きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

553. 2022年秋場所6日目を勝手に語る

中盤戦突入して早々、上位陣が全滅。
そして三役以上の1敗力士も消滅。

これに波乱だと感じさせないのはおそらく私だけではないだろう。

とはいえ玉鷲貴景勝を下したのは驚きと言えば驚きか。

昨日私は本日から玉鷲が連敗する可能性は高いと思っていた。

その中玉鷲貴景勝を下した。
決まり手こそ叩き込みだが、立ち合いしっかり当たれている証拠である。

貴景勝としては優勝争いを考えると引きずり下ろすチャンスを不意にしてしまった。

立ち合い少し遅れてしまったのはあるだろうが、力を出し切れず敗れたことがこの先影響しなければ良いのだが。

そして照ノ富士だが、結果論に聞こえるだろうが本日の黒星はそこまで驚きはない。

まずその理由の1つとして、本日から休場すると思っていたからである。

過去照ノ富士は序盤戦3勝2敗、そして前半戦5勝3敗から優勝を果たしたこともあるが、今場所の序盤戦の相撲を見ていると明らかに膝の状態は思わしくなかった。

そういった場所が今年はずっと続いているわけだが、春場所は5日目玉鷲に敗れて休場した。

そのため昨日玉鷲に敗れ、本日休場してもおかしくないと思っていたので、まず出場してきたことに対して少し驚きがあった。

そしてもう1つは、今場所翔猿が照ノ富士に勝っていることである。

2日目の時にも記載したが、翔猿が照ノ富士を下したことで、小兵力士達は自信がついたと思っている。

小細工せずに小兵力士が照ノ富士を下す姿を見て、確実に宇良も『自分にも出来る』という思いになっただろう。

そして翔猿同様、照ノ富士に廻しを許さず、宇良の間合いで相撲を取ることが出来た。

照ノ富士から見ると、あまりにも相撲が雑だった。

照ノ富士の雑と言えば強引に引っ張り込むというのが挙げられるが、まだその方が照ノ富士らしさがあって良いとさえ思えるほどである。

横からの張り手も空振り、脇が甘くなり、引きも多い。

正直横綱昇進以降、最低の相撲内容と言っても過言でないレベルに感じた。

身体面においてかなり厳しく、何とかしなければならないという強い思いはあるかもしれないが、正直本日の相撲を見ていると厳しいと言わざるを得ないし、心苦しい感じもあった。

御嶽海は琴ノ若の懐の深さに屈し、正代に関しては語る必要はない。

若隆景が我慢して相撲を取ることが出来た。
復調しているのは喜ばしいが、初日からの3連敗が痛すぎた。

先場所の覇者逸ノ城は、場所前予想していた通り、同格相手に勝ち切れないいつも通りの逸ノ城といったところか。

豊昇龍が翔猿に敗れて2敗目。
やはり今場所の翔猿の押しの強さが垣間見られる展開ではあったが、豊昇龍としてはここでしっかり白星を積み重ねることが出来ればさらに上も見えてくると思うが、中々そうもいかないようである。

そして大栄翔がどうにもならない。
役力士の連敗=正代のイメージが強いが、大栄翔も5連敗である。
そして正代に負けじ(?)と内容も最悪である。

昨日も記載したが、大栄翔の力量が上位圏外になっている印象を受ける。

平幕全勝は玉鷲北勝富士の2名となったが、北勝富士は今場所攻めの形が良いか。

とはいえ上位圏外のため、ある程度の大勝は特に驚きはない。

いつぞやかも記載したが、ある程度終盤戦でも優勝争いで四股名が残ると思うが、最後の最後まで残る印象は薄い。

このまま白星を積み重ねていけば上位と割が組まれると思うが、その前に高安、若元春辺りと組まれる可能性があるだろう。

まずそこを落とさずいけるかどうか。
私個人としては単純に今場所の『強さ』という点では北勝富士よりも1敗の高安、若元春の方が上だと思っている。

明日の隆の勝戦もポイントになるだろう(隆の勝の腕が気掛かりだが)。

明日の注目の割は
『若隆景ー玉鷲
この一番である。

てっきり玉鷲は御嶽海と組まれると思っていたが、7日目は若隆景だった。

玉鷲にとっては難敵だが、ここ2場所は連勝中である。

若隆景も復調しているだけに、自慢の馬力を封じ込められる可能性がある。

玉鷲としては如何にして押し込むことが出来るかどうか。

正直玉鷲が中日終えて7勝1敗辺りで迎えるならば、優勝争いという点でもかなり期待が大きくなると思うが、まず明日どうなるのか注目である。

ここまでの玉鷲北勝富士の活躍、そして宇良、翔猿といった小兵力士の活躍(宇良を小兵力士と呼ぶのはもはや抵抗があるが)は喜ばしいし、素晴らしいと思うが、それにしても上位陣があまりにも不甲斐ないだろう。

本日の貴景勝に関しては自らチャンスを不意にしてしまったのだから、言い訳することはできない。

照ノ富士に関しても、横綱としての責任感を果たそうとする気持ちも伝わるが、身体と精神がばらばらといったところである。

中盤戦突入して早々、締まりがないのだが、今場所も平幕力士の活躍におんぶに抱っこ状態となるか。