きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

542. 名古屋場所の大関はどうだった?

昨日逸ノ城の初優勝によって幕を閉じた大相撲名古屋場所

私は千秋楽の翌日が本当に苦手であり、大相撲中継を視聴していた時間がぽっかり空いてしまうと『あれ?この時間何やっていたっけ?』という感情に至る。

これに慣れるには1週間ほど時間を要してしまう。

 

さて前置きはこれくらいにして、題名の通り今場所の大関はどうだったか。

御嶽海に関しては万全とは程遠く、ぶっつけ本番に近い形で場所に臨んだ結果、負けが込む形になり、そして場所途中で同部屋の力士がコロナウイルス感染により休場となった。

後に本人も感染したようだが、とにもかくにも来場所以降体調万全な状態で臨んでほしいところではある。

 

今場所も3大関の中で最高成績を挙げたのは貴景勝だった。

しかしその中身は先場所と遥かに異なるだろう。

正直序盤戦の出来に関して言えば、先場所と何ら変わりなかったと思う。

首の怪我の影響もあるだろうが、立ち合いで当たることが出来ず、その後の突き押しの威力も影を潜めているため、左突き落としを決めることもできない状態だった。

それが中盤戦辺りから状態が上向きとなり、極め付きは12日目の錦木戦、13日目の正代戦だった。

まず錦木戦だが、番付通りの結果と言えばそれまでだし、錦木が比較的押しやすい力士だったというのはあるかもしれないが、それでも貴景勝らしい低く沈み込んではず押しで攻め込む相撲が見られた。

そして正代戦は、単純に『終盤戦最強の正代に勝てた』ということが収穫だろう。

『勝手に語る』の方でも記載したが、正直貴景勝が正代に勝つ姿を思い浮かべることが出来なかった。

その正代をいなしてから一気に押し上げるのだから、貴景勝もまた復活の狼煙を上げた相撲と言えるかもしれない。

結果的に11勝は今場所の『次点成績』である。

千秋楽には照ノ富士にも勝利しているし、大関としては十分な活躍と言えるだろう。

今場所は良かった。特に終盤戦は内容も伴っていた。

しかし問題はこの活躍を継続できるかどうかである。

貴景勝大関昇進後は『好調→怪我→角番→一桁勝ち越し→復活→怪我』という流れが多い。

今場所は『絶好調』とまではさすがに言えないが、好調の部類には入るだろう。

来場所もコンスタントに二桁勝てるかどうか。

現3大関の中で最も勝ち越しの安定感があるのは貴景勝と言えるだろう。

御嶽海は経験が浅いし、正代が勝ち越し、負け越しが交互に来ているから、消去法でそうなってしまう面も大きいが。

とはいえ貴景勝大関在位18場所で優勝1回、同点1回、次点3回とある程度の結果を残せている。

しかし2場所連続二桁勝利となると、令和2年秋、九州の1回だけである。

来場所怪我をして休場となれば、いつもの流れになってしまう。

ちなみに令和2年秋場所九州場所は『12勝(次点)→13勝(優勝)』と大活躍だったわけだが、私自身まずは来場所も二桁を目指してほしい気持ちが強い。

 

そして正代。

6日目以降は『最強』と言っても過言ではないだろう。

春場所同様、絶望的な状況から見事角番を脱出し、そして久々白星も二桁に乗せた。

さらにさらに照ノ富士にも勝利して言うことなしみたいな雰囲気を醸し出しているが、正直諸手を挙げて喜べるかと言われたらそうではない。

あくまで『6日目以降が良かった』だけであり、序盤戦は見慣れた光景の1勝4敗スタートであり、優勝争いという点では早々脱落しているわけである。

率直な感想としては、気持ち一つでどうにかなるならば、序盤戦から何とかしてほしいという気持ちが強い。

そして春場所と今場所の中盤戦以降の活躍により忘れられているが、今年4場所を終了して『30勝30敗』の五分である。

正直この成績を見て『素晴らしい』という言葉を送ることが出来るだろうか?

あくまで素晴らしいのは春場所と今場所の『中盤戦以降』であり、それ以外は呆気なく土俵を割る相撲である。

15日間総合しての力量に関してはまだまだ不十分だろう。

爆発力に関する証明は十分だろう。

その気になれば誰にも負けないだろうし、むしろ最強かもしれない。

何せ歴代最強横綱白鵬が恐れるほどなのだから。

あとは15日間総合しての力量、特に序盤戦だろう。

何度も言うが今場所は『6日目以降』は良かった。

来場所は『15日間』良かったと言われるほどの活躍を期待したい。

 

回りくどくなったが、貴景勝、正代ともに復活の兆しは見える中盤戦以降の展開だったが、これが来場所以降も継続できるかどうか。

もし来場所も同じような活躍が見られるならば、期待が膨らむのでないだろうか。

それは昨日記載した逸ノ城にも言えることである。

 

来場所以降どうなるか…