きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

252. 2020年11月場所5日目を勝手に語る

やはりともいうべきか本日より正代が休場。

昨日の相撲を見る限り、状態は思った以上に深刻だった様子である。

この件に絡んだ内容に関しては後程記載したいと思う。

さてついに横綱大関で1人残されてしまった貴景勝だが、難敵である大栄翔を問題にせず序盤戦無傷とした。

立ち合いは五分だったが、大栄翔の突っ張りに全く下がらず、逆に突き返して圧力をかけて圧倒した。

上位でただ1人残された形となったわけだが、本日はそれが重圧になることなく自分の相撲に集中できていた様子だった。

大関昇進後、初めて無傷で序盤戦を乗り切り、このまま波に乗っていきたいところ。

役力士もう一人の全勝力士照ノ富士は、好調北勝富士を寄せ付けず5連勝。

立ち合い右を差しにいき、すぐに右が覗き、左も引っ張り込んで北勝富士の出足を止め、さらに上手を引くことで十分過ぎる形を作った。

上手は深いが、当たりさえ止めたら恐くないという思いはあっただろう。

決まり手は『やぐら投げ』でもいいのではないかと思うくらい豪快だった。

昨日はやや苦戦したが、それ以外は付け入る隙がないほどに強い。

何度か記載しているが、膝に爆弾を抱えているため、恐いのはその点だけだろう。

その他5連勝力士は千代の国、志摩ノ海と平幕下位の力士である。

千代の国に関しては、不屈の闘志で幕内へ復帰し、そして千代の国らしい激しい相撲を取り続けて5連勝とした。

この力士に関して言えることは、激しいのは良いことだが、とにかく怪我だけには気を付けてほしいということだけだ。

志摩ノ海は2場所連続十両優勝&新入幕で敢闘賞を取った時の内容が戻りつつある。

この力士はしぶとく下から押し上げる相撲が信条であり、今場所はそのしぶとさを存分に発揮している。

千代の国、志摩ノ海ともに自分の相撲を取り切り、文句のつけようがないが、このまま連勝を重ねていくかと問われたらさすがにそれは難しいと言わざるを得ない。

それでも両者ともにこの相撲内容を続けてほしいところ。

両関脇に目を向けると、今場所初めて揃って白星である。

御嶽海は若隆景相手に出足で完勝。

こういう相撲を取れるからこそ、あっさり負ける姿を見ると余計に落胆してしまうのである。

序盤戦1敗で来てほしかったが、とりあえず連敗しなかったことが何よりか。

明日から中盤戦のため、早く流れを掴んで貴景勝照ノ富士との対戦に備えてほしいところ(番付から言えば貴景勝戦は千秋楽だろうが)。

隆の勝は昨日同様、変化に慌てることなく霧馬山を下した。

途中叩く場面が見られたが、相手も引いてくれたため、引きに乗じて押し出した。

これで今場所初めての連勝であり、序盤戦も白星先行としたため、中盤戦以降も白星を重ねていってほしいところ。

特に照ノ富士戦は部屋の大関貴景勝に対する援護射撃にもなるため注目である。

十両の土俵に目を向けると、今場所十両に陥落した琴奨菊が1勝4敗で序盤戦を終えた。

先場所終わりにも記載したが、琴奨菊十両での土俵は見たくないと思っており、正直この成績にもどこかホッとしている自分がいる。

琴奨菊と同学年である松鳳山も同じく1勝4敗と苦しんでいる。

まだ序盤戦のため、十分巻き返しは可能だが、見ている限りは両者ともに苦しいと言わざるを得ない。

これが時代の流れというものでもある。

本来ならば11月場所は九州で開催され、福岡は両者ともに地元であった。

地元で最後を飾れないというのは少し悔いが残ることになるかもしれないか。

明日の注目の割は
照ノ富士ー霧馬山』
この一番である。

正直今場所の両者の相撲を見ると、照ノ富士が圧倒しそうな感じもするのだが、霧馬山が鋭く踏み込んで前ミツを引き、頭をつける形になると面白くなるだろう。

今の照ノ富士の場合、強引に引っ張り込むような真似はしないと思うが、万が一の可能性もある。

私自身、霧馬山にはかなり期待を寄せているため、立ち合い変化など余計なことを考えず、前ミツ狙いを徹底してほしいところである。

本日で序盤戦が終了した。

初日から横綱不在、そして2大関の途中休場。

嫌な形で荒れてしまっている1年納めの11月場所。

中盤戦どのような展開になるだろうか…