きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

587. 2022年九州場所14日目を勝手に語る

高安単独先頭は変わらず、優勝争いは高安、貴景勝、阿炎の3名に絞られた。

まず高安の相撲だが、今場所最も固さが見られたのではないだろうか。

輝もしぶとく残した部分もあるが、それに少し焦ってしまったか引く場面が見られた。

とにもかくにも白星に結びつけたことが何よりであり、ここまで来たら内容云々よりも白星である。

これで優勝に王手をかけた。
高安は何度も次点の経験はあるが、優勝に王手をかけたことは初めてである。

14日目終了時点でトップに立ったことも今年の春場所以来2回目と意外に少ない(この時は若隆景と並走)。

そして幕内で13勝以上の白星を挙げたことがない。

初優勝はもちろんのこと、高安にとっては残り1日、未知の領域へと足を踏み入れることになる。

ここまで14日間の相撲を貫き通すことが出来るかどうか。

明日の阿炎は強敵であるが、対戦相手云々よりも自分との闘いになるのだろう。

優勝争い生き残りをかけた3敗同士の割が2番。

まず『貴景勝ー王鵬』の一番は、貴景勝大関の意地を見せた。

王鵬も貴景勝の左突き落としに来ることは読んでいたようであり、うまく対応したかに見えたが、貴景勝はその後うまくもろハズから攻めていった。

貴景勝は連日逆転優勝のために絶対に負ける訳にはいかない重圧と闘っているが、変わらず自分の相撲を取ることが出来ている様子である。

千秋楽の一番は高安の取り組み結果がわかっている中で相撲を取ることになるため、展開によってはすでに優勝が消滅している可能性もある。

仮にそうなったとしても、千秋楽も今場所出場している中で最上位の番付力士として意地を見せてほしい。

そして『豊昇龍ー阿炎』の一番は阿炎に軍配が上がった。

豊昇龍は阿炎のもろ手突きの威力を削ぐことには成功したが、体が少し開いたところで阿炎の引きに落ちてしまった。

豊昇龍はここ3日間優勝への重圧に押し潰されてしまった。
王鵬戦と阿炎戦は攻め急いでしまって敗れる、貴景勝戦は攻める意識が薄くて敗れるといったところか。

内容がちぐはぐになってしまっているような印象を受けるが、本日敗れたことで優勝争いからは脱落。

豊昇龍にとっては屈辱の終盤戦となっているが、これを糧に来場所以降の活躍に期待したいところである。

そしてまずは明日の霧馬山戦落とすわけにはいかない。
こういった状況で同格相手に勝つことが出来るかどうか。
正直相撲の型で言えば霧馬山の方が上だと思うがはてさて。

一方3敗を守った阿炎だが、昨日も記載したが、最も不気味な存在だし、何なら3名の中で一番有利ではないかとも思う。

基本阿炎はもろ手突きで来るため先手を取りやすく、高安のかち上げが通りにくいのではないだろうか。

そして今年の春場所千秋楽でも高安は阿炎と対戦しているが、そのとき高安は完敗している。

そして貴景勝も阿炎を苦手にしている。

これらのことを踏まえると阿炎がかなり有利に感じてしまうのだが、それでも阿炎が優勝するためには展開によっては1日3勝必要になる。
最低でも2勝はしなければならないため、平幕が逆転優勝を果たすには並大抵の事ではないだろう。

とにもかくにも残り1日。
優勝争いに関与する3名だけではなく、全力士次の日の事は考えずに臨むことができるため、力戦奮闘を期待したいところである。

最後に三賞予想だが
・敢闘賞:阿炎、王鵬
・殊勲賞:高安
・技能賞:豊昇龍
このような感じになるか。

豊昇龍、王鵬は条件付きになる可能性があるか。
あと私個人の思いとしては、高安は技能賞が良いと考えている。

今場所はかち上げが冴え渡っていたが、的確に命中させ、そして自分の流れに持っていく辺り、一つの技能相撲と言えるだろう。

豊昇龍を技能賞に持ってくる可能性が高いと思うが、豊昇龍の場合技能相撲というよりは身体機能の高さを活かした相撲が多いため、私個人としては敢闘賞の方が良いと思っているがどうなるか。

明日で今年の大相撲も終了する。
どんな結果になるか。
最後まで目が離せない。