きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

392. 2021年秋場所11日目を勝手に語る

本日より終盤戦へ突入した大相撲秋場所

2敗の阿武咲が3敗へ後退したが、上位陣の主要に目を向けると安泰となった。

本日から割崩しが無い限り役力士との対戦が続く新横綱照ノ富士は、難敵高安を下して白星を二桁に乗せた。

立ち合いから高安十分の左四つとなったが、照ノ富士の方が上手十分の形を作った。

照ノ富士が出し投げを打って体勢を崩しながら攻め、高安も良く残していたが、照ノ富士が連続攻撃を仕掛けて高安を退けた。

高安としては左半身の上体でも力を発揮することが可能だが、凌ぐだけで精一杯といったところだったか。

今場所の両者の状態を見たらある意味当然の結果とも言えるかもしれないが、高安側から見たら健闘した方だと言える。

しかし勝機があったかと言われたらそれはほぼなく、終始照ノ富士ペースだった。

照ノ富士としては難敵を下して一安心と言ったところか。

問題は連日、そして今場所全体を通じて相撲時間が長いことか。

何度も記載している通り、照ノ富士にとっては自分自身との闘いである。

あと4日間、変わらず照ノ富士の相撲を貫けるかどうか。

正代は明生を下して勝ち越しを決めた。

ここ数場所から考えると11日目の勝ち越しでも相当早くに感じてしまう。

明生に右からおっつけられ、左差しが不十分だったが、その中でも圧力をかけ続け、最後は左の差し手を上手に変えて前に攻め続けた。

安定感という点では何とも言い難いが、攻める姿勢は貫いており、相手に圧力をかけられているのは良いだろう。

照ノ富士とは星の差2つあるため、現状は自力優勝も出来ないが、必死に食らい付いていくしかないだろう。

貴景勝は阿武咲を下して7勝目を挙げ、角番脱出に王手。

立ち合いの当たりはほぼ五分であり、右からの突き落としであっさり勝負がついた。

ここ数日の阿武咲の内容からすると、呆気なくばったりと手をついてしまった印象である。

足が揃ったところタイミングが良かったこともあったかもしれなかったが、上位戦であっさり敗れる辺り、やはり平幕中位以上上位未満の力量であるのか。

3敗に後退したこと云々よりも負け方が少々残念である。

御嶽海は実力者大栄翔を圧倒して勝ち越しを決めた。

立ち合いで当たり勝ち、その後も大栄翔の突っ張りを下から跳ね上げ、大栄翔が思わず叩きに来たところをすかさず前に出て圧倒した。

ある意味これも御嶽海本来の姿と言える。
しかしこの内容が続かないのが御嶽海という力士である。

期待とは少々異なるが、せめて明日だけは勝ってほしい。
そして13日目に照ノ富士と星の差2つのまま対戦してほしい。

2敗力士の1人である妙義龍は本日も速攻相撲で圧勝。

稀勢の里豪栄道栃煌山と『ロクイチ組』が次々と土俵を去る中、番付下位とはいえまだまだ存在感ある相撲を取っていることは素晴らしい。

それは本日敗れてしまったが、宝富士にも同じことが言える。

本日も3分を越える大相撲となり、毎場所のように数番長い相撲を取ることが出来るのは、稽古十分な証拠だろう。

左四つに組んでの強さは若手力士にとっても驚異である。

明日の注目の割は
『正代ー逸ノ城
貴景勝ー宝富士』
大関の2番である。

正代にとっては過去3勝9敗の難敵である。
左を差し勝ったとしても、胸を合わせて上手を許してしまえば苦しい展開となるだろう。

正代としては立ち合いの踏み込み、圧力で圧倒したいところであり、長い相撲だけは避けたいところである。

貴景勝は13日目以降、好調役力士との対戦が続くため、是が非でもここで勝ち越しを決めたいところだろう。

宝富士は基本的に逃げも隠れもしない力士であるため、当たりやすい相手ではあるだろう。

立ち合いの当たりから一気に押し込んでいけるのが理想だが、当たりを止められたときに慌てず対応出来るかどうかが鍵となるだろう。

星の潰し合いも始まっているが、あくまで後続力士の潰し合いであるため、昨日も記載した通り照ノ富士が俄然有利な展開である。

はっきり言えば照ノ富士優勝だとは思うが、その星数がいくつになるのか。

2敗に後退した場合、千秋楽に割が組まれる正代にとってはやる気の度合いも異なるだろう。

正代、御嶽海が照ノ富士にどれだけ相撲を取ることが出来るかどうか。

これにより終盤戦の興味も変わってくるだろう。

とりあえず御嶽海、明日だけは頑張れ。
頑張れと送りつつも期待はしないでおく。