり四つに組んで積極的に前へ出る相撲で勝つ癖がついてこれば楽しみだがどうだろうか。
若元春は決して若手ではないが、左四つの強さはその他役力士にとっても驚異となるだろう。
土俵際もしぶといため、大勝への期待というよりは土俵を沸かせてくれる存在になる可能性は高いだろう。
平幕に目を向けると、先場所大逆転優勝を果たした阿炎が東前頭3枚目に位置している。
正直思ったほど番付が上昇していないように感じるが、いずれにしても上位圏内である。
現在3場所連続平幕力士が優勝を果たしているが、逸ノ城、玉鷲と優勝した翌場所は負け越しを喫している。
阿炎も負け越してしまうのではないかという心配もあるし、また2場所連続12勝して関脇へ復帰してから上位圏内で二桁の経験はない。
上位圏内ではやや勢いが削がれる印象だが、今場所はどうなるか。
私が注目する力士は東前頭4枚目の錦富士である。
この力士は入幕して以降、一気に力をつけた印象である。
新入幕から3場所連続で勝ち越しているし、役力士との対戦もある程度回数を重ねているため自信もつけているだろう。
今場所はギリギリ上位圏外であるが、豊昇龍、明生が同部屋であり、また展開によってはすぐに役力士と割が組まれるだろう。
今場所も存在感を見せることが出来るかどうか注目である。
優勝予想だが、正直かなり難しい。
ここ数場所『全員にチャンスがある』と言われているが、とはいえ期待値はあるだろう。
私個人としては、ここ数場所の低迷、奮起を促すという意味でも隆の勝、遠藤辺りには期待したいところである(まぁその両者が初日に割が組まれているため、どちらかが早々黒星を喫してしまうのだが)。
とりあえず
若隆景、高安、琴ノ若、隆の勝、遠藤
この5名を挙げておこう。
貴景勝は序盤戦次第だと思う。
序盤で躓くと予想して外した。
話は逸れるが『正代ー御嶽海』の割が初日に組まれた。
昨年ならば考えられなかったことであるため、少し寂しい思いがある。
混戦、展開によっては泥沼化する可能性も秘めている新年幕開けの場所だがはてさて…