きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

414. 2021年九州場所7日目を勝手に語る

7日目に突入し、照ノ富士貴景勝の両雄は星を伸ばしたが、平幕阿炎に土がついた。

まずその阿炎から触れるが、相手が北勝富士ということで、昨日も記載したように今場所の阿炎の力を図るのにうってつけの相手だと思っていた。

北勝富士としては先場所までずっと上位に在位していたというプライドもあっただろう。

北勝富士が阿炎の良さを殺してうまく捌いた内容だった。

阿炎としてはやや立ち遅れた部分もあると思うが、それ以上に北勝富士の立ち合いが鋭かった。

阿炎に突っ張りを許さない絶妙な距離でうまく前に圧力をかけ、最後は叩きで決めた。

阿炎にとってターニングポイントともなり得る可能性があったが、跳ね返される形となった。

突っ張ることができなかった、押し込むことが出来なかった、そして同格相手に敗れてしまった。

この辺りがどのように影響してくるだろうか。

ここまで6勝1敗は十分立派な成績であり、明日以降切り替えて臨んでいきたいところである。

照ノ富士貴景勝はともに危なげなく磐石の内容。

照ノ富士は妙義龍が左を差してきたところ、しっかりその腕を極め、最後は小手投げで仕留めた。

妙義龍の動きさえ止めてしまえば問題ないという考えを持っていたのだろう。

妙義龍としてはあまりにもまともに差しすぎたか。

貴景勝は昨日同様、自分の相撲を取り切った。
もろハズのような形で、隠岐の海に何もさせず、理想的な攻め方だろう。

土俵際に強い隠岐の海だが、土俵際も安定しており、見ていて安心できる。

そして昨日注目の割と記載した『高安ー玉鷲』だが、好調の玉鷲が高安相手に完勝。

立ち合いの当たりは五分だったが、その後左右のハズ押しが強烈だった。

年齢を感じさせない力強い相撲を取り続けて2日目から6連勝としているが、上位圏内で優勝経験のある力士だけにこのまま波に乗ってくると恐い存在になるだろう。

九州場所は9年連続勝ち越し中、また5年前は玉鷲が上位定着のきっかけとなった場所でもあるため、まだ先は長いがひょっとしたらひょっとするか。

正代、御嶽海にも触れておこう。

正代は宝富士を下して連敗を止めた。
本日も立ち合いは踏み込むことが出来ていないが、お得意様の宝富士ということで左さえ差せば何とかなるという気持ちはあったのかもしれない。

磐石とは言い難いが、それでも白星を先行したことが何よりか。

御嶽海はやや合い口の悪い霧馬山を冷静に捌いて初黒星の後連勝。

立ち合い当たれているし、その後の突き落としも冷静だった。

昨日は相撲内容に不安が残ったが、やはり連敗しなかったことが何よりであり、この先も白星を積み重ねることが重要だろう。

明日の注目の割は
照ノ富士ー遠藤』
貴景勝逸ノ城
全勝力士の2番である。

照ノ富士としては苦戦の強いられることの多い遠藤が相手である。

両者ケンカ四つであるが、前さばきの巧さ、差し身の巧さに関しては遠藤の方が上である。

今の照ノ富士ならば強引に引っ張り込むような真似はしないと思うが、遠藤には照ノ富士にそれをさせる可能性がある力士とも言える。

照ノ富士としては如何にして我慢して相撲を取ることが出来るかどうか。

遠藤に前ミツだけは許したくないところである。

そして貴景勝だが因縁の相手とも言える逸ノ城である。

的が大きいため押しやすいことは押しやすいと思うが、どっしりと構えてくれば腰の重さがあるし、また今場所の逸ノ城は積極的に突き放して前に出てくる相撲も取っている。

また首を負傷した相手ということで嫌な印象も少なからずあるだろう。

そういう雑念を全て振り払って自分の相撲に集中できるかどうか。

照ノ富士にとっても貴景勝にとっても中日がひとつの山場になりそうである。

明日で早くも中日だが、照ノ富士貴景勝が磐石の内容である。
ここに後続力士が食らいついていけるかどうか。

そろそろ割に関しても考えていかなければならない頃合いである。
審判部もうかうかしていられない。