きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

104. 2019年秋場所6日目を勝手に語る

中盤戦へ突入した秋場所は、さっそく大荒れとなった。

1横綱2大関が総崩れし、大関復帰を狙う貴景勝にも土が付いた。

まず『貴景勝ー遠藤』だが、貴景勝としては最悪の相撲内容であった。

立ち合いの当たり自体はそこまで悪くなかったが、遠藤の低さ、圧力に怯んでしまったのかすぐ引いてしまった。

上体を起こせていない相手を引き落とせるわけなく、ましてや足腰の良い遠藤ならば尚更だ。

昨日あたりからわすがに歯車が狂ってきたか。

昨日記載したが、初黒星を喫した翌日が重要だろう。

もう一度自分の相撲を思い出せば、間違いなく再度勢い付くことができるだろう。

気掛かりなのが足首と膝である。
花道を下がる際は問題無さそうだったがはてさて。

鶴竜が連敗。
そして出現してしまった『悪手』。

立ち合いの踏み込みはそこまで悪くなく、すぐ右からいなした。

これで決めることが出来なかったため焦ってしまったのか、その後の攻めも攻めきろうという意志が感じられず、最後は俗に言う『決まらない叩き』で呼び込んで墓穴を掘った。

昨日も記載したが、鶴竜は突如崩れることが見受けられる。

一人横綱としてここは踏ん張りどころである。

角番の2大関は昨日と異なり両者ともに黒星。

豪栄道は立ち合い張り差しを選択。

からしたらこの時点で『余計なことをした』と感じたが、結果として両者の立ち合いがややずれた影響もあり、もろ差しになることができた。

しかし攻めに精彩を欠き、最後は胸を合わせる形になってしまい、朝乃山の上手投げに屈した。

朝乃山としては我慢して自分の形に持っていき、良く言えば豪快な相撲を取った。

これで出場している横綱大関を総なめにした。

今場所の活躍次第では、先々場所の優勝が輝きを増すことになるだろう。

先場所負け越した悔しさを晴らしたいところ。

もう一人の角番栃ノ心は防戦一方の内容で黒星。

とにかく今場所は中身がない。

角番脱出云々よりもまず皆勤できるかどうかも怪しくなってきた。

関脇御嶽海の調子が右肩上がりである。

内容も厳しさを増している。

しかしこの力士もひとつの黒星をきっかけに連敗することが多い。

この勢いを持続できるかどうか、スタミナ面が問題である。

幕内中位に目を向けると、隠岐の海が白星で単独トップに立った。

今場所は比較的攻めの姿勢が出ていると感じるが、それでも『幕内中位だから通用している』という印象である。

要は上位で勝てる隠岐の海の姿を全く想像できない。

実力者と称されることも多いが、上位でまともに勝ち越したこと回数も圧倒的に少ないため、期待できるものがない。

隠岐の海ファンには申し訳ないが、これが隠岐の海に対する私の印象だ。

このまま連勝を積み重ねれば上位と対戦する可能性も高いだろうが、そこで結果を残すことが出来るかどうかが問題だろう。

明日の注目は
鶴竜ー友風』
貴景勝千代大龍
『阿炎ー遠藤』
この3番である。

鶴竜は連敗し、相撲内容も崩れかけている中、先場所苦杯をなめた友風戦である。

4日目までの内容ならば問題なかっただろうが、崩れている中で自分の相撲を取ることが出来るかどうか。

さらには先場所不覚を取った友風得意の叩きにも注意しなければならない。

貴景勝千代大龍』は、今場所の相撲内容を考慮すれば、貴景勝が断然有利であるが、敗れた後の翌日というのが問題点である。

しかも一発のある千代大龍だ。
本日のような引きを見せてしまっては危険である。

この2日間引きが目立っているため、修正出来るかどうか。

遠藤は全勝の貴景勝を降し、今場所好調をアピールしているが、明日はやや苦手としている阿炎である。

今場所の阿炎は正直かなり印象が薄い(不戦勝と反則勝ちによる影響が大きい)。

それでも阿炎の思い切りの良い相撲には注意しなければならない。

今場所の遠藤はかなり期待できる。

問題は同格相手に勝ちきれるかどうか。

中盤戦早々荒れる展開となったが、上位陣は切り替えていくことが出来るかどうか注目である。