はじめにお断りさせていただきますが、なぜか表がうまく作成できなかったので、途中見づらい部分があります。その点に関してはご容赦いただきたいと思います。
次回以降の投稿では修正したいと考えていますが、原因がはっきりしないため修正不可かもしれません。何とか努力しますのでよろしくおねがいします。
※追記(R2.11.15):表の修正が出来ました。
大相撲秋場所千秋楽から早1ヶ月。
1ヶ月間執筆をサボっていたので、久しぶりに投稿しようと思う。
本日は11月場所の番付発表日であった。
番付予想の中で当たって嬉しかったのは東西の前頭筆頭である。
やはり中位で11勝の若隆景よりも上位で9勝の霧馬山の方が半枚上の形となった。
それはさておき、11月場所の焦点となる力士が新大関 正代である。
本来なら11月場所は地元九州開催であるが、某ウイルスの影響で7月場所名古屋で開催されなかったのと同様、今場所も東京開催であるのが残念なところか。
前向きな考え方をすれば、地元の期待という重圧に潰されることなく相撲を取ることが出来るという点か。
さてその正代だが、大関昇進の1つの目安と言われる『33勝』に届かなかったが、大関昇進を果たすことが出来た。
ほんの数場所前の朝乃山も同様に32勝で昇進したが、朝乃山の昇進時と比較すると全くと言って良いほど批判の声は聞かれなかった。
朝乃山と異なり、3場所間で横綱に1勝はしていること(不戦勝含めると2勝)、また初場所で平幕とはいえ上位圏内で13勝したこと、そして直前場所で優勝を果たしたことが最大の要因だろう(ちなみに3場所間の上位戦勝率は0.714であり、これは昭和33年以降では歴代7位の記録である。詳細に関してはこちらを参照。)。
ちなみに32勝で昇進した力士は今回の正代を含め9人目である(年6場所制以降)。
過去は以下の通りである。
1場所目 |
2場所目 |
3場所目 |
新大関成績 |
大関勝率 |
最終番付 |
|
9勝6敗 |
9勝6敗 |
14勝1敗 |
9勝6敗 |
0.697 |
||
10勝5敗 |
11勝4敗 |
11勝4敗 |
8勝7敗 |
0.643 |
||
8勝7敗 |
10勝5敗 |
14勝1敗 |
10勝5敗 |
0.8 |
||
8勝7敗 |
11勝4敗 |
13勝2敗 |
8勝7敗 |
0.594 |
||
9勝6敗 |
10勝5敗 |
13勝2敗 |
3勝8敗4休 |
0.599 |
||
10勝5敗 |
12勝3敗 |
10勝5敗 |
11勝4敗 |
0.714 |
||
12勝3敗 |
8勝7敗 |
12勝3敗 |
8勝7敗 |
0.573 |
||
朝乃山※ |
11勝4敗 |
10勝5敗 |
11勝4敗 |
12勝3敗 |
0.733 |
(大関) |
正代※ |
8勝7敗 |
11勝4敗 |
13勝2敗 |
|
|
(大関) |
赤字は優勝
※は現役力士
過去の昇進力士を見てみると、琴櫻、稀勢の里、朝乃山のように安定して2桁勝利を果たしたが合計は32勝だったという場合、そして今回の正代のように直前場所で優勝を果たした爆発力を買われて昇進した場合で分けられる。
豪栄道は優勝を果たしていないが、どちらかと言えば後者に近いか。
正代を除き、過去8名中5名が横綱へ昇進しているが、稀勢の里以外『平成以前』である。
琴櫻、三重ノ海は8場所、稀勢の里は12場所(皆勤場所2場所)、栃ノ海は17場所だが怪我による成績不振が続いていた。
さらに言えば、三重ノ海の大関勝率は歴代横綱の中で最低勝率であり、琴櫻も最高位大関の最高勝率に及ばない(最高位大関の最高勝率は高安の0.665)。
琴櫻に関しては『昭和において大関で連覇して横綱へ昇進』した数少ない力士であるが(昭和では大鵬、北の富士、琴櫻のみ)。
一方大関に留まった力士に目を向けると、千代大海は晩年の弱い印象が残っているファンも多いかもしれないが、優勝3回、優勝次点5回、大関在位中の2桁勝利回数は歴代1位の27場所と大関としては上位クラスの記録を保持している。
勝率に関しては晩年で汚してしまった部分が大きい。
そして豪栄道は大関昇進前から『三役で2場所連続2桁勝利なし』という汚点があり、それを達成したのは昇進してから6年後のことだった。
全勝優勝の快挙はあるが、安定した成績とはやや遠い存在であった。
朝乃山に関しては、まだ在位2場所のため判断材料が少ないが、昇進以降も2桁勝利を挙げている辺り、安定感を証明しているといえる。
このように横綱と異なり、大関に留まった力士の活躍に関してはばらつきが存在する。
なんとも言い難い過去の実績だが、正代は今後どのような成績を残すだろうか。
11月場所には29歳を迎え、決して若手と呼べる年齢ではないが、今後の活躍に期待である。