きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

315. 2021年春場所11日目を勝手に語る

本日より終盤戦へ突入した春場所だが、14時頃に鶴竜引退のニュースを耳にした。
これに関しては別途記載したいと思う。

優勝争いも佳境を迎える終盤戦へ突入したわけだが、開始早々1敗の高安が黒星。
単独先頭は変わらないが、星の差は1つとなった。

現状正代の方が番付は上のため、番狂わせとも不覚とも言えないのだが、今場所の両者の状態からすると意外な展開とも言えるか。

とはいえ私は昨日、正代の左差しには注意しなければならないと記載し、左差しどころかもろ差しを許してしまった。

途中左を巻きかえたが、上体は伸びており、巻きかえた瞬間の正代の突き落としに足がついていかなかった。

立ち合いは右前ミツ狙いだったがここ数日の踏み込み、圧力は感じさせなかった。
迷っていたのかどこか中途半端な立ち合いに感じた。

結果論だが強く当たってから突っ張り、流れの中で左四つに組む方が良かったと思わせる内容だった。

終盤戦へ突入し、単独トップに立ったということで固くなってしまったのはもちろんのこと、7連敗中の相手ということもあり迷いが生じてしまったか。

高安は3年前、年間5場所(1場所全休)にて二桁勝利4回、12勝を3回挙げ、次点成績も3回、大関としては高水準な成績を残したが、優勝には一歩届かない結果だった。

さらに高安は最高位大関としては大関勝率歴代1位という記録を保持しているが、幕内で13勝以上の成績を挙げたことがないため、爆発力と安定感がちぐはぐしている面もある。

そのため実力者でありながらここまで優勝とは無縁だったといったところか。

これで大関戦が終了し、残りは隆の勝、北勝富士、若隆景、もう一人平幕力士という形になるが、同格+格下とはいえ皆高安にとっては強敵と言えるのではないだろうか。

同格+格下相手に負けられないという重圧はあるにしろ、それでも3敗の朝乃山、照ノ富士はこの先役力士との対戦が続くため、星の上でも対戦相手でも高安が有利と言えるのではないだろうか。

本日のような中途半端な立ち合いだけは避けて、1日1番という考えで自分の相撲を貫けるかどうか。

この先は高安の精神力も試されるところだろう。

昨日まさかの不覚を取った照ノ富士は難敵隆の勝を下し、連敗を免れて勝ち越しも決めた。

本日は右をしっかり固めて当たり、すぐに隆の勝の右腕を手繰りにいった。

時折見せる相撲だが、右を抱え込むような雑な相撲が多かったため、本日は比較的良い相撲だっただろう。

残り4日間、3大関との対戦を残して最低でも2勝ほしいところだが、地力では照ノ富士の方が上と言っても過言ではない。

問題は膝が最後まで持つかどうかという点だが、残り4日のためそこは気力で何とかするしかないだろう。

11日目にしてようやく3大関が安泰。
安泰ということだけでなく、それぞれ良さを発揮した内容だった。

正代は今場所一番の立ち合いだったのではないだろうか。
それでも良い状態の時の正代の踏み込みと比較したらまだまだと言ったところだが、上記の通り高安に勝利して大関の意地を見せた。

朝乃山はしっかり踏み込み、右を差し、上手も引いて磐石の内容で3敗を死守。

かろうじて優勝圏内に残っており、高安が敗れたことで星の差1つとなった。
自力優勝は不可能だが、必死に食らい付いていくしかない。

貴景勝は一瞬霧馬山に攻め込まれたが、引くことなく我慢して突き放し、土俵際も万全だった。
角番脱出まであと1勝とした。

明日の注目の割は
『高安ー北勝富士
この一番である。

高安としては切り替えて臨むことが出来るかどうか。

左四つに組み止めたいところだが、安易な左差しでは北勝富士におっつけられて苦しい展開になるだろう。

とにかく立ち合いしっかり踏み込み、圧力をかけて北勝富士を後退させることが必要だろう。

昨日このまま全勝でいくとは思えないと記載したが、案の定本日黒星を喫したわけだが、切り替えていくしかないだろう。

まだ星の差1つでリードしているのは高安である。
兄弟子の稀勢の里のような豆腐のメンタルでなければ良いのだがはてさて。

まだまだ一波乱ありそうな春場所である。