大相撲秋場所まで残り1週間。
私自身、番付発表から徐々に相撲モードに突入していくのだが、未だ力士の間でコロナウイルス感染者が出てしまっているため、また先場所のように休場者多数の場所になってしまうのではないだろうかという不安が強いため、いまいち集中出来ていない。
とりあえず場所に目を向けると、今場所は題名通り『3関脇3小結』の番付編成に注目が集まっている。
23年ぶりの編成であるが、年6場所制となった昭和33年以降今回で『14回目』である。
その内昭和34年~36年の3年間で8回を占めており、その後昭和では47年初場所のみ、そして平成以降今回で4回目であるため、今となっては相当珍しい事例と言えるだろう。
過去13回において当然のことだがそれぞれ39名の関脇・小結が在位していたわけだが、成績はどのようになっているのだろうか。
様々な項目で以下にまとめてみた。
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関脇 |
小結 |
勝ち越し人数(二桁人数) |
23名(10名) |
20名(9名) |
勝敗の合計(勝率) |
302勝268敗15休(0.530) |
285勝284敗16休(0.501) |
優勝人数 |
2名 |
2名 |
勝ち越し最大人数 |
5名(関脇3名、小結2名)(平成4年秋) |
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勝ち越し最小人数 |
2名(昭和34年春、昭和34年夏、平成9年秋) |
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二桁最大人数 |
3名(関脇1名、小結2名)(平成5年春) |
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二桁最小人数 |
0名(昭和35年初) |
少々見づらい表で申し訳ないが、勝ち越し人数、勝率など平均成績で言えばやはりともいうべきか関脇の方が上である。
しかし二桁勝利、優勝人数に目を向けると大差はないため『爆発力』という点では互角と言える。
私自身最も注目するべきところは『優勝力士が4名存在する』ことである。
過去は大鵬、貴花田、若花田、千代大海と後の横綱3名、大関1名とそうそうたる四股名が並んでいる。
もしかすると3関脇3小結の編成では優勝力士が誕生し、後の横綱・大関が誕生する可能性も大きく秘められているのかもしれない。
ちなみに23年前の3関脇3小結の編成となった平成11年初場所では、関脇千代大海が優勝を果たしてそのまま大関昇進を果たしている。
先日私は『団子状態になるかもしない』という旨の記載をしたが、誰かが抜け出すという可能性も秘められているため、今場所の三役力士は注目である。