きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

283. 2021年初場所6日目を勝手に語る

本日より中盤戦へ突入した大相撲初場所

まず本日注目の割である『照ノ富士ー大栄翔』。
大栄翔が最高の相撲内容で完勝した。

腕はよく伸びるし、ハズ押しもうまく力強かった。

今場所好調の要因としては左右どちらの手もうまく使えていることではないだろうか。

突き押し相撲の力士は、片方の手でしか喉輪ができない、おっつけが出来ない等左右のバランスが悪いことも多いが、本日の大栄翔の相撲をみると左右ともにハズにかけているし、左右ともに腕がしっかり伸びている。

しっかりとテンポ良く自分の間合いで押し込んでいるため、流れのある相撲を取ることが出来ている。

この流れのまま中盤戦以降も突っ走ることが出来るかどうか。

照ノ富士としては何としても捕まえたいところだったが、上体はやや高く、大栄翔の攻めに為す術なく後退してしまった。

今場所は連勝なく五分の星だが、今場所後の大関復帰はやや厳しいか。

負けた相撲を見ているとやはり今場所は立ち合いが高い。

とにもかくにも二桁には乗せたいところであるため、まずは連勝してきっかけを作りたいところである。

昨日初めて大関安泰となったが、本日白星を挙げたのは正代のみ。

その正代は立ち合いしっかり踏み込み、すぐにもろ差しを果たして完勝した。

徐々に相撲内容も安定してきた。
この流れならば角番脱出は時間の問題だと思うが、役力士ただ1人の1敗力士であるため、優勝争いを考えた場合気を吐いてほしいところ。

もう一人の角番朝乃山はお得意様宝富士に痛恨の黒星。

喧嘩四つの両者だが、今場所も朝乃山はしっかり右を差し勝った。

しかし出足で圧倒しようとする気持ちしかなく、勝負を急いでいるため、宝富士に上手を引かれた状態で逆転敗けを喫した。

右を差し相手に上手を引かれた所で止まるべきだった。
あそこは明らかに前に出る場面ではないだろう。

自分の型になっても余裕がない辺り、今場所の朝乃山の状態を表しているのだろうが、この2日間が良い内容で連勝していただけに痛い黒星となってしまった。

昨日泥沼から脱出した貴景勝は、引きで墓穴を掘り連勝ならず。

立ち合いは決して悪くなかったが、すぐに引きを見せてしまった。

1つ勝って流れが変わることを期待したが、やはりまだ貴景勝本来の相撲内容とは程遠いものがある。

中盤戦以降役力士との対戦も組まれていくため、非常に厳しい状況に陥った。

序盤戦1敗だった関脇隆の勝は過去3戦3勝の玉鷲相手に不覚。

確かに玉鷲は強敵、実力者であるが、ここで落とす辺りがまだ完全に一皮剥けていない要因とも言える。

出来れば大関と割が組まれるまで1敗を死守してほしかったのだが。

平幕全勝力士に目を向けると、久々の幕内復帰を果たした明瀬山がまさかの6連勝(完全に失礼だが)。

序盤戦も身体の動き良く、そして本日は逆転の突き落とし。

まるで昨年初場所の覇者である徳勝龍を彷彿とさせる突き落としだった。

昨日も記載したが、意外な力士が優勝を果たす場合、実力以上の力、神がかったような内容であることが多い。

本日はその片鱗を見せたような内容だった。

さすがに優勝はないと思っているが、5年連続初優勝力士が続いている初場所、昨年の徳勝龍のこともあるため0とは言い難いことも事実である。

明瀬山としてはのびのびと相撲を取るだけだろう。

序盤戦無傷だった明生が苦手隠岐の海に敗れ初黒星。

突き放してから流れの中で左を差して速攻という相撲がやりやすい相手にも思えるのだが、いつも突っ張り合いになったとき隠岐の海の突っ張りに後退してしまうことが多い。

これが合い口というやつだろうが、切り替えて明日以降臨んでほしいところである。

明日の注目の割は
『隆の勝ー大栄翔』
この一番である。

出来れば全勝、1敗での対決が観たかったがそれは仕方のないことか。

ここ数場所の両者の力量からすれば過去の対戦成績が示すように隆の勝有利だが、今場所の大栄翔はとにかく強い。

相手が100%の力を発揮してもそれを上回る強さで、ここまで役力士を総なめにしている。

隆の勝としては立ち合いしっかり踏み込み、とにかく引かないことである。

隆の勝は勝つ相撲にしても立ち合い当たってから僅かに引く癖があり、本日もそれで墓穴を掘っている。

引かずに踏み込んで、大栄翔の突きを跳ね上げたいところである。

誰が大栄翔を止めるのか。
役力士を総なめにしてしまうのか。
それが最大の注目となりつつある初場所である。