きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

228. 2020年秋場所6日目を勝手に語る

大相撲秋場所も本日より中盤戦へ突入した。

中盤戦開始早々、阿武咲が敗れ全勝力士が消滅したが、大関、関脇は安泰であり、あるべき姿を見せた形となった。

貴景勝はくせ者の照強を全く寄せ付けず。

照強の一度目の立ち合いの突っ掛けはおそらく狙っており、心理戦に持ち込んだのだろうが、貴景勝が全く動じなかった。

元々貴景勝は小兵力士に対して無類の強さを発揮するため、本日もそれを遺憾なく発揮した。

これで3連勝とし、調子は上向きな様子である。

朝乃山は3連敗の後、3連勝と星を五分に戻した。

立ち合いがややずれた形となり、妙義龍に左前ミツを引かれる形となったが、朝乃山としては右を差し、妙義龍の出足を止めた時点である程度の余裕はあっただろう。

落ち着いて相撲を取ることが出来ており、迷いは吹っ切れている様子である。

正代は栃ノ心を圧倒。

立ち合いやや遅れたようにも見えたが、すぐにもろ差しを果たし、その後攻め方、体の寄せ方も完璧だった。

この相撲内容ならば優勝候補筆頭と言っても過言ではない。

まだ先は長いため、この相撲を如何に持続させられるかどうか。

御嶽海も相撲巧者遠藤を冷静に捌いた。

この2日間、決まり手こそ引き、叩きではあるが、3日目黒星を喫した一番とは異なり、冷静に相手を見ているため、観戦者側からしても特に不安を感じない。

照ノ富士は立ち合いすぐに左前ミツを引き、完璧な形で隠岐の海を寄せ付けなかった。

連敗スタートだったが、その後は力強さ、冷静さを見せつけて4連勝である。

初日から連敗して優勝を果たした力士は存在しないが、照ノ富士は3年前の夏場所に連敗スタートの後、最終的に12勝を果たし、優勝次点の成績を収めたこともある(結果的にこれが現在大関在位最後の勝ち越しである)。

明日で役力士との対戦が終了するため、不気味な存在である。

明日の注目の割は
照ノ富士ー遠藤』
『琴勝峰ー豊昇龍』
この2番である。

照ノ富士としては、遠藤の前さばき、巻きかえの巧さにより、もろ差しを許す展開になる可能性も高いが、強引な小手投げで膝に負担を掛けることだけは避けたい。

もろ差しを許しても、どっしり構えたいところだが、それこそ膝への負担があるため長い相撲も避けたいところである。

『琴勝峰ー豊昇龍』は平成11年生まれの若手同士の好取り組みである。

琴勝峰はここまで5勝1敗と好成績だが、先場所の前半戦と比較するとあまり強さを感じさせず、懐の深さを生かした相撲内容が大半である。

こういう相撲内容ではそれこそ膝の怪我が懸念される。

是非とも積極的に攻める相撲を見たいところである。

一方豊昇龍はここまで五分の星だが、良い面も悪い面も出ている様子である。

身体能力、技のキレは素晴らしいが、もう少しがむしゃらに取ってほしい印象である。

これから何度も対戦するであろう両者の幕内初対戦は非常に興味深い。

また琴奨菊が明日から再出場するようだが、この決断は裏を返せば『十両の土俵に立つ気持ちはない』ということなのか。

幕内に留まるために、少しでも白星を積み重ねていきたいだろうが、怪我の状態はいかがなものだろうか。

琴奨菊にとっても土俵人生の正念場を迎えているだろう。

大関、関脇が安定した相撲を取り始めているが、どこかで波乱はあるのだろうか…