大相撲初場所は3日目を終了したが、大関貴景勝が3日目で早くも2敗目を喫した。
昨日も記載したが、貴景勝は大関へ昇進して今場所で15場所目だが、2日目の成績は6勝8敗と負け越している(1場所全休)。
そして3日目も本日敗れて6勝8敗(全休1、不戦敗1)となり、2日目同様鬼門となっている。
先場所こちらでも記載したが、貴景勝が序盤戦無傷で乗り切れば『次点以上』の成績を残すことが約束(?)されているのだが、如何せん序盤戦に取りこぼすことが多いため、序盤戦無傷は15場所中2場所に留まる(序盤戦無傷どころか初日から3連勝でも2場所に留まる)。
幕内在位30場所で見ても序盤戦無傷はたった4場所に留まる。
大関昇進以降、貴景勝の序盤戦(特に2日目、3日目)が如何に鬼門であるかを証明する記録でもある。
これだけ序盤戦に早々黒星を喫しているのだが、序盤戦で2敗以上を喫するのは今場所で『8回目』である。
中には途中休場したものも含むが、大関在位の半分以上で序盤戦2敗以上を喫してしまっている。
過去7回の詳細は以下の通りである。
場所 |
序盤戦成績 |
黒星喫した日 |
最終成績 |
令和元年夏場所 |
3勝2敗(5日目不戦敗) |
3日目、5日目 |
3勝4敗8休 |
令和元年九州場所 |
3勝2敗 |
2日目、5日目 |
9勝6敗 |
令和2年春場所 |
2勝3敗 |
2日目、4日目、5日目 |
7勝8敗 |
令和3年初場所 |
1勝4敗 |
初日から4連敗 |
2勝8敗5休 |
令和3年3月場所 |
3勝2敗 |
3日目、5日目 |
10勝5敗 |
令和3年名古屋場所 |
1勝2敗(3日目不戦敗) |
2日目、3日目 |
1勝2敗12休 |
令和3年秋場所 |
2勝3敗 |
初日から3連敗 |
8勝7敗 |
過去に勝ち越したのは3回だけであり、途中休場に至ることもある。
このところの貴景勝は『怪我により休場』⇒『角番脱出』⇒『好成績』⇒『休場』という流れが多いように感じる。
先場所は貴景勝本来の相撲がみられて12勝を挙げ、今場所初日も完勝だったがこの2日間つまずいている。
好成績の翌場所はやはり休場になってしまうのか。
1年皆勤することも難しくなっているため、貴景勝にとってはここが踏ん張りどころである。