きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

155. 2020年初場所9日目を勝手に語る

1敗同士の注目の取り組み『貴景勝ー正代』は正代が1敗を死守した。

正代の立ち合いの踏み込み、圧力が凄まじかった。

貴景勝としては立ち合いで突き放したいところだったが、逆に圧倒されてしまい、その後立て直し突き放していったが、正代が立ち合いで当たり勝った分、攻められても余裕を持っていたため、突き落としが決まった。

貴景勝が取りたい相撲を正代が取ったという一番になった。

それにしても正代の立ち合いが素晴らしい。

昨日の私の予想とは異なる展開だった。

これで徳勝龍とともに1敗先頭集団に立っているが、まだ後半戦は始まったばかりであり先は長い。

残り6日間。
4人(小結2人、遠藤、御嶽海)との対戦はほぼ確定だろうが、同格相手に勝ち切れるかどうか。

一方敗れて2敗に後退した貴景勝だが、本日の敗戦は内容も完敗だったため、尾を引く可能性も高い。

まだ星の差は1つであり、6日間も残されている。

自力優勝は消滅しているが、気持ちを切らさずに食らい付いていきたいところ。

そして正代とともに1敗を守った平幕下位の徳勝龍だが、約3年ぶりに幕内での勝ち越しを決めた。

正直何が良いか全然わからないが、身体は身軽に動いている様子である。

突き押し、左四つで相撲を取ることが出来るが、いずれにせよ絶対的な強さを感じさせないため、後半戦以降も動きの良さでカバーすることが出来るかどうか。

どこで優勝争いに関わる力士と割が組まれるのか注目である。

気は早いが、貴闘力以来の幕尻優勝も少しはちらつくだろうがはてさて。

昨日敗れて2敗に後退した遠藤は苦手の阿炎に対して、消極的な内容で連敗。

立ち合いで腕を手繰ろうとしたが不発に終わり、一方的な相撲で敗れた。

昨日敗れ、そして本日苦手の相手ということで意識してしまったのだろう。

今場所の玉鷲戦のようにしっかり踏み込んでから手繰るならば良いが、変化気味に手繰りにいってしまった。

これで先頭集団と星の差2つになってしまった。

ただの連敗ではなく、前半戦見せていた素晴らしい内容まで崩壊していることが問題である。

今場所だけでなく、来場所以降を見据えた上でも、相撲内容を修正していってほしいところである。

関脇朝乃山は苦手の大栄翔を降した。

本日は大栄翔の突っ張りに対して顎を上げず、逆に突き放していった。

大栄翔に攻め込まれたが我慢して相撲を取り、土俵際で得意の左上手を引くことが出来た。

連敗阻止、苦手に勝利と朝乃山にとっては大きな一番である。

この流れで二桁勝利を目指してほしいところ。

もう一人の関脇高安は6敗目を喫し、特例復帰が叶わなかった。

お得意様の宝富士相手に為す術なく敗れ去った。

身体面も精神面も低下している様子である。

今場所の内容を見ていると栃ノ心同様、下降線を辿っていくような気がする。

今の高安からは残念ながら何も感じるものがない。

そして角番豪栄道は炎鵬に対して、出足で一気に片付けようと考えていたのだろうが、小兵の炎鵬相手にそれは悪手だった。

しかし今場所の豪栄道の場合、下手に色んなことを考えて自滅するよりも、今場所貫いている出足を信じたという点では良かったと思う。

信じたというか、現状これがどの力士に対しても最善ということだろう。

今場所は怪我の影響も大きいためか、とにかく廻しを引くことが出来ないため、出足に賭けるしかない。

これで6敗目を喫し、厳しい状況に間違いないのだが、残りの対戦相手から考えると不可能ではない。

残りの役力士との対戦は、貴景勝、朝乃山、高安である。

貴景勝には合い口が良く、豪栄道の好調不調に関わらず圧倒することが多い。

貴景勝にとっては鬼門とも呼べる相手である。

高安には合い口が悪いが、今場所の出来ならば出足で圧倒することも可能だろう。

過去にそういった内容で圧倒したこともある。

問題は朝乃山だろう。

今場所は結果がどうであれ、一気の出足に賭けるしかない。

正代戦のように気力を振り絞って奮闘してほしいところ。

明日の注目の取り組みは
貴景勝ー炎鵬』
この一番に尽きるだろう。

貴景勝としては、絶対に連敗は避けたいところ。

そして相手は小兵力士だが、貴景勝は過去に小兵力士である宇良をカモにしていたことがある。

あまり考え過ぎず、立ち合いに集中していきたいところである。

一方の炎鵬も好調の遠藤、大関戦初挑戦で豪栄道に勝利と波に乗っている。

貴景勝はとにかく炎鵬の術中にハマってはいけない。

優勝を狙うためにもこれ以上落とすわけにはいかない。

明日で中盤戦も終了である。

平幕力士がこのまま逃げ切るか。

それとも大関の意地か。

はたまた優勝ラインが下がり、他の力士にチャンスが生まれるか。

どのような展開で終盤戦へ突入するだろうか。