きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

507. 2022年夏場所13日目を勝手に語る

ついに照ノ富士がトップに並んだ。

初日に敗れた時、6日目に敗れた時、中日に敗れた時と常に今場所は皆勤自体が難しいと思ってきたが、13日目でついに捕らえた。

本日貴景勝戦は照ノ富士にとって比較的取りづらい相手だっただろう。

貴景勝のいなし、横からの攻めに大きく崩れることがなく、しっかり腰を落として相撲を取ることが出来ていた。

貴景勝側からすれば健闘したようにも見えるが、照ノ富士側からすれば余裕があっただろう。

そもそも貴景勝はいなし、突き落としに活路を見出だそうとし過ぎた感じもする。

話は照ノ富士に戻り、阿炎戦でもそうだったが、突き押し相手にも下がることなく、逆に圧力をかけることが出来ている。

これが本来の照ノ富士の強さである。
終盤戦に突入してから照ノ富士の強さが光っており、そしてついに優勝争いトップに並び、このまま照ノ富士という空気が漂ってきたか。

そして本日敗れて3敗に後退した隆の勝。
一言で言えば最悪な相撲だっただろう。

立ち合い踏み込むことが出来ず、すぐに引いてしまった。

若隆景の立ち合いが良かったのは事実だが、隆の勝が本来の力を出し切れなかったことも事実である。

優勝を意識した中で力を発揮する事が出来ず、そして照ノ富士に星で並ばれた。

隆の勝にとってはたった1日で追い込まれたような展開だが、まずは残り2日間に集中することが重要だろう。

固くなって自分を見失うことだけは避けたいところである。

ちゃっかりと言っては失礼だが、佐田の海が素晴らしい相撲内容で3敗を守った。

正直昨日志摩ノ海と当てられた時点で負けると思っていたし、本日の豊昇龍ならば尚更そう感じていたが、連日佐田の海らしい『走る相撲』で完勝した。

この力士は根は右四つだが、左四つでも構わず前に出る相撲を取るし、本日のようにもろ差しになれば間髪入れず走る相撲を取る。

前半戦から良い相撲を取っていたが、あくまでそれは平幕下位だからとあまり注目もしていなかったのだが、ここ2日間の相撲を見ると一番のびのび相撲を取っている印象を受ける。

明日も大栄翔戦とかなり厳しい相手だが、恐らく優勝を意識することはないと思うので、勝ち負けは別として思い切りの良い相撲を取ってくれるのではないだろうか。

ここ数日私が不気味な存在だと感じていた宇良が阿炎に敗れて4敗へ後退。

本日は阿炎にうまく相撲を取られてしまった。
星の上ではまだ優勝圏内だが、ここで4敗は厳しいだろう。

そしてある意味注目の『御嶽海ー正代』の一番は、御嶽海が制して正代は負け越し。

体勢としては右四つで正代が上手を引いていたが、御嶽海が構わず前に出て制した。

勝った御嶽海はホッとしたのも束の間、2日連続のデスマッチである。

昨日も記載したが、来場所の3大関角番が現実味を帯びてきている。

まず明日の『御嶽海ー貴景勝』だが、正直貴景勝が御嶽海に勝てるイメージが沸かない。

今場所の貴景勝は当たりも弱く、すぐに引き叩きを見せるため、御嶽海がその引き叩きに難なくついていくのではないだろうか。

そしてその御嶽海も恐らく千秋楽に割が組まれるであろう照ノ富士に勝てるイメージが全く沸かない。

初場所は御嶽海が勝利しているが、それ以前は毎場所リプレイを見ているかのごとく、両前ミツを引き付けられて圧倒されていた。

復調した照ノ富士の前に御嶽海が勝てるイメージが沸かないが、来場所3大関が角番になってしまうのだろうか。

優勝争い並みに気になるところである。

明日の注目の割は
『隆の勝ー霧馬山』
この一番である。

過去は意外にも隆の勝の7戦全勝だが、本日の隆の勝の相撲を見る限りでは、優勝を意識して身体が固くなっている様子である。

まず平常心で臨むことが出来るかどうかが鍵となるだろう。

結果論だが霧馬山も昨日の敗戦が悔やまれる。
変化などせず自分の相撲を信じていれば、3敗同士の対戦になったと思うのだか…

隆の勝有利な展開から1日で照ノ富士に追い風が吹いたような展開だが、残り2日間でどうなるか。

私の思いとしてはまず3敗の優勝であってほしいこと、そしてさらに望むならば3敗の決定戦か。

恐らく明日隆の勝、佐田の海が勝てばこの両者が千秋楽に割を組まれるだろうから、この時点で3敗力士による巴戦の展開は無くなるだろう。

巴戦を見たいという気持ちもゼロではないが、それよりも4敗の優勝を見たくないという気持ちの方が強いため、とりあえず3敗の優勝を願っておこう。