きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

386. 2021年秋場所6日目を勝手に語る

大相撲秋場所も中盤戦へ突入。
そして突入して早々、幕内の勝ちっぱなしは新横綱 照ノ富士のみとなった。

その照ノ富士は相撲巧者若隆景を力で圧倒した。

昨日記載した通り、やはり高い技術を上回る圧倒的なパワーといったところである。

若隆景としてはおっつけ、ハズ押しで攻めていきたいところだったが、まともに二本差してしまった。

というよりも照ノ富士に誘い込まれるように差してしまった。

横につくのではなく、まともに差してしまっては極め出しの餌食になってしまうだけである。

照ノ富士としてはある程度狙い通りの展開だっただろう。

全力士が照ノ富士相手に捕まらないことを意識しているが、それ以上の事が出来ていないため、照ノ富士を脅かすまでには至らない状況である。

照ノ富士が万全の中、両大関が黒星。

正代が霧馬山に完敗して2敗目。
ここで敗れてしまう辺りが正代の実力でもあるのだが、それ以上に霧馬山の相撲内容を誉めるべきだろう。

立ち合いで左前ミツをすぐに引き、そして右前ミツも引き付け、正代の差し手を殺しながら完璧な寄りを見せた。

正直正代の立ち合いの当たりも悪くなかったと思うが、それ以上に霧馬山の左前ミツが早く、正代の当たりを止めたということだろう。

昨日霧馬山は照ノ富士に敗れたが、ただ敗れたのではなく、収穫や手応えといったものがあったのだろう。

私自身時折話題に出すほど期待を寄せる1人であり、素質は持ちつつも上位では跳ね返される傾向にあったため、今場所は飛躍の場所になりそうである。

そして正代に話は戻るが、昨日苦手に勝利した翌日、ここまで対戦成績4戦4勝の相手に完敗するのだからこの力士もわからない。

上記の通り霧馬山が素晴らしいことに間違いはないのだが、負け方がよろしくない。

明日以降修正してほしいところである。

角番貴景勝が4敗目。
先に玉鷲が引いたところで決めきれず、そして悪手の引きを見せたことが敗因である。

立ち合いややずれたようにも見えたが、それ以上にバタついており、摺り足が出来ていない様子である。

連勝で波に乗りかけていたところで痛手となる黒星である。

御嶽海は完勝。
取り組み前から御嶽海にとってはやりやすい相手だろうと思っており、もろ差し速攻の展開になると思っていたが、おっつけ、ハズ押しで圧倒した。

押し相撲の教科書と言える内容だった。

この相撲を見ると期待したくなるが、以前も記載した通りこのまま照ノ富士と星の差1つで直接対決を迎えるまでは期待することはない。

番付順から言えば13日目まで無いということだ。

明生が大栄翔に敗れ連敗。
この2日間足が出ていない。

左を差すことに拘りすぎているのか、まずはしっかり踏み込んで当たっていくことが重要だろう。

強く当たることだけを意識していては足が出なくなるだろうから調整が難しいだろうが。

高安が今場所初となる土俵上での白星を掴んだ。

逸ノ城の突き押しに下がる展開となったが、うまく回り込んで逆転した。

正直高安本来の相撲とは程遠い内容だったが、これで一つきっかけを作ることが出来るかどうか。

何だかんだで照ノ富士にとって最大の鬼門とも言える存在であるため、奮起していただきたい。

平幕に目を向けると、宇良が3連敗の後3連勝と立て直してきている。

連敗中に宇良らしい相撲を見せてほしいと記載したが、まさに連勝中はその通りの内容である。

元々筋力面では並々ならぬものを持っていたが、身体も大きくなり、より一層力強さに磨きがかかった様子である。

また小兵力士でならした宇良独自の変則的な相撲も健在であるため、力強さと変則的な巧さを兼ね備えており、以前よりも面白い力士になっている。

怪我をしながらもここ4場所は全て二桁勝利しているため、地力もついてきたか。

番付で言えば上位圏外であるが、楽しみな力士が戻ってきたと言える。

明日の注目の割は
『御嶽海ー逸ノ城
この一番である。

対戦成績は御嶽海がダブルスコアで勝っており、本日の相撲内容及び今場所の両者の調子を見れば御嶽海有利だが、先場所は逸ノ城が完勝している。

またこういう時に敗れるのが御嶽海という力士でもある。

15日間で強い御嶽海と弱い御嶽海が存在するため、この力士は本当に読めない。

一つ言えることはここで敗れればいつも通りの御嶽海であり、優勝争いも照ノ富士が圧倒的に有利となる。

関脇に託す任務(?)としてはかなり重たい事だが、100%の実力を出し切れば御嶽海は正代、貴景勝の2大関よりも上である。

はてさてどうなるものか…