きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

446. 2022年初場所9日目を勝手に語る

大相撲初場所も本日より後半戦へ突入。

ただ一人中日勝ち越しを決めていた御嶽海が対戦成績でほぼ互角である隠岐の海を意に介さず9連勝。

立ち合いの踏み込み良くもろ差し速攻、出足が光っていた。

何度も記載しているが今場所の御嶽海は冷静かつ力強さが備わっている。

現状は負ける雰囲気がない。
いつ弱い御嶽海が顔を覗かせるのかという不安も消えつつある。
それだけ中身の濃い9日間であるということである。

どこかで負ける可能性はもちろんあるだろう。
しかし負けるにしても弱い御嶽海が顔を覗かせて負けるという姿は想像出来ない。

何度も言うが、それだけ今の御嶽海は強い。
正直照ノ富士以外太刀打ち出来る相手がいるだろうか。

とまぁ昨日も記載したが、あまり期待せずに見守る程度が丁度良いだろう。

その照ノ富士北勝富士相手に完勝。

北勝富士が左に変わって左おっつけにきたが、全く慌てることなく照ノ富士が左を深く差し、下手を十分に引いた。

組み止めた時点で勝敗は決しており、最後は下手投げで放り投げた。

この2日間は膝に負担のかかるような相撲内容ではなく、見ていて安心できる相撲が続いている。

静かに闘志を燃やしながら御嶽海を追っている印象である。

連敗中の阿炎が妙義龍を下して連敗を止めた。

とはいえ本日も足は出ておらず、立ち合いはその場で手を伸ばすだけであり、相手に圧力が伝わっていない様子である。

6連勝中の時とはやや別人になりかけている印象だが、まず連敗を止めたことが何よりか。

初黒星を喫したときにも記載したが、現在の阿炎の番付は前頭6枚目であり、上位圏外の番付である。

先場所の活躍もあり過度な期待を抱き過ぎている感は否めない。

ここらで7勝2敗としている時点でも十分だろう。
それでも阿炎という力士は期待したくなる不思議な雰囲気が漂っているのだが。

大関正代が連敗を止めたのも束の間、明生に敗れて黒星先行。

得意の左差しで攻める形を作ったが、腰高のため明生に掬われて形勢逆転してしまった。

白星が挙がっていないため、勝ちを急いでいることもあるだろうが、相撲勘も鈍っているように感じる。

残りの対戦相手は照ノ富士、御嶽海、隆の勝の役力士3名と平幕力士3名である。

照ノ富士、御嶽海に負けても残り全勝すれば勝ち越しには到達するわけだが、逆に言えば1つでも落とせばピンチである。

対戦する力士15名の内、正代より上位は照ノ富士のみ、そして貴景勝休場により残り14名は格下相手のため、その状況で勝ち越せるか否かという大関としては低次元な話なのだが、ここ数場所の正代の力量はこの程度ということである。

一方正代に勝った明生だが、ここ数日間は悪い相撲が続いていたが、本日は身体が動いていた様子である。

何とか勝ち越しまでこぎつけたいところである。

そして関脇隆の勝も本日は完璧な相撲を取った。
立ち合いしっかり当たって右を差し、相手の引きにしっかり足を運んでいった。

あの相撲が取れるならばもっと白星が伸びてもおかしくないのだが。

序盤戦終了した時点で優勝争いは照ノ富士、御嶽海、阿炎に早々と絞られていた感じがあったが、阿炎以外の2敗力士に目を向けると宝富士、琴ノ若、琴恵光と渋い(?)面々が揃っている。

宝富士は数日前にも記載したが、こんな好成績だったんだと驚かされるレベルである。

確かに腰の重さを活かしてどっしり構えており、この地位ならば十分力を発揮することが出来る様子である。

琴ノ若は若手であるが、良くも悪くも若々しい相撲には感じられない。
落ち着いている印象があり、身体も動いており、前に出る相撲を取ることが出来ている。

琴恵光は今場所動きが良いとは思っていたが、星もこんなに伸びているとは思っていなかった。

身体が動いているときの琴恵光の相撲はいつも実力以上の力を発揮している印象を受ける。

この3名が優勝争いに絡むかと言われたらそれは御嶽海、照ノ富士のどちらであるとはっきり答えるが、それでも3名ともに長所が存分に発揮されているようである。

明日の注目の割は
照ノ富士ー阿武咲』
この一番である。

序盤戦阿武咲が好調だった時からこの一番は楽しみにしていた。

照ノ富士と対戦するまでにはいくつか星を落としているとは思っていたが、ここまで3敗は上出来だろう。

その中で照ノ富士にとって難敵である阿武咲戦。

身長が低く、引っ張り込みにいくことも難しいため苦戦を強いられている相手であるが、照ノ富士はどのように対処するのか。

正直序盤戦のような相手に攻めさせるだけ攻めさせる展開だと疲労も蓄積してきているだろうから、序盤戦のようには残すことが出来ないのではないかと予想する。

照ノ富士としては組み止められなくても、前に圧力をかけることが重要だろう。

明日で中盤戦も終了である。
優勝争いは上記の通り、御嶽海、照ノ富士のどちらかだとは思うが、御嶽海がどこで黒星を喫するか、また喫した場合連敗せずにいけるのか、照ノ富士の膝の負担はどうなのかなどお互い多からず少なからず不安要素はあるだろう。

はてさてどうなるか…