きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

448. 2022年初場所11日目を勝手に語る

本日より終盤戦へ突入した大相撲初場所

昨日初黒星を喫した御嶽海は正代を下して連敗を免れ、そして二桁へ白星をのせた。

御嶽海自身、三役で初となる2場所連続二桁勝利である。
まず大関への足固めには成功したと言っていいだろう。

本日は立ち合いの踏み込みは良かったが、おそらく狙いであったもろ差しの形になることはできなかった。

右四つで寄っていき、正代に一旦残されたが、そこから無理に深追いすることがなかった。

この辺りの冷静さが今場所の御嶽海の強さである。
正代に上手を取られても慌てず、体勢低く左でおっつけながら寄り切ることが出来た。

連敗しないことが何よりであり、そしてその中で内容も伴っているため文句なしである。
今場所の良い部分が全面に出た一番だった。

御嶽海としては残り4日間もこの流れで相撲を取っていくだけだろう。

一方敗れた正代は崖っぷちの7敗目を喫した。
今場所の状態を考慮すると、御嶽海に勝てる要素は無かったのではないかと思わせるレベルだが、その中でも出せる力は出していたように感じた。

あっさりと土俵を割ることはなかった。
4勝7敗と大関として情けない成績なのは間違いないのだが、今場所悔しい思いをした分、来場所巻き返してほしいところである。

とまぁ今場所終了したかのような記載になってしまったが、割崩しがなければ照ノ富士戦も残されているわけだから、最後まで持てる力は全て発揮してほしいところである。

昨日御嶽海に追い付いた横綱照ノ富士だが、本日は千代翔馬相手に手を焼いた様子だった。

千代翔馬が思った以上に大健闘していた。

正直立ち合いは変化して廻しを狙いにいくのかと思っていたが、そんなことせずとも千代翔馬の立ち合いの踏み込みが良く、前ミツも良い位置を引くことができた。

そこから横につくことにも成功したのだが、照ノ富士に下手を許していたため、守りの体勢を作らせてしまった。

ここで頭をつけることが出来ればもっと変わった展開になったかもしれないが、現状の千代翔馬の力量ではこれが精一杯といったところか。

照ノ富士としては不利な体勢でも慌てず対処したが、序盤戦のように相手に形を許してしまっている点をどう見るか。

明日以降役力士との対戦が続くため、本日やや手を焼いたことがどのように影響を及ぼすだろうか。

とはいえそう簡単に落とさないのが横綱の強さといったところだろう。

2敗力士は宝富士が敗れ、阿炎が2敗を守った。

阿炎は逸ノ城に捕まりかけたが、振りほどいて逆転の叩き込みを決めた。

正直中盤戦以降、押し切ることが出来ておらず、動き勝つという点では昔の阿炎の相撲に感じる。

相手も警戒して対処してくるのだろうが、序盤戦のような絶対的な強さは薄れつつあるように感じる。

とはいえ昨日も記載したが、平幕が9勝2敗という成績は立派であり、阿炎に過剰な期待をかけているのは間違いない。

割崩しがなくとも、御嶽海とはおそらく割が組まれるだろうから、そこでどれだけの相撲を取ることが出来るのか楽しみである。

三役に目を向けると、大栄翔が帰り三役の場所で負け越しを喫した。

初日の照ノ富士戦を見たとき、今場所はやってくれると思っていたのだが、中盤戦以降は相手に全く圧力が伝わっておらず、すぐ引いてしまっている。

また突っ張りの回転もあまり見られずあっさり土俵を割る場面も目立つため、どこか怪我でもしているのだろうか。

爆発力を秘めている力士なだけに残念な結果である。

明日の注目の割は
照ノ富士ー明生』
この一番である。

正直ここ数日の明生は腰の怪我が悪化しつつあるのか、相撲内容も悪化傾向にある。

しかし偶然にも照ノ富士が新横綱の場所に明生が勝ったときも12日目での対戦だった。

そしてあの場所も明生は4勝7敗であり、照ノ富士は10勝1敗だったため、今場所と状況は同じである。

偶然と言ってしまえばそれまでであるが、明生としては怪我があったとしても迷わず突っ込んでいける相手だろう。

照ノ富士としては強引に引っ張り込むような真似だけは避けた方が良いだろう。
明生のもろ差しは警戒しなければならない。

優勝争い、御嶽海の大関取りも佳境を迎えるが、どのような展開で両者がぶつかるのか。

また番付通り14日目に割が組まれるのか、それとも千秋楽に組まれるのか。

これも興味深いところである。