きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

229. 2020年秋場所7日目を勝手に語る

大関、関脇が落ち着きを取り戻した2日間だったが、本日7日目は関脇陣が全滅。

1敗の正代は攻め急いだか、隠岐の海相手に不覚。

元々対戦成績も五分であり、油断できない相手ではあるが、今場所の両者の状態を加味すると痛手となる黒星である。

立ち合いは当たってもろ差し狙いだったが、隠岐の海に左前ミツを引かれて、右の差し手を抜き、左四つの形となった。

両者ともに十分な形であるが、正代としては上手を引いてから出るべきだった。

上手を引かず、腰高のまま攻めたため、懐の深い隠岐の海相手に突き落としを食ってしまった。

なぜあそこで慌てて前に出る必要があったのだろうか。

勝っている相撲が圧倒することが多いため、相手に残されたとき慌ててしまうのか。

いずれにせよ痛手となる黒星である。

御嶽海はお得意様の玉鷲相手に最悪な相撲内容で3敗目。

立ち合いの踏み込みも良くないし、上体も高いし、さらには決まるわけのない叩きで墓穴を掘った。

この力士の弱い部分が全て出た一番ではないだろうか。

この辺り優勝を2回果たし、三役経験も豊富ながらいまだ大関へ昇進できない所以だろう。

一発勝負の実力ならば現在出場している力士の中で最高だろう。

言い換えれば番付上位の朝乃山、貴景勝よりも上ということだ。

しかし2人は大関へ昇進し、御嶽海は関脇へ留まっている。

爆発力があっても安定感がない。

大関昇進への足固めのために最低限必要な10勝へ到達するには両大関、正代の3人に勝ち越さなければならない。

御嶽海の場合、この3人に勝利しても平気で他の力士に落としそうな気もするが、御嶽海としては正念場だろう。

大関陣は安泰。

貴景勝電車道とはいかなかったものの、まともな叩きは見せず、常に先手を取って攻め続けた。

これで役力士唯一の1敗力士となったが、場所はまだ半分以上残されているため、一ミリも油断は出来ない。

朝乃山は先場所不覚を取った照強を冷静に捌いた。

照強が先場所同様足取りにきたが、朝乃山は動じなかった。

先場所もこの冷静さを持ち合わせていれば同じ結果にならなかっただろうが、今さらそれを悔やんでも仕方ない。

これで今場所初めて白星先行となった。

平幕照ノ富士は考えた相撲で遠藤を下した。

右前ミツを引かれたり、もろ差しを許すと強引な相撲を取る可能性も高くなるため、遠藤の右をうまく手繰って後ろについた。

この5連勝は力強さと冷静さを兼ね備えており、本日で役力士との対戦を終えたため、この先楽しみである。

平幕下位で本日注目の割であった『琴勝峰ー豊昇龍』は琴勝峰に軍配が上がった。

とはいえ昨日も記載した通り、琴勝峰は懐の深さを生かした逆転勝利であるため、やや物足りない部分も多い。

豊昇龍としては突っ張りから右を差し攻めていったが、やや攻め急いだか。

流れとしては悪くなかったため、切り替えて望んでほしいところである。

1敗力士が貴景勝、琴勝峰、翔猿の3人だけとなったが、まだ先は長いため、この3人だけで争われるとは考えにくい。

朝乃山も調子を取り戻し、照ノ富士は役力士との対戦を終え、正代、御嶽海もこのまま黙っているとは思えない。

明日の割を見ると、役力士及び照ノ富士は力を発揮すれば問題ない相手であると言えるが、如何せん今場所は何が起こるかわからない。

秋場所も明日で早くも中日である。
上位力士がどれだけ踏ん張ることが出来るかどうか。

ここ数場所のように誰が優勝するのかわからない展開も悪くないが、出来れば優勝も落ち着くところに落ち着いてほしいのだがはてさて…