きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

535. 2022年名古屋場所11日目を勝手に語る

本日より終盤戦へ突入した名古屋場所だが、ついに琴ノ若までもが休場。

昨日敗れて優勝争いという点では後退していたが、それよりも場所を重ねる毎に強くなっている力士が休場というのが残念である。

明日は我が身と言うが、この先照ノ富士逸ノ城が休場という可能性も十分考えられる。

何とか15日間遂行出来れば良いのだが。

さて土俵に目を向けると、本日の展開をざっくり振り返ると、4名いた2敗力士で残ったのは照ノ富士逸ノ城の2名である。

やはりともいうべきか、この2名に絞られてきたか。

照ノ富士は豊昇龍の猛攻を凌ぎ切った。

豊昇龍は過去の照ノ富士戦で完敗し続けていたが、本日は100点満点の相撲内容と言えるだろう。

横に食いつき、出し投げ、足技による連続攻撃で止まることがなかった。

全てを出し尽くしたが、それでも最後は照ノ富士の強さ、粘りが勝った。

あれだけの猛攻に対し、大きく崩れることのない大型力士は照ノ富士だけだろう。

ましてや膝には爆弾を抱えているにも関わらず。

照ノ富士の粘りが異次元過ぎただけであり、豊昇龍としては完璧な相撲を取った。

来場所以降、照ノ富士攻略の糸口が見つかっただろう。

今場所は凌がれたが、来場所同じ戦法で挑んでも勝算は十分あるだろう。

照ノ富士の粘り、豊昇龍の伸び代、そして熱戦と素晴らしい一番だった。

逸ノ城は阿炎の突っ張りに大きく下がることなく、小手投げで崩して2敗を守った。

廻しを引けなくても落ち着いており、磐石の内容と言えるだろう。

明日から3日間、対戦相手は全員平幕力士だが、逆に硬くならないか。
あっさりと土俵を割る逸ノ城も知っているため、不安材料も十分あるだろう。

2敗の翔猿は貴景勝に叩き込まれて3敗へ後退。

正直貴景勝としてはあまりにも見すぎて相撲を取っているように見受けられた。

翔猿としてはチャンスも十分にあったが、途中貴景勝の圧力に屈してバランスを崩してしまった。

やや自爆した感じにも見受けられるが、大関相手に思い切って相撲を取っており、単純に力量差もあるため仕方がない。

一方貴景勝が勝ち越し。
序盤戦を考慮すれば上出来と言えるが、ここからが本番とも言える。

千秋楽照ノ富士戦が残されているため、ここからも全て白星を挙げればチャンスはあるだろう。

正直立ち合いの当たりに関してはまだまだ不十分だが、意地を見せることが出来るかどうか。

平幕2敗の錦木が敗れて3敗へ後退したが、今場所のここまでの相撲を考慮すると勿体ない一番に感じた。

叩きに乗じて足を運ぶことが出来ていたのだが、本日はばったりと手をついてしまった。

さすがに優勝への意識はそこまでなかったとは思うが、少しは影響してしまったのだろうか。

正代が6連勝で角番脱出に王手とした。

本日は遠藤相手にまともな引きで呼び込んでしまったが、左を十分差し、最後はもろ差しで寄り切った。

好調の遠藤ならば厳しい展開になったと思うが、今場所の遠藤は粘りもないため、そこに救われたか。

とはいえ正代も序盤戦からは予想できないほど土俵際の粘りを発揮することが出来ている。

序盤戦であと1つでも白星にしていたらという究極の『たられば』を言いたくなるが、これが15日間総合しての正代の力量ということである。

そもそもこれが15日間発揮されれば、今頃は優勝争い先頭集団に立っていてもおかしくないし、先場所10敗することもなかっただろう。

とにもかくにもまずはあと1つだろう。

明日の注目の割は
照ノ富士ー大栄翔』
この一番だろう。

照ノ富士としては最難関とも呼べる相手だろう。

ここ数場所は初日、2日目の目玉取り組みだったが、今場所は大栄翔が関脇に在位しているため終盤戦に割が組まれた。

ここまで大栄翔は好調と言い難い成績だが、照ノ富士戦ではあまり関係ないだろう。

今場所の照ノ富士は押し相撲相手に圧力負けせず、喉輪攻めにもうまく対処できているためどうなるか。

本日照ノ富士は恐ろしいほどの粘りを見せたが、大栄翔はその粘りを越える押し相撲の一発で照ノ富士を運ぶことが出来るかどうか。

優勝争いは照ノ富士逸ノ城の2名にほぼ絞られたと思うが、昨日も記載した通り、両大関照ノ富士にどれだけ相撲を取ることが出来るか。

この先両大関の健闘次第で場所も動くことになるだろう。