昨日から初日を迎えた大相撲秋場所。
初日『照ノ富士ー霧馬山』の一番を見て、霧馬山はいつも通り善戦しているように見えたが、終わってみれば照ノ富士というような相撲内容だった。
霧馬山はここ数場所上位圏内にて連続で勝ち越しており、番付運悪く平幕に在位していただけだが、実力は三役クラスと言って問題ないだろう。
期待の若手の1人とも呼べる力士だが、照ノ富士戦は未勝利である。
ここ2日間で記載しているが、霧馬山のように上位圏内で活躍しているが照ノ富士戦未勝利という力士は結構存在するだろう。
そこで今回確認の意味も込めて『横綱照ノ富士との対戦成績』についてまとめてみた。
今回はあくまで『横綱照ノ富士』という概念のため、照ノ富士が横綱昇進前の対戦成績は除いている。
また照ノ富士は先場所までで横綱在位6場所とちょうど1年であったが、半分の3回以上対戦している力士に絞っている。
以上の条件を満たしている力士は以下の通りである。
大栄翔 |
3勝3敗 |
霧馬山※ |
0勝6敗 |
3勝2敗 |
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隆の勝 |
1勝4敗 |
1勝4敗 |
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若隆景 |
0勝5敗 |
豊昇龍 |
0勝5敗 |
阿炎 |
2勝2敗 |
1勝3敗 |
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御嶽海 |
1勝3敗 |
遠藤 |
0勝4敗 |
宇良 |
0勝4敗 |
明生 |
2勝1敗 |
正代 |
1勝2敗 |
阿武咲 |
1勝2敗(不戦勝) |
高安 |
0勝3敗 |
0勝3敗 |
|
0勝3敗 |
赤字:複数回勝利
青字:未勝利
※霧馬山は今場所初日の対戦も含む
当然と言えば当然だが、照ノ富士がほとんど対戦成績でリードしており、唯一負け越している力士がベテラン玉鷲というのが驚きである。
如何せん3大関でさえ、横綱照ノ富士からは1勝しか挙げていない。
貴景勝は照ノ富士と2回優勝決定戦で対戦するなど、照ノ富士を苦しめているイメージがあるが、あくまで横綱照ノ富士との対戦成績は1勝3敗である。
さて照ノ富士戦未勝利の力士は『8名』である(阿武咲も土俵上では未勝利)。
この中には中堅力士も含まれるが、若隆景、豊昇龍、霧馬山、琴ノ若といった次世代を担う力士も存在している。
若隆景は幕内初優勝を果たしている。
豊昇龍は小結で連続で勝ち越しを続けて関脇へ昇進している。
霧馬山は上記の通り、番付運が悪いだけで実力は三役クラスである。
琴ノ若は今一番力を付けている力士と言っても過言でない。
初優勝を果たそうが、三役に定着しようが、照ノ富士から白星を挙げない事にはこの先殻を破ることは出来ないのかもしれない。
本日翔猿が素晴らしい相撲で照ノ富士を下した。
『勝手に語る』の方でも記載したが、翔猿だけでなく、その他力士にも影響を与えるような白星(金星)だったと私自身思っている。
今場所勝てないにしても、照ノ富士攻略の糸口を見つけないと、琴ノ若も今後燻る可能性があるかもしれない。
若隆景、豊昇龍、霧馬山、琴ノ若。