きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

512. 千秋楽『照ノ富士ー御嶽海』の割に関して

昨日照ノ富士の優勝によって幕を閉じた大相撲夏場所

題名にも挙げているが、千秋楽の『照ノ富士ー御嶽海』の割に対して不満を抱いている方も多い様子である。

確かに気持ちはわかる。
御嶽海は14日目に負け越しを喫しており、さらにはその14日目の貴景勝戦ではあまりにも一方的な敗れ方であった。

元々御嶽海はムラのある力士であり、強さと弱さが混在する力士ではある。

しかし今場所を通じてもそうだし、特に14日目の相撲を見ると、そういう次元ではないほど御嶽海の状態が悪いことが伝わっていた。

その中千秋楽に照ノ富士と割を組まれ、御嶽海に対して期待出来るものはなかっただろう。

期待できるものがなかったことに関しては共感できるが、だからといって私個人としては千秋楽の割に対して不満はない。

強いて言うならば『千秋楽に至るまでの過程』にやや不満がある程度だ。

まず御嶽海ではなく、佐田の海を当てるべきだったと発言する方も多かった。

これに関しては別に無理して千秋楽に当てる必要はないと思っている。

14日目終了時点で3敗が照ノ富士、隆の勝、そして4敗が大栄翔、佐田の海という状況であった。

仮に佐田の海が3敗、照ノ富士が4敗と逆の立場ならば当てる必要があっただろう。

上位陣との対戦なしで佐田の海が優勝となれば、私もそれは『インチキ優勝』だと感じてしまうからである。

しかし実際は照ノ富士が1差で先をいく展開だったため、わざわざ上位圏外の佐田の海にチャンスを与える必要はない。

言い方悪くすれば下位で既に4敗を喫した佐田の海が悪いということである。

ではどのようにすれば良かったかというと、私の考えとしては『割を組む順番を変更する』ことである。

以前から私は割の編成に関して毎場所のように文句を言っていたが、まず横綱が初日小結と対戦し、そこから残りの役力士の人数を計算して平幕と対戦するという決まりを無くせば良いと思う。

今場所は中日終了時点で
照ノ富士貴景勝:5勝3敗
御嶽海:4勝4敗
正代:2勝6敗
以上の展開だった。

この段階で正代は負け越しの可能性が大いに高く、御嶽海も展開によっては負け越しが危惧される成績であった。

そのため10日目からでも早々割を組めば良いのである。

そうすれば終盤戦も余裕が生まれるし、佐田の海が好成績のままならば13日目辺りにでも照ノ富士と割を組めば良い。

もしこの流れで照ノ富士が早々御嶽海、正代と割が組まれ、佐田の海とも割が組まれたのならば、千秋楽の相手は貴景勝か若隆景にでもすればいいと思う。

場所の流れもあるため難しい部分もあるが、大関陣の成績が不振であるとわかっているならば、早々と割の順番を変更することである程度の解決にはなるだろう。

先場所辺りから割の編成に工夫が見られ始めていることに関しては好感を持てる。

しかしもう少し工夫を凝らすことで、さらにより良い割の編成が可能になると思う。

話が少し前後しているかもしれないが、私個人としては千秋楽に照ノ富士佐田の海の割を無理に組む必要はないと感じており、組むならば千秋楽より前に、そして上位陣の割も工夫を凝らすことが重要だと感じている。