本日8月31日は大相撲九月場所の番付発表の日である。
余談だが本来ならば九月場所は秋場所であり、従来通り東京開催も変わらないのだが、秋場所と呼べるものなのかどうか不明である。
さて番付に目を向けると、先場所復活優勝を遂げた照ノ富士は、東前頭筆頭まで番付を上昇させた。
私を含めた多くの予想屋さんが、優勝によるボーナスを加味しても前頭2枚目であると予想していたため、ある程度の許容範囲とはいえ驚いた者も多いのではないだろうか。
とはいえ、東前頭筆頭に位置したことで楽しみなのが、初日から横綱(鶴竜)との割が組まれる可能性が高いことである。
今年に突入してから、西横綱の初日の対戦相手は東小結ではなく『東前頭筆頭』と組まれている。
そのため初日から『鶴竜ー照ノ富士』の割が組まれる可能性が高い。
照ノ富士は先場所見事復活優勝を果たしたが、三役以上との対戦は3日間のみである。
上位総当たりでどれだけ結果を残すことが出来るかどうか楽しみである。
関脇に目を向けると、大栄翔が関脇昇進を果たした。
過去小結で11勝して関脇へ昇進出来なかった力士は存在しないため、今回も従来通りといったところである。
そして今回予想屋さんの大半が間違えたのは『幕内、十両の入れ替え人数』だろう。
4名だと予想していたが、結果として5名であった。
勢は西前頭9枚目で3勝12敗と十両へ陥落しても仕方ない成績なのだが、それに対して逸ノ城は西十両5枚目で9勝6敗と昇進には厳しい成績であった。
それだけに驚かされた結果となったわけだが、逸ノ城としては番付運に恵まれたため、これをうまくいかせるかどうか。
あの活躍を見て、その後照ノ富士も躍進してきたときは『逸照時代』を予想した者も多かっただろうが、現実は違った。
それでも照ノ富士が先場所復活優勝を果たして上位総当たりの地位まで番付を戻してきた。
逸ノ城も先場所の照ノ富士の活躍に刺激され、奮起してほしいところである。
こんなところで終わる力士ではないはずだ。
この番付運をモノに出来るかどうか。
初日まで残り約2週間。
初日が近づいたら再度展望を記載したいと思う。