きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

154. 2020年初場所中日を勝手に語る

大相撲初場所も中日折り返し。

優勝争いの先頭集団にいた遠藤が黒星。

同格相手に勝ちきれないと何度も記載しているが、それが炎鵬とは思いもしなかった。

本日の内容は冷静に相手を見ていると言えば聞こえは良いが、相手に合わせた相撲を取っており、遠藤自身が何を狙っていたのかまるでわからない内容だった。

小兵力士相手に警戒するのはわかるが、警戒しすぎてしまい墓穴を掘った内容だった。

とにもかくにも優勝を考えたときこの黒星は痛手過ぎる。

ここからが踏ん張りどころであるが、明日が苦手の阿炎戦。

ここを乗り越えられるかどうか。

同じく先頭集団の大関貴景勝は、隠岐の海に右上手を引かれて危ない体勢だったが、何とか白星を拾った。

貴景勝は立ち合いの当たりもやや弱く感じた。

それとも隠岐の海の踏み込みが良かったのか。

今場所の隠岐の海は目立たないながらも上位圏内で2敗と健闘している(隠岐の海ファンに申し訳ないが、私の感覚的に4敗以上はしている印象だった。)。

そのためこの日も貴景勝相手に粘りの相撲を取ることが出来たということか。

貴景勝にとっては危ない相撲をモノにし、後半戦以降自分の相撲を取りきって突っ走りたいところ。

『朝乃山ー正代』という優勝争いの面でも重要な一番は、正代に軍配が上がった。

立ち合いは五分であり、その後朝乃山は突っ張りを繰り出した。

そこから流れを作って右四つに組みたかったのだろうが、正代が突っ張りに対して下がるどころか逆に攻め返して左四つに組んだ。

朝乃山は逆の左四つに組んで焦ってしまったのか、腰高のまま攻めてすくい投げを食った。

今場所の正代の前に出る圧力が本当に素晴らしい。

昨日の豪栄道戦も内容は申し分ないし、この流れで後半戦も突っ走ることが出来るかどうか。

一方の朝乃山はこれで3敗となり、優勝争いから大きく後退した。

今場所大関への足固めの場所にするためにも、気持ちを切り替えて後半戦臨んでほしいところ。

本日の取り組みで気掛かりな力士が御嶽海、玉鷲の2名である。

御嶽海は本日も不十分な体勢で攻めていき土俵際で回り込まれ、最後は寄り切られた。

元々この力士は体の寄せ方が巧い力士だったのに、今場所は貴景勝戦でもそうだが、土俵際の詰めが甘い。

常々稽古不足を指摘されており、それが一番の問題点だろうが、もう一つ気になることが『身体を大きくし過ぎ』という点である。

馬力は増すかもしれないが、今場所のように前に落ちやすくなり、また持ち味の機動力が失われてしまう。

大関候補筆頭から一転、今場所は平幕であり、奮起してもらいたいところだが、前半戦は結果を残すことが出来ていない。

正代戦、遠藤戦で意地を見せられるかどうか。

そして玉鷲だが、単純に衰えを感じさせる内容が多い。

立ち合いの当たりも弱く、突っ張る腕も伸びず、馬力不足も感じる。

2016年九州場所から遅咲きながら上位に定着し、昨年初場所には優勝も果たしたが、ここ数場所は年齢による衰えを感じさせる。

玉鷲らしい力強い相撲を見たいが、後半戦巻き返しなるかどうか。

明日の注目の取り組みは
貴景勝ー正代』
この一番に尽きるだろう。

数場所前までならば貴景勝の押しに対して正代は為す術なく下がっていただろうが、今場所の正代の圧力は凄まじいものがある。

立ち合いは貴景勝が勝るだろうが、正代がそこまで下がらず圧力をかけていくのではないだろうか。

そこで貴景勝が安易ないなし、引きにいってしまうと正代はそこを突いてくる可能性が高い。

貴景勝としては我慢強く押しに徹することが重要だろう。

どちらが1敗を守るか。
優勝争いを占う重要な一番である。

朝乃山、遠藤も連敗を避けたいところだが、両者ともに明日は苦手相手である。

はてさて…