きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

534. 2022年名古屋場所10日目を勝手に語る

6名存在した2敗力士の中で、4名が2敗を守った。

この中に琴ノ若四股名が消えてしまったのが残念である。

苦手としている豊昇龍相手だったが、立ち合いはもろ差し狙いだった。
正直立ち合いの時点で失敗だったと思う。

何度か記載しているが、琴ノ若はもろ差しを狙いにいくことが多いが、照ノ富士逸ノ城といった大型力士に対しては良いかもしれないが、自分より低く当たってくる相手に窮屈なもろ差しを狙うことに無理があると思うのだが。

結果として豊昇龍に両廻しを引かれ、豪快な投げを決められた。

昨日若隆景戦で身体の大きさと巧い体の寄せ方を見せただけに残念である。

それにしても豊昇龍は序盤戦と異なり、キレの良さが戻ってきた。
あの掛け投げも豊昇龍だから決められた技だろう。

2敗を守った力士は皆万全といったところか。

照ノ富士佐田の海相手に全く相撲を取らせなかった。

左前ミツ早く磐石の内容である。
昨日雑な内容だったため心配されたが、さすがは横綱といったところか、見事に修正を果たした。

逸ノ城もこの2日間修正出来ているようである。

立ち合い左前ミツは引けなかったが、踏み込み良く、右を差して下手十分だったため、万全と言えるだろう。

強いて言えば土俵際が危なかったが、明日以降は注意が必要か。

翔猿は今場所とにかく動きが良い。
ある意味動きが良いのは成績問わずいつもの事だが、攻めの姿勢を貫いており、相手を押し込むことが出来ているため、その後のいなし等の動きが効果的と言える。

優勝争いという点では2敗とはいえ厳しいと思うが、翔猿としては自分の相撲を取ることだけに集中していくだけだろう。

そして錦木だが、序盤戦にも一度記載したが、今場所はとにかく前に出ることが出来ている。

この力士は攻めの遅いイメージが強いが、今場所は攻めの嗅覚とでもいうか、本日の相撲を見てもしっかり足を運んで前に出ているため、それが好成績に繋がっている。

3~4年程前に上位へ顔を出していた時期があったが、攻めの早さに関しては今の方が上だと思う。

爆発力という点でイメージはないが、今場所はこの流れで場所を荒らすことが出来るかどうか。

大関陣は本日も両者白星。

貴景勝は久しぶりに攻め切る相撲で白星とした。
勝手知ったる大栄翔ということで思い切りの良い相撲が取れたか。

優勝争いを考えたとき、星の差1つのため必死に食らいついていけば何か起こるかもしれないため、貴景勝としては残りも全て勝つ位の気持ちがほしいところだが、まずはあと1勝か。
勝ち越して気を楽にしたいところだろう。

正代も曲者宇良相手に磐石の内容で5連勝。

左を差し胸を合わせた時点で勝負ありだろう。
本当に序盤戦と別人のような取り口だが、終盤戦は難敵が続くため油断できない。

まずは何がなんでも明日の遠藤戦を確実にモノにすることだろう。

本日は琴ノ若が敗れたこと以外は安泰、順当と言えるだろう。

明日は『貴景勝ー翔猿』という割が組まれた。

翔猿にとって上位戦が組まれたわけだが、順当にいけば貴景勝だとは思う。

貴景勝は比較的小兵力士を相手にするのが得意な力士だが、あまりにも様子を見過ぎると差されてしまう可能性も高いだろう。

安易な左突き落としも避けたいところであり、しっかり相手を正面において攻め込むことが出来るかどうか。

翔猿としては貴景勝の押しに屈することなく、何とか差すことが出来るかどうか。

そして『照ノ富士ー豊昇龍』の割が組まれたが、豊昇龍が5連勝と乗ってきただけに期待したいところだが、過去は惨敗しているため呆気ない相撲になる可能性も高い。

過去はあっさりと胸を合わされてしまうため、何とか食い下がる形を作ることが出来るかどうか。

明日から終盤戦へ突入するが、照ノ富士中心は間違いないだろう。

そこに逸ノ城がついていくことが出来るかどうか。

そして完全復調とまでは言い難いが、両大関が一矢報いることが出来るかどうか。

大関照ノ富士と組まれるのは14日目、千秋楽のため、そこまで食らいついていくのは大変なことだし、13日目にはその両大関同士の割が組まれるから、必ずどちらかは今よりも1つ黒星が増えているわけだが。

両関脇も照ノ富士戦で存在感を示すことが出来るか。

優勝争い圏外の力士がどれだけ存在感を示すことが出来るかが終盤戦の鍵となるだろう。