きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

415. 2021年九州場所中日を勝手に語る

『えっ?そこ?』
本日注目の割であった『貴景勝逸ノ城』。
この取り組みの結末にこの感想を抱いた人は多いだろう。

2分以上の大相撲になったが、結果としては10秒程の取り組みだったということになる。

髷掴み等の反則の場合、勝負審判が止めることなく進行させるものなのかという疑問もあったのだが。

いずれにせよ貴景勝にとっては命拾いしたと言っても過言ではないだろう。

土俵際は際どかったが貴景勝の体も飛んでいたため、良くて取り直しだったと思う。

まず立ち合いもやや立ち遅れ、むしろ逸ノ城がいつも以上に踏み込んできた。

貴景勝はその後張り手を交えながら突き放すが、上体が高かった。

本日は内容的にはほぼ完敗に近い形であり、それでも結果として白星に結び付いた。

どんな形であれ、中日全勝は優勝争いを考えたとき最高の結果であり、何より気分も良いだろう。

こういう負けている相撲を白星に結び付ける力士が勢いに乗りやすいものだが、貴景勝もそうなることが出来るかどうか。

内容面に関しては明日以降修正していきたいところである。

横綱照ノ富士は苦戦を強いられることの多い遠藤相手に完勝。

立ち合いは遠藤の方が踏み込み良く、遠藤の突っ張りに後退したが、慌てることなく遠藤の引きに乗じて前に出た。

遠藤の引き足の巧さは定評があるが、それに対する体の寄せ方はさすが横綱と言ったところか。

磐石の内容で4場所連続中日勝ち越しを決めた。

1敗力士に目を向けると、御嶽海が対戦成績五分の隠岐の海を下して1敗堅守。

左四つの形から右おっつけ、体の寄せ方、足の運びと全て良かった。

1敗しているが中日までは強い御嶽海が大半である。
しかしここから崩れて終わってみれば一桁勝ち越しということも過去にはあるため、期待はせずに見ていこう。

昨日初黒星を喫した阿炎も完勝。
昨日攻めることが出来ずに敗れたということがどのように影響を及ぼすのか注目したが、全く意に介していない様子である。

突き切る相撲ではなかったが先手を取り、右を差してからも攻め手を緩めることはなかった。

この相撲内容ならば二桁は間違いないだろうが、早くも終盤戦の割が楽しみになってくる。

そして残念だったのが玉鷲か。
昨日べた褒めした記載をしたが、その翌日に敗れてしまった。

何をしてくるかわからない翔猿ということで、様子を見ていったのだろうが、正直出足と押しが信条の玉鷲が止まって相撲を取っても勝機は薄く、結局翔猿の術中にはまるような形となってしまった。

その他気になる力士だが、大関正代が連敗の後連勝とした。

とはいえ本日も立ち合いは踏み込むことが出来ていない。
これ以上平幕相手に落とすわけにはいかないため、とりあえず良しとしなければならないか。

そして平幕上位で大栄翔が気掛かりである。
立ち合い当たって突っ張る気持ちはあるのだろうが、上体だけで攻めており、爪先立ちにもなっている。

爪先立ちで突っ張る力士は阿炎も挙げられるが、阿炎以上に爪先立ちである。

そして足が出ずに上体だけで押していくため、叩きにばったり落ちてしまう。

初日に正代を下し、2日目照ノ富士戦も大健闘だったため、ここまで3勝5敗の成績が残念である。
後半戦巻き返してほしいところである。

そして豊昇龍だが、ここ3日間はらしさが出てきた様子である。

初日の相撲を見たときは今場所かなり期待できると思ったが、その後4連敗したため心配したが修正してきた様子である。

是が非でも今場所勝ち越しを決めて上位総当たりの地位に戻ってほしいところである。

明日の注目の割は
照ノ富士ー高安』
この一番である。

照ノ富士にとって鬼門と言えるだろう。
このところ3連勝中だが、とはいえ内容面では圧倒する場面はなく、苦戦を強いられている。

ケンカ四つの両者だが、基本高安得意の左四つに組むことが多く、また高安は右四つでも上手さえ引けば強さを発揮することができる。

照ノ富士は右四つに組んだとしても先に上手を引かれて劣勢になる展開も多い。

今場所の高安は四つに組めば腰の重さを活かし、持久戦をモノにしている。

照ノ富士も慌てず冷静に相手を対処しているが、膝への負担も考えるとあまりにも長い相撲は避けたいところである。

我慢しつつ、如何にして自分のペースで相撲を取ることが出来るかどうか。

明日から後半戦へ突入し、星の潰し合いも始まってくる。

昨日も記載したが、審判部もうかうかしていられない。

そして照ノ富士ば磐石の内容で中日全勝としたが、貴景勝は命拾いする形で中日全勝とした。

この辺りも影響を及ぼすかどうか。
また御嶽海、阿炎の存在が不気味であるがはてさて…