きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

107. 2019年秋場所中日を勝手に語る

鶴竜休場。

怪我の度合いは不明だが、相撲内容、精神的には崩壊していただろう。

醜態を晒すくらいなら休場した方が賢明だと感じていたため、この結果はそこまで驚きはしない。

とはいえ結果的に横綱不在となってしまったことは残念である。

場所に話を移そう。

『御嶽海ー貴景勝
近年の大相撲の好カードである。

御嶽海は優勝に向けて。
貴景勝大関復帰に向けて。
両者にとって負けられない一番である。

勝負は意外にも呆気なく、貴景勝が自分の相撲を取り切って圧勝した。

立ち合い低く当たり、上場下から攻めていった。

この2日間、内容悪くこの一番も落とすようならば大関復帰にも黄信号が灯る所だったが、内容良く完勝した。

この一番は本当に大きい。
当面の目標は大関復帰だろうが、優勝争いを考えたとき貴景勝にとっては1敗の一人を引きずり下ろしたことになる。

とにかく本日のような相撲内容を貫くことだろう。

一方、御嶽海側から見ると覇気のない内容だった。

連勝を積み重ねていく中で、内容にも厳しさを増していたが、本日は防戦一方の内容だった。

御嶽海は『強い御嶽海』と『弱い御嶽海』が混在しており、これが16場所連続三役在位でありながら、その間二桁勝利は1回に留まる所以なのだろう。

本日の一番を見ていると、この先終わってみれば9勝と印象も強くなってくる。

連敗だけは避けたいところだが。

豪栄道が友風の術中にはまり3敗目。

優勝争いを考えたとき、かなり痛手となる1敗である。

立ち合いの踏み込みはほぼ完璧であり、その後廻しを引けずに攻めたことが敗因か。

友風に引かせて攻めていったが密着しきれず、うまく回り込まれてしまった。

それにしても友風は本当にわからない。

なぜこんなに叩きが決まるのか。

まだ場所は半分残っているため、来場所の話をするのは早いが、この叩きは間違いなく警戒されるだろう。

現在も警戒されている中、それでもうまいこと決まっているが、来場所も今場所同様に通じるとはどうしても思えない。

昨日鶴竜戦のような圧力をかける相撲をぜひ覚えていただきたいのだが。

栃ノ心が気力で3勝目。
苦手の正代相手に立ち合いからもろ差しを許したが、がむしゃらに動いて突き落とした。

内容は最悪だが、昨日と比較すると気力は感じた。

今場所の栃ノ心を動かしているものは間違いなく『心』だろうから、皆勤を目指すならば気力で取るしかない。

それでも角番脱出はかなり厳しいだろう。

中日を終了し
全勝:隠岐の海
1敗:明生
平幕中位~下位が場所を引っ張る展開である。

豪栄道と御嶽海としては本日の敗戦がかなり痛手となっている。

三役~前頭上位を見ると御嶽海、貴景勝、遠藤、朝乃山が2敗である。

遠藤の残りの三役以上との対戦は、栃ノ心、御嶽海である。

単純に考えた場合、相撲内容を加味しても遠藤にかなり期待できるのだが、如何せん同格に勝ちきれないという点が引っ掛かるところである。

朝乃山は阿炎以外の三役以上との対戦を終えている。

上記3名との対戦を終えているのは大きく、夏場所優勝した経験も持ち合わせている。

遠藤同様、同格相手に勝ちきれるかどうか。

御嶽海も本日の内容を見ると崩れる印象が強く、貴景勝大関復帰が当面の目標のため、まだ余裕はないだろう。

だからと言ってこのまま隠岐の海がすんなりいくとも思えない。

このところ力を付けている明生だが、優勝争いに関しては経験値はないため、やや厳しいか。

いずれにせよ、1敗の明生、上位2敗勢は全勝隠岐の海との割がまだ組まれていない。

上位休場も多いため、確実に誰かは割を組まれるだろう。

隠岐の海としてはそれからが真価の問われるところである。

このまま『インチキ優勝』だけさせる取り組み編成だけは避けていただきたい。

明日の注目は
『御嶽海ー友風』
『阿炎ー朝乃山』
この2番である。

御嶽海は6連勝中の内容ならば、貴景勝が友風と対戦したときのように、引く隙すら与えずに勝利するイメージが沸くのだが、如何せん本日の内容を見ると、叩き込まれてしまうのではないかという不安が過る。

優勝争いを盛り上げるためにも、この一番は何としてもモノにしたいところである。

朝乃山は優勝争いを意識して固くなってしまっては、阿炎の術中にはまる可能性が高くなるだろう。

まずは立ち合いしっかり踏み込むことだ。

とにかく慌てず、相手のペースに持ち込まれないようにどっしりと構える必要があるだろう。

幕内の優勝争いが混沌としている中、東幕下27枚目に番付を落としている照ノ富士が、4連勝で復帰以降4場所連続の勝ち越しを決めた。

この3場所は体格で勝っている内容が多く、またいつ膝を怪我してもおかしくない内容だったが、徐々に前へ圧力をかけられるようになっている様子である。

だからといってすぐに幕内上位で結果を残すとは思えないが、少しずつ回復しているようである。

今場所好成績ならば、来場所は幕下上位まで番付を上げるだろう。

早く幕内に戻ってきてもらいたい。