先場所、初顔合わせで鶴竜に勝利して以降、何かと私のブログ内でも度々話題に挙がる友風。
その友風がまたもや記録を作った。
題名の通り友風が『同一横綱に対して初顔合わせから連勝』を果たした。
これは今回の友風で13人目である。
意外に多いように感じるが、過去は以下の通りである。
場所 |
対戦横綱 |
初顔からの連勝数 |
最終対戦成績 |
|
若乃花(初代) |
3連勝 |
3-1 |
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昭和40年初 昭和40年春 昭和40年夏 昭和40年秋 |
4連勝 |
4-0 |
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昭和41年夏 昭和41年名 |
2連勝 |
9-8 |
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栃光(金城) |
昭和50年九 昭和51年初 |
輪島 |
2連勝 |
2-15 |
昭和56年春 昭和56年秋 |
若乃花(2代目) |
2連勝 |
3-2 |
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保志(北勝海) |
昭和59年初 昭和59年春 |
2連勝 |
3-2 |
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北尾(双羽黒) |
昭和60年初 昭和60年名 昭和60年九 |
3連勝 |
3-0 |
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益荒雄 |
昭和62年初 昭和62年春 昭和62年夏 |
3連勝 |
3-2 |
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平成7年九 平成8年初 |
曙 |
2連勝 |
4-14 |
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敷島 |
平成10年春 平成10年夏 |
2連勝 |
2-2 |
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平成25年春 平成25年名 |
2連勝 |
2-4 |
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阿武咲 |
平成29年秋 平成29年九 |
2連勝 |
2-0 |
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友風 |
令和元年名 令和元年秋 |
2連勝(令和元年9月現在) |
2-0(令和元年9月現在) |
友風を除く過去12名中8名が最終的な対戦成績でも勝る結果となっている。
横綱が晩年であることも影響するだろうが、初顔合わせに敗れるだけならまだしも、連敗となるとやはり嫌な印象が残ってしまうためだろうか。
大麒麟の場合、対戦を多く重ねても9-8でリードして終了したため、柏戸にとっては鬼門と呼べる存在だっただろう。
一方で、輪島や曙のように、初顔合わせから連敗したものの、最終的には逆に圧倒しているパターンも存在する。
輪島に至っては2連敗の後15連勝とカモにしている。
これはやはり横綱側がまだ晩年とは程遠く、一線級で戦える力量が健在だからだろう。
ちなみに最高連勝数は佐田の山の4連勝だが、これも少し事情が異なる。
栃ノ海と佐田の山は同じ出羽海一門であり、昭和40年初場所までは『系統別総当たり制』であり、同じ一門での対戦を組まれることがなかった。
昭和40年初場所から『部屋別総当たり制』となり、この両者の対戦が組まれることになった。
両者の実力は拮抗しており(大関昇進は佐田の山が早く、横綱昇進は栃ノ海が早い)、初対戦が『横綱ー大関』の番付であった。
そのため他の記録のような、関脇以下が横綱に連勝した事例とは事情が異なるのである。
その4連勝を除けば佐田の山、双羽黒、益荒雄の3連勝が最高である。
結局佐田の山が絡んでくる所も面白いが、双羽黒が『連勝も連敗も経験している』点も面白い。
早ければ友風は来場所に三度鶴竜と顔を合わせるだろうが、この3名と肩を並べられるかどうか楽しみである。
最後に『不戦勝を絡めた連勝』を以下に記載する。
場所 |
対戦横綱 |
初顔からの連勝数 |
最終対戦成績 |
|
開隆山 |
2連勝(どちらも不戦勝) |
2-0 |
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栃東(初代) |
昭和43年初 昭和43年秋 |
2連勝(初顔不戦勝) |
2-6 |
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大砂嵐 |
2連勝(2回目対戦不戦勝) |
3-1 |
開隆山の『横綱相手に初顔合わせから不戦勝で連勝』は史上唯一である。
これに関してはもう二度と見ることはないのではないだろうかと思わせる珍記録である。