きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

223. 2020年秋場所初日を勝手に語る

大相撲秋場所が本日初日を迎えた。

今場所も好き勝手に語っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

場所直前にコロナウイルスに集団感染というショッキングなニュースを目にし、無事にとは言い難いものの、本場所を迎えられたことはファンとして本当に嬉しい限りである。

さて土俵に目を向けよう。

今場所出場している力士の中で番付最高位に位置している両大関に明暗が分かれた。

まず『明』の貴景勝は、先場所の覇者 照ノ富士相手に完勝。

立ち合い当たりの強さ、角度ともに良く、さらにその後の突き放しも強烈であり、久々に貴景勝の良さが出た一番であった。

下手にいなそうとかそういう考えにも至らず、とにかく突き押しに徹底した良い相撲だった。

まだ初日だが、本日の相撲内容を見ると期待したくなってくる。

一方照ノ富士は、やはり後ろに下がったときまだ踏ん張りが効かない様子である。

これに関しては膝の悪い力士全員の共通点とも言えることである。

今場所の照ノ富士は、身長の低い押し相撲や遠藤のような前捌きのうまい力士相手に強引な相撲を取ることなく、自分の形へ持ち込むことが出来るかどうかが鍵となるだろう。

『暗』の朝乃山は、やや苦手としている遠藤相手に苦杯を嘗めた。

立ち合いの当たり、その後差し手争いの中から圧力をかけて土俵際まで攻めたまでは良かったが、その後遠藤に回り込まれてからの攻めがあまりにも雑だった。

遠藤に巻きかえを許し、もろ差しを許したまま腰高で攻め続けようとし、左上手から振り回すも強引過ぎた。

ここ2場所遠藤相手に圧力で勝利していたため、早く勝負を決めたいという気持ちが強すぎたのか。

もろ差しを許していたが左上手を引いたため、すぐ投げにいくのではなく、引き付けてから攻めていきたいところだった。

初日から苦手に敗れたというのが、この先どのように響いてくるだろうか。

まだ初日とも言えるため、とにかく切り替えて立て直しを図ることだろう。

注目している正代、御嶽海の2名の関脇は初日白星(余談だが、昨日の展望でも両関脇と記載したが、大変失礼ながらもう一人の関脇大栄翔を忘れていた。)。

正代は成長著しい隆の勝相手に立ち合いの踏み込み鋭く、圧力も十分であった。

もろ差しに拘らず、攻めの気持ちが出た最高の一番と言える。

御嶽海は学生時代からのライバルである北勝富士相手に完勝。

立ち合いの当たり良く、おそらくもろ差し狙いだっただろうがそれが果たせなくても、前に出る圧力、左おっつけが十分に効いていた。

両関脇ともに初日最高のスタートを切り、大関取りへの足固めだけでなく、優勝争いという点でも期待が持てそうである。

昨日も記載したが、台風の目になる可能性を秘めている元大関高安も白星スタート。

相四つの宝富士相手に先に上手を許し、苦しい展開だったが、宝富士があまり攻めてこないのが幸いした。

我慢できたという点では良いのか、明日以降攻める相撲で白星を積み重ねていきたいところである。

幕尻の逸ノ城は豊昇龍相手に良いところなく黒星。

まだ初日だが、本日の相撲内容を見る限りあまり期待は出来なさそうである。

一方その逸ノ城の対戦相手である新入幕豊昇龍は、動きの良さ、足腰の良さを見せた。

もろ差しを果たし、逸ノ城の上手投げにも体勢を崩すことなく攻め切った。

初日の相撲は期待通りの内容であった。

明日の注目の割は
貴景勝隠岐の海
『御嶽海ー照ノ富士
この2番である。

貴景勝は初日最高のスタートを切ったが、貴景勝にとって2日目は『鬼門』と呼べる日である。

大関昇進以降2日目の成績は2勝3敗であり、さらに隠岐の海相手にはこのところ連敗中である。

嫌な要素が揃っている中、本日のような相撲を取り切ることが出来るかどうか。

優勝のために序盤で躓く訳にはいかない。


御嶽海ー照ノ富士は、先場所は照ノ富士が圧倒したが、初日の内容を見る限り、照ノ富士としては後手に回ったら苦戦を強いられるだろう。

照ノ富士としては、先場所のように前ミツを引き付けて攻めていきたいところである。

強引に引っ張り込むことだけは避けたいところである。

御嶽海としてはもろ差し、もろハズで攻めていきたいところである。

照ノ富士に先場所のような相撲を取られたら正直勝ち目がないと言えるレベルであるが、工夫を凝らして相撲を取っていきたいところである。

まだ初日のため断言は出来ないが、多くの力士が稽古不足の影響を受けているように感じる。

劣勢に回ったときの対処がうまく出来ず、あっさり土俵を割る、手をつく相撲が多い。

条件としては先場所と同様であり、場所の中でうまく調整していくしかないだろう。

まず序盤戦でどのような展開に至るのか。
明日以降も楽しみである。