きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

491. 2022年大相撲夏場所展望

大相撲夏場所が明日から初日を迎える。

焦点となるのは先場所初優勝を果たした若隆景が大関への足固めの場所となるかどうかという所か。

また休場明けの横綱照ノ富士にも注目が集まるだろう。

まず若隆景だが、何度か記載しているように先場所の相撲内容は巧さに加え力強さも見られた。

そして新関脇で12勝した過去の力士を振り返っても、そうそうたるメンバーであるため、いやが上にも期待してしまうだろう。

しかし若隆景は上位戦に苦戦を強いられている。
まず大関戦を見ると
御嶽海:2勝7敗
貴景勝:2勝5敗
正代:3勝5敗
となっている。

過去の成績、内容を見ても御嶽海を相当苦手にしており、先場所も完敗している。

胸を合わせずおっつけて攻めていきたいところだが、御嶽海の馬力に圧倒されている様子である。

貴景勝戦は貴景勝自身が比較的小兵力士を相手にするのがうまいため、それが対戦成績にも影響している様子である。

先場所は貴景勝の突き押しをしっかり残して反撃したため、攻略の糸を掴んだかどうか。

正代に対しては相撲内容で圧倒する場面があっても、結果的に黒星を喫してしまう場合が多い。

何だかんだでこのところ4連敗中であり、先場所は千秋楽に苦杯を嘗めた。

そして横綱照ノ富士には8戦全敗である(若隆景の1勝は不戦勝)。

熱戦になることは多いが、最終的に差してしまって腕を極められてしまうことが大半である。

今場所も大勝するには上位戦が鍵になると思うが、同格相手も油断ならない。

特に霧馬山にはこのところ3連敗中であるため要注意だろう。

今場所は今まで以上に警戒されているだろうが、その中で二桁に乗せて大関への足固めとなるか注目である。

次に休場明けとなる一人横綱照ノ富士だが、序盤戦が鬼門ではないだろうか。

初日の割が大栄翔。
ここ数場所、初日か2日目のメインイベントとも呼べる両者の割だが、毎度熱戦になり、照ノ富士は苦戦を強いられている。

しかも先場所は黒星を喫しているため、照ノ富士にとっては初日から気の抜けない相手だろう。

そして2日目の対戦相手が高安。
照ノ富士が幕内へ復帰して以降、最も苦戦を強いられている相手であり、現役では四つ相撲で照ノ富士の渡り合える数少ない力士である。

このところ4連勝中とはいえ、十分な形になるには苦労しているし、何より休場明けのため難しい相手だろう。

照ノ富士にとっては初日から立て続けの天敵相手だが、ここを連勝とすれば、波に乗っていける可能性は高いだろう。

逆に落とすようならば元より抱えている膝の怪我含め、苦しい展開に陥るだろう。

大関陣に目を向けると、先場所新大関の御嶽海が一番の期待か。

先場所は11勝挙げ、新大関としては十分であり、そして連敗をしなかったことが収穫とも言えるが、黒星の内容が呆気なく土俵を割ることが多かった。

土俵際の粘りがあればもう少し星も伸びてくると思うため、大関2場所目も注目である。

そして御嶽海も初日が1つ鍵となるだろう。
相手は高安であり、過去の対戦成績は8勝20敗と圧倒されている。

初日苦手を下して波に乗っていきたいところだがはてさて。

正代は先場所地獄から這い上がり、優勝決定戦へ出場した若隆景、高安を下す活躍を見せ、角番も脱出したわけだが、あくまで15日間総合した成績は9勝止まりであった。

7場所連続二桁勝利から遠ざかっており、勝ち越しが関の山という印象を払拭できない。

今場所も要所で意地を見せる可能性はあるが、優勝争いという観点からは名を挙げるのは難しいか。

貴景勝は先場所角番脱出を果たしてからの4連敗、結局大関陣の中で最少白星に終わってしまった。

この力士は爆発力を秘めているため、展開によっては優勝争いに顔を出す可能性はあるだろう。

とにもかくにもこの力士は序盤戦である。
私のブログで毎場所のように記載しているが、大関昇進以降2日目、3日目の成績が著しく悪いため、何としても序盤戦無傷でいきたいところである。

序盤戦無傷とすれば好成績が約束(?)されているため、序盤戦注目である。

その他力士に目を向けると、2場所連続11勝を挙げ、上位圏内に番付を上昇させた琴ノ若に注目である。

先場所は地力をつけて、勢いだけではないというところを見せたため、上位圏内でも先場所同様力を発揮できるか注目である。

そして先場所1勝14敗と大敗を喫し、西前頭13枚目まで下降した明生にも注目である。

先場所はおそらく腰を負傷していたのだろうが、怪我さえ癒えていればこの辺りならば二桁には乗せてくるだろう。

阿炎、豊昇龍、霧馬山辺りも楽しみである。

優勝争いに目を向けたとき、安定して13勝挙げられる力士は照ノ富士だけだと思うが、照ノ富士も休場明けであり、初場所の終盤戦以降精彩を欠いている。

大関に目を向けても、御嶽海、貴景勝が13勝するだけの力量を持ち合わせているとはいえ、イメージしにくい部分も多い。

平幕下位に目を向けても、上記の明生が二桁に乗せる可能性はあっても、12勝以上の大勝のイメージはない。

展開によっては今場所も3敗まで優勝ラインは加工する可能性も高いだろう。

とりあえず私の予想としては
初日御嶽海が勝てば御嶽海有利。
初日から2連勝すれば照ノ富士有利。
序盤戦無傷ならば貴景勝有利。

おそらくこの上記3つが同時に起こることはないと思われる。
仮にこの条件が全て揃った場合『照ノ富士貴景勝<御嶽海』としておこう。

正直御嶽海に対しては期待せず見るのが一番だと思うのだが、それでも今場所はあえて優勝候補筆頭としておこう。

一番恐れているのが、上記3つ全て該当しなかったときである。

こうなると誰が優勝するかは全く読めなくなってしまう。

優勝争いという観点で見ると私は先場所の覇者若隆景を除いているが、どのような展開になるだろうか。

今場所も混戦か。
明日から楽しみである。