きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

413. 2021年九州場所6日目を勝手に語る

本日より中盤戦へ突入した大相撲九州場所

照ノ富士貴景勝の両雄はともに譲らず磐石の内容。

照ノ富士隠岐の海をじっくり料理した。

ケンカ四つの両者であり、隠岐の海得意の左四つに組んだが、元々照ノ富士は左四つでも守りの力を発揮する力士であった。

しかし本日は守りではなく、上手の取り方、腰の落とし方を見ても照ノ富士が何枚も上手である内容だった。

照ノ富士の相撲技術の高さが垣間見られる内容だった。

貴景勝は良い意味で語ることがない。
逃げも隠れもしない宝富士のため、押しやすいというのはあったと思うが、完璧の一言だろう。

昨日黒星を喫した正代、御嶽海。
昨日連敗しないことが大切と記載したが、両者明暗が分かれた。

正代はここ数場所お得意様にしていた隆の勝に良いところなく敗れ連敗。

取り直し前の一番も内容的には完敗であり、取り直し後の一番も何も良いところがなかった。

我慢出来ず左上手を求めた時点で正代の敗けだろう。

以前からずっと記載しているが、正代は立ち合いで圧倒できなかった後の対応がカギであると思っている。

そこを克服できない限り、正代が安定した成績を残すことは出来ないと思う。

3連勝で今場所の正代は一味違うか?と思わせたが、結局ここまで五分の成績である。

まだ場所は半分以上残されているため、修正してほしいところ。

御嶽海が連敗を免れた。
連敗しなかったことが何よりだが、内容に関しては壊滅的と言っても過言ではない。

立ち合いも消極的であり、その後も我慢出来ず叩く形となった。

絶対に連敗は出来ないという危機感はあったのだろう。
緊張感が無いように見える力士であるため、それが見えるようになっただけでも成長と言えるのか。

明日以降、内容も修正して白星を積み重ねていきたいところである。

他の力士に目を向けると、新小結霧馬山が今場所の初白星、そして三役として初めての白星を挙げた。

立ち合いで左前ミツを引き、頭をつけて食い下がり、最後は出し投げで決めた。

本日のような我慢する相撲は重要だろう。
左前ミツを狙う立ち合いは今後も磨いてほしいところである。

平幕下位の阿炎が6連勝としたが、今場所初めて叩く形となった。

相手もここまで好調の佐田の海ということで、あっさり土俵を割ることなく粘りを見せた。

阿炎も佐田の海の粘りに少し慌てたとは思うが、先手を取っていた分、ある程度余裕があったか。

そして1敗力士同士の割である『高安ー宇良』だが、宇良の良いところが出た一番だった。

高安が様子を見ながら突っ張りを繰り出したが、宇良は冷静に対処し、そして隙をついて足取りを成功させた。

怪我から復帰後の宇良は押しの技術が高く、攻める相撲にも磨きがかかっている一方で、小兵力士としてのトリッキーな相撲も残っているため、対戦相手としても以前にも増してやりにくいだろう。

高安は4年前の記憶のまま取り組みに臨んだのかもしれない。

高安としては白星を出来るだけ積み重ねて上位戦へ臨みたかっただろうから痛手となる黒星である。

明日の注目の割は
『高安ー玉鷲
北勝富士ー阿炎』
平幕同士の取り組み2番である。

高安ー玉鷲だが、両者1敗同士ならばさらに注目だったのだが、そこが残念である。

今場所の玉鷲は2日目以降5連勝としており、しかも内容が伴っている。

当たりの強さ、おっつけの威力が光っているため、ここで高安を倒して白星を積み重ねれば恐い存在になる可能性が高い。

北勝富士ー阿炎は今場所の阿炎の本当の力量を図るのに良い相手と言える。

北勝富士はこの2日間連敗しているが、実力を示すところはしっかり示しており、ある程度順当な成績とも言える。

先場所休場で番付を落としているだけなので、実力的には平幕上位~三役クラスである。

阿炎も実力的には北勝富士と同格と言っても良いが、阿炎が謹慎中も北勝富士は上位で相撲を取り続けていた。

その北勝富士相手に阿炎はどのような相撲を取るのか注目である。

照ノ富士貴景勝が群を抜いた相撲内容で場所を引っ張っているが、好調の平幕力士がどこまで食らいついていけるか。

また御嶽海は内容の修正が出来るかどうか。