きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

623. 2023年春場所2日目を勝手に語る

初日躓いた綱取り貴景勝玉鷲を下して連敗を免れた。

本日の相撲はこれぞ貴景勝という内容、ある意味では貴景勝にとって普通に力を出し切ればこのような展開になるといった内容だった。

昨日叩きで敗れただけに迷いが生じる可能性も十分考えられたが、迷いはなかった。

相手が逃げも隠れもしない真っ向勝負の玉鷲相手ということも幸いだったか。

とにもかくにも貴景勝はこの相撲を続けて白星を積み重ねていくだけだろう。

そして関脇に目を向けると、3関脇が全滅。

『荒れる』という言葉は横綱大関が崩れる様を指すのだろうが、横綱不在、1人大関という番付では3関脇が全滅となるだけでも少し衝撃は受ける。

それぞれの対戦相手を見れば敗れてもおかしくない相手ではあるのだが。

まず注目の割であった『霧馬山ー正代』だが、正代が元大関の意地を見せたというべきか。

本日の正代の立ち合いは決して踏み込めているわけではないが、粘り腰、しぶとさが蘇ってきた印象を受けた。

この力士は左が覗きさえすれば無類の強さを発揮するが、それと共に土俵際のしぶとさも武器であった。

本日も相撲の流れは霧馬山にあったと思う。
しかし持ち前のしぶとさを発揮し、最後は左腕を返して力強く寄り切った。

次期大関候補の2名に連勝は気分が良いだろう。
この2日間の内容、そして流れに乗ったときの正代の強さを考慮すると期待したくなる気持ちもあるが、昨日も記載したようにここから崩れ去る正代も知っている。

だからこそ連続負け越しで大関陥落が決まり、先場所も特例復帰出来なかったわけなのだから。

怪我の問題等もあるだろうが、正代に期待するのはまだまだ早いと言えるだろう。

余談だが本日の実況及び解説者が揃って『大関の頃の正代の相撲』と称していたが、それだと勝ち越しと負け越しを交互に繰り返していた力量ということになると思うが。
『優勝を果たした時の正代の相撲』が適切だと思う。

一方正代に敗れた霧馬山は相撲の流れ自体は悪くなかったと思うが、最後正代に左差しを許したのが敗因だろう。

大関の足固めと言える場所で序盤戦に早々黒星を喫したのは残念だが、相撲内容は決して悪くないため、このまま攻めの気持ちを忘れないでほしいと思う。

番付上最も大関に近いと言える若隆景は大栄翔相手に何も出来ず完敗。
これぞ大栄翔という相撲内容だった。

場所前の展望でも記載したが、ここ数場所若隆景の敗れる内容が『軽い』。

自慢の足腰が活かされることなく、あっさり土俵を割ってしまっている。

軽量の泣き所なのだろうが、まだ2日目とはいえ今場所も一桁勝ち越しが関の山かと思わせる展開である。

豊昇龍は阿炎の引きにばったり手をついて連敗。

この2日間は持ち前のしぶとさを発揮出来ておらず、また自分の形を作ることもできていない。

先場所覚醒したと思わせただけに、今場所も早くきっかけをつかんでほしいところだが。

昨日4小結が初日全員白星という内容の記載をしたが、本日も全員白星を挙げた。

上記の通り大栄翔は完勝だし、若元春も錦木を寄せ付けなかった。

そして翔猿は御嶽海相手に立ち合い左前ミツ狙いから巧さと力強さを見せた相撲だった。

素晴らしい相撲であることに間違いはないが、ある意味翔猿らしくない相撲だった。

この力士はあまり廻しを引く相撲ではなく、押しと機動力で勝負するタイプのため、本日の相撲を見ると幅が広がっているのだと感じさせられた。

その一方で御嶽海があまりにも相撲になっていないことが気掛かりではあるが。

そして琴ノ若だが、竜電相手に白星は掴んだものの正直物足りなさを感じさせる。

何度か記載したことがあるが、琴ノ若にしても琴勝峰にしてもなぜあれだけの体格を持ちながら窮屈なもろ差しを狙いにいくのだろうか。

しかも正直あまり差し身が巧いとも思えないし、本日も結果として下がる展開となった。

大雑把な相撲は避けてほしいが、ある程度大きい相撲を取ってほしい気持ちが強い。

明日の注目の割は
貴景勝ー正代』
この一番だろう。

貴景勝の方が立ち合いの当たり、圧力は上だろうが、本日の正代の相撲を見るとしぶとさが見られるため、貴景勝としては土俵際に気を付けたいところだろう。

ここで正代が勝つようならば貴景勝の綱取りは早くも黄信号が灯ることになるだろうし、そして正代への期待が高まることになるだろう。

とはいえ最初の方にも記載したが、それでも期待しにくいのが正代という力士である。

とにもかくにも今場所正代と当たる力士は先場所までの正代と思って当たっていくと痛い目にあうのは間違いないだろう。

今場所のカギを握るのは正代となるのか。
貴景勝としては綱取りのために負けるわけにはいかない。

まだ2日目を終えただけのため当然と言えば当然だが、優勝は全く予想できない。

何だかんだ番付を落としている高安は白星を積む重ねてくると思うがはてさて…