きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

494. 2022年夏場所3日目を勝手に語る

3大関が全滅し、そして全員が黒星先行。

3日目を終了し、大関の成績は『2勝7敗』である。

『最近の大関はだらしない』という声をよく聞くが、これに関しては私自身何度か記載したことがあるが、今に始まったことではない。

しかし2勝7敗という現実を見せつけられると、そう思いたくなるのも無理はない。

まず御嶽海の相撲から振り返るが、昨日同様いなされたとき足を送ることが出来ていないように見受けられる。

何とか持ち直し、琴ノ若の叩きについていったと思われたが、逆転敗けを喫してしまった。

初日白星を挙げたときは、早くも上位陣最後の望みのような存在だったが、序盤戦であっさり2敗目を喫してしまった。

いなされたときの足の送り方もそうだが、立ち合いの当たりも弱いように感じる。

関脇時代の御嶽海を彷彿させる展開だが、何とか修正してほしいところである。

一方琴ノ若はこれで3大関総なめとなった。

2日連続逆転の際どい相撲ではあるが、一方的な内容ではなく、大関相手に当たり負け、圧力負けしておらず、しっかり攻め込む場面も見られている。

その中でもう一つの持ち味とも言える懐の深さを活かしているような内容である。

まだ絶対的な強さは手に入れていないが、年内には三役で二桁勝利しているイメージは沸いてくる程、先場所から充実している様子である。

まだ役力士との対戦は残されており、また同格力士との対戦も控えている。

ここからが琴ノ若の真価を問われるだろう。

貴景勝が初日の相撲を見たときから記載しているが、かなり気掛かりである。

とにかく立ち合い当たることが出来ていないし、突き押しの威力も全く感じられない。

立ち合いの当たりが弱い貴景勝は言い方を悪くすれば平幕レベルである。

本日の高安戦は比較的当たりやすい相手であるが、その高安相手にも当たることが出来ていないため、相当深刻ではないだろうか。

正直初日から3連敗を喫している正代より深刻である。

その正代だが、苦手大栄翔相手にここ数場所のリプレイを見ているかのような内容で完敗。

もはや正代が大栄翔に敗れるのは意外でも何でもないのだが、それにしても工夫が無さすぎる。

さすがに大関が格下相手に何場所も連続で同じ相撲で敗れるのは大問題だろう。

貴景勝と異なり、ある意味いつも通りのためそこまで深刻に感じないが、とはいえこれ以上の連敗はさすがに苦しくなるだろう。

先場所は初日から4連敗の後、そこから9勝2敗の成績だったが、それが毎度起こるわけではない。

とにもかくにも早く初日を挙げたいところである。

一方大栄翔は1横綱1大関から白星を挙げているが、こうなると昨日の敗戦が悔やまれるところである。

同格相手にしっかり勝ち切れるかどうかが今後の課題となるだろう。

上位陣で唯一白星を先行させた横綱照ノ富士

過去負けなしの霧馬山相手に慌てず相撲を取っていた。

霧馬山が力をつけているとはいえ、霧馬山は四つ相撲であるため、照ノ富士としてはある程度余裕を持って相撲を取ることが出来ただろう。

初日の相撲を見たときはかなり心配したが、この2日間は比較的安定している。

問題は押し相撲相手にどのような相撲を取るのか。
このところ連敗している玉鷲戦辺りは鍵となるだろう。

まだ3日目のため、照ノ富士にとっては前途多難と言えるだろう。

関脇に目を向けると、若隆景が相撲技術の高さを存分に発揮して連敗を免れた。

対戦相手の遠藤も現役で1、2を争う相撲巧者であるが、その相撲巧者遠藤が手玉に取られていた。

本日は立ち合いの当たり、前さばき、対応力と全てにおいて若隆景が上回っていた。

明日以降もこの相撲内容を貫いてほしいところである。

もう一人の関脇阿炎が隆の勝を下して連勝とした。

立ち合いからもろ手突きが通用せず、下がる展開となったが、何とか土俵際で逆転した。

回り込む巧さも阿炎らしいと言えばそれまでなのだが、やはり突き切る相撲を望みたいところである。

平幕下位に目を向けると、明生が連敗。

昨日もそうだが、左から手繰るような突き落としに頼りすぎている印象を受ける。

明生の相撲と言えば立ち合いしっかり当たって突き放す、左差し速攻であるため、相撲内容を修正していきたいところである。

正直ここらでは軽く二桁を挙げて、早く上位に戻ってきてほしいのだが。

明日の注目の割は
照ノ富士琴ノ若
この一番である。

両者相四つの右四つだが、右四つの完成度は照ノ富士の遥かに上である。

特に上手の取り方ではそれが顕著に現れると思う。

しかし先場所からの琴ノ若の相撲を見ていると、現状照ノ富士相手にどれだけ相撲を取ることが出来るのか楽しみである。

琴ノ若としてはおそらくもろ差しを狙いにいくだろうが、安易に差しにいっても両前ミツを引き付けられる可能性が高い。

如何にして自分十分、相手不十分の形を作ることが出来るかどうか。

3日目が終了し、平幕力士5名が3連勝としている。

この中には勢いのある琴ノ若、優勝経験のある玉鷲も含まれているが、とはいえここから優勝力士が出るとは考えにくい。

その一方で上位陣で誰が抜け出すのかも予想が出来ない。

3連勝力士の中から優勝力士が出るとは考えにくいと記載したものの、琴ノ若にはひっそりと期待しておこう。