きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

243. 年5場所以下の年間最多勝②

月日が流れるのは早く、10月も残す所本日のみである。

あと1週間ほどすれば、1年納めの大相撲11月場所が初日を迎える。

11月場所直前となれば、注目される項目として『年間最多勝』が挙げられる。

秋場所を終了した時点で

1位:正代45勝

2位:朝乃山43勝

3位:貴景勝38勝

4位:隆の勝37勝

5位:御嶽海36勝

という状況である。

結果的に3大関が1~3位を占めているわけだが、皆勤を前提とすれば正代、朝乃山に絞られたと言っても過言ではない。

白鵬鶴竜の両横綱は皆勤した場所が少ないため、それぞれ24勝、13勝と全勝してもすでに1位には届かない結果となっている。

昭和45年(北の富士玉の海の75勝)以来の同時受賞も現実的な数字である。

今年の年間最多勝に関しては以前こちらでも記載したのだが、年5場所による年間最多勝は今回で3回目である。

1回目に関しては年間最多勝が制定された昭和32年当時は『年5場所』だったため必然的にそうなるのだが、今回は平成23年以来である。

年間最多勝の制度が制定されて以降、年間勝利数次点の最少白星は昭和50年(魁傑)、平成29年(御嶽海、貴景勝)、平成31・令和元年(阿炎)の『54勝』である。

面白いことに年5場所の次点成績は昭和32年若乃花)、平成23年琴奨菊)の55勝であるため、年6場所よりも成績が上となっている。

しかし今年の次点成績は、それを下回る可能性を秘めている。

54勝到達には最低でも正代が9勝、朝乃山が11勝必要であり、両者の力量ならば十分到達可能だが、正代は新大関の重圧、朝乃山は安定して二桁勝つ力量を秘めているものの、先場所のように序盤で躓くとどうなるかわからない。

3位以下の力士は全勝しても54勝には届かない。

横綱が加齢により衰退してきており、休場が多くなってきたため『3年連続60勝未満による年間最多勝』が続いており、今年も年5場所で仕方ないといえば仕方ないのだが、4年連続60勝未満がほぼ確定である(正代の全勝はさすがに現実的ではない)。

そもそも『70勝未満』で考えても6年連続と歴代記録を更新中である。

仮に年6場所と仮定しても、残り2場所で70勝到達には正代が25勝、朝乃山が27勝とかなり厳しい数字と言わざるを得ない。

もちろん現在上位に位置している正代、朝乃山は悪くない。

懸命に努めているし、朝乃山に関して言えば今年の白星は全て二桁である。

とはいえ爆発力には欠けるため、質の高い年間最多勝をお目にかかれるのはいつになるのやら…