きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

444. 2022年初場所中日を勝手に語る

大相撲初場所は早くも中日だが、昨日単独トップに立った御嶽海が実力者大栄翔相手に我慢しながら相撲を取って中日勝ち越しを決めた。

我慢しながらあてがい、大栄翔が引いたところをうまく体を寄せることができた。

押し込まれる場面もあったが、ある程度余裕はあっただろう。

腰の重さも感じられるし、何より数日前から記載しているように冷静である。

単独トップに立ったことで心境の変化がみられる可能性もあったが、本日の取り組みを見る限りそれは感じられない。

元々一発勝負の強さは現役でも1、2を争う実力者であり、ここに冷静さが加われば鬼に金棒である。

とはいえ何度も裏切っている御嶽海であるため、誉めるのはここまでにしておこう。

とにもかくにも今の相撲を続けていくことだろう。

横綱照ノ富士隠岐の海相手に完勝。

ケンカ四つの両者だが、照ノ富士は左四つでも十分相撲を取ることが出来るし、お得意様ということで冷静に相撲を取ることが出来ていた。

前ミツも良いところ引いているし、本日は磐石と言って良い内容だろう。

昨日初黒星を喫した平幕の阿炎は豊昇龍相手に良いところなく敗れて連敗。

立ち合い阿炎はもちろんもろ手突きでいったが、豊昇龍は張り差しを狙ったのか結果的に豊昇龍の伸ばした手が阿炎のもろ手突きをかわす形となった。

阿炎としてはもろ手突きを当てられなかった時点で苦しい展開となるが、それにしても我慢出来ずすぐに引いてしまったことが気掛かりである。

昨日敗れた内容は攻めの姿勢は見られていたし、仕方ないと言えるものだったが、本日は少し残念な気持ちが強い。

ちょっとしたタイミングもあるのだろうが、優勝争いという面では痛手となる連敗となった。

正代が連敗を3で止めた。
遠藤相手に十分な形を許しかけたが、左を差して寄り切った。

連敗を止めて一安心だろうが、内容面に関して言えば立ち合いの踏み込み、圧力もないため、やはり本調子とは程遠いと言える内容だった。

一方敗れた遠藤も気掛かりである。
昨日照ノ富士戦もそうだが、自分の形を作っているにも関わらず、相手の攻めにあっさりと土俵を割っている。

本来の遠藤ならば土俵際もしぶとい力士であるのにそれが全く感じられない。

膝を中心に負傷しているのだろうが、残念な相撲内容が続いている。

関脇隆の勝が宇良に足を取られて黒星。
正直『あっさり足を取られすぎだろ』と感じた。

宇良相手に警戒心なく当たる力士はいないと思うので、この一番に関しては隆の勝の研究があまりにも浅いと感じてしまった。

そして小結明生は霧馬山に良いところなく敗れた。

腰の怪我もあるだろうが、今場所は良い相撲と悪い相撲の差が見受けられる。

場所は残り半分だが、千秋楽まで攻める相撲を取り切れるかどうか。

昨日敗れて2敗に後退した平幕玉鷲だが、本日は北勝富士相手に完勝。

二の矢攻めも光っており、とても37歳とは思えない敢闘精神溢れる相撲であった。

明日の注目の割は
『御嶽海ー隠岐の海
この一番である。

今場所の両者の調子を考慮すると俄然御嶽海有利だが、対戦成績はほぼ五分である。

要所で敗れることの多い相手でもあるため、御嶽海は要注意である。

そして割に関してだが、ここまでは番付通り割が組まれている。

明後日10日目は『照ノ富士ー阿武咲』の割が組まれるだろう。

これに関しては何一つ問題ないが、問題は11日目の割である。

番付通りならば『照ノ富士千代翔馬』となるが、もしそうなれば『照ノ富士ー阿炎』の割が消えることになる。

確かに阿炎は連敗して優勝争いからは後退した。
しかし千代翔馬と阿炎を比較した場合、阿炎の方が好成績である。

あまり星の挙がっていない力士を後半戦横綱に当てるよりは良いと思うのだが。

また私ならば11日目の割を『照ノ富士ー明生』にする。
役力士との対戦を1日早めるだけでも融通が利くだろう。

うかうかしているとまたちぐはぐな編成になってしまう。

1横綱1大関しかいないのに役力士同士の割が削られるとかそんな腐った編成など見たくないのだが…

最後に優勝争いに関してだが、御嶽海、照ノ富士に絞られたか。

再び調子を取り戻せば阿炎もまだまだ面白い存在であり、自力優勝の可能性は消えているが役力士との対戦を終えている玉鷲も不気味ではある。

そして照ノ富士戦でやってくれるのではないかと予想している阿武咲もどうなるか。

御嶽海がどこまで強い御嶽海でいられるのか。
それ次第で展開は変わるだろう。