きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

230. 2020年秋場所中日を勝手に語る

大相撲秋場所も中日へ突入。

中日早々、昨日まで3人いた1敗力士は全滅し、2敗力士が9人並ぶという大混戦となった。

貴景勝栃ノ心の注文相撲にはまり2敗へ後退。

お得意様相手であり、立ち合いしっかり踏み込めば勝てるという自信はあっただろうが、立ち合い変化は予想出来ていなかった様子である。

過去の合い口、栃ノ心の今場所の内容を加味しても、頭の片隅には入れておきたいところだった。

とりあえず本日の敗戦に関しては忘れて、明日以降切り替えて相撲を取ってほしいところである。

2敗へ後退したといっても、トップ集団には変わりない。

集中力を切らさず後半戦へ臨んでほしいところ。

正代は妙義龍に立ち合い踏み込み負けし、上体を起こされかけたが、うまくいなしてすぐに体を密着させ送り出した。

足を滑らす場面もあり、磐石な内容とは言い難いが、身体は動いており、連敗しなかったことが何よりだろう。

御嶽海が良いところなく連敗。

調子の上がらない大栄翔相手に防戦一方の内容であり、さらには引いてしまった。

2日連続で上体は高く、引きで墓穴を掘っており、まるで中身のない内容である。

今場所は何が起こるかわからないため、4敗も優勝の可能性がないわけではないだろうが、現状の御嶽海の相撲内容を見る限り、全くもって期待することは出来ない。

初日から連敗した照ノ富士は、玉鷲を下してトップ集団に躍り出た。

玉鷲の攻めに対して下からあてがい、逆に照ノ富士が前に出て玉鷲を圧倒した。

大関時代からあまり分の良くない玉鷲相手に冷静かつ激しさを見せた内容だった。

序盤は後ろに下がると脆さを見せていたが、この連勝中はとにかく前に出ており、強引な相撲を取る気配もまるで感じない。

後半戦は平幕好調力士との割が組まれていくだろうが、この相撲内容が続けば平幕連覇も現実味を帯びてくる。

まだ場所は残り半分も残されているため気は早いのだが、もし照ノ富士の優勝となれば
『初日から連敗しての優勝』
『平幕連覇』
という史上初の記録が2つも誕生することになる。

後半戦も平常心で相撲を取ることが出来るかどうか。

平幕中位の若隆景の相撲内容が非常に良い。

先場所も好調力士の影に隠れていたが、二桁勝利を果たしており、本日の相撲を見ても相撲技術は高さを感じさせる。

宝富士に左を差させないように徹底して右からおっつけ、その後の肩透かし、もろ差しを果たす辺りなど相撲技術が高くなければ出来ないことである。

動きやすい体型もしており、この先立ち合いの踏み込むスピード、圧力が増していけば面白い存在になるだろう。

平幕下位の琴勝峰は逸ノ城に敗れて2敗へ後退。

先場所から薄々感じていたのだが、組んでも良し、離れても良しであり、スケールの大きさを感じる一方で、いずれにしても絶対的な強さを感じない。

先場所の照ノ富士戦、今場所の魁聖戦、本日の逸ノ城戦と巨漢力士相手に十分の上手を簡単に許す傾向がある。

魁聖戦こそ下手投げで体を入れ替えて白星に結び付けたが、決して良い内容とは言えなかった。

そして昨日も記載したが、懐の深さを生かした逆転が多いため、それもぜったいてきな強さを感じさせない要因の一つとなっている。

年齢、体型ともに期待の若手であるため、もっと積極性のある攻めの相撲を見せてほしいところである。

平幕下位のベテラン勢に目を向けると、昨日から再出場を果たした琴奨菊は本日の相撲を見る限り、かなり厳しい様子である。

昨日は炎鵬が自滅したような内容で白星へ結び付けたが、本日の相撲を見る限り、立ち合いは悪くなく、前に出る分にはまだ良いかもしれないが、後ろに下がった際全く残す力がない。

幕内残留のためには最低5勝が必要であり、本日のような相撲で後半戦3勝4敗の星を残すことが出来るかどうか。

出場する以上、とにかく前に出る相撲を取るしかないだろう。

西前頭15枚目松鳳山が、初日から8連敗で負け越しを喫した。

先場所もそうだったが、ここ数場所松鳳山らしい相撲を全く取ることが出来ていない。

本日はまだ相撲の形になっていた方であるが、とにかく軽い。

琴奨菊と同年代であり、両ベテランともに今場所は力量の衰えを隠すことができず、厳しい展開である。

明日の注目の割は
貴景勝ー霧馬山』
照ノ富士北勝富士
この2番である。

貴景勝は変化で敗れた翌日に、くせ者と割が組まれた。

先場所霧馬山に不覚を取っており、さらに今場所の霧馬山はここまでらしさを発揮して2敗で来ている。

霧馬山は動きながら上手を狙う立ち合いも見せることが多いため、貴景勝としては注意していきたいところであるが、本日変化で敗れたことによりしっかり足が出るかどうかという不安要素がある。

変化を警戒しつつも足を運べるのか注目である。

優勝のためにはここで連敗するわけにいかない。

照ノ富士は過去3戦3敗の北勝富士が相手である。

ちょうど照ノ富士大関で2場所連続負け越しを喫した辺りに対戦して連敗している。

当時と現状の状況が異なるため、過去の対戦成績は参考にならないが、とはいえ3連敗の相手ということであまり気分の良いものではないだろう。

北勝富士はしぶとくおっつけてくるため、照ノ富士としては下手に抱え込む展開は避けたいところである。

本日のように廻しが引けなくても前に出る相撲を取ることが重要だろう。

秋場所も明日から後半戦へ突入する。

1敗力士も消滅し、混沌とする展開であるが、優勝ラインは3敗までではないだろうか。

果たして誰が残るのか…