きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

151. 2020年初場所5日目を勝手に語る

本日で序盤5日間が終了。

白鵬に続き鶴竜も休場。

休場は予想通りであり、私自身むしろこれ以上出場する方が問題だと感じていたため良いのだが、来場所以降進退を問われる可能性は高いと考えている。

これで3場所連続の休場となり、今場所も金星を3つ配給している。

来場所無理に出場するのではなく、万全な状態で臨むことが賢明だろう。

土俵に目を向けると、本日注目の『朝乃山ー遠藤』は遠藤が完勝した。

ケンカ四つの両者であり、朝乃山は右を固めていき、立ち合いの踏み込みも悪くなかったが、遠藤の方が立ち合い低く、遠藤得意の左差しに成功した。

その後朝乃山がすぐに右を巻きかえにいったが、それに対して遠藤の左おっつけが強烈だった。

結果的に遠藤はもろ差しを果たし、そのまま攻めきった。

今場所の遠藤は元来の巧さに加え『力強さ』もある。

昨日の貴景勝戦もそうだが、押し相撲相手にも下がることがない。

上位戦を終了し、さらには1敗のため、優勝候補筆頭と思わず言いたくなるが、如何せん遠藤は同格相手に勝ちきれない力士である。

2場所前も前半戦好調ながら終わってみれば8勝止まりだった。

中盤戦以降も序盤戦の内容のまま突っ走ることが出来るかどうか。

朝乃山としては過去の対戦でも差し手争いに敗れており、その結果合い口が悪かったため、立ち合い突き放していくなどの工夫が必要だったか。

とにもかくにもこれで連敗である。

このまま崩れるようでは上の番付に辿り着くことなど出来ない。

3連勝していたときの内容を思い出し、連敗を止めることが出来るかどうか。

平幕全勝対決である『北勝富士ー正代』は正代が北勝富士を圧倒した。

過去の合い口も影響したか、北勝富士は考え過ぎて相撲を取った様子である。

一方の正代は左ハズ押しが強烈だった。

2日程前にも記載したが、正代は先場所同様、もろ差しに拘らず攻める姿勢を貫いている。

今場所上位を総なめした北勝富士相手にもそれが発揮できており、状態は相当良さそうである。

上位戦は2大関だけだが、貴景勝相手にも攻める相撲を取ることが出来るかどうか注目である。

残された上位陣大関2人は明暗が分かれた。

貴景勝玉鷲を冷静に捌いた。

特段良い内容でもないが、序盤戦でこれ以上躓くわけにもいかないため、確実に白星を積み重ねたことが良いことだろう。

これで役力士で1敗は貴景勝だけである。

横綱が休場し、番付上でも最上位となったため、上位の意地を見せてほしいところ。

一方、角番豪栄道が序盤で4敗。

本日の隠岐の海戦は、過去の合い口などを加味しても星勘定に入れたかっただろう。

その相手に痛手となる黒星である。

どちらかと言えば相手有利の左四つであったが、豪栄道は上手さえ引けば左四つでも十分力を発揮できるため、左四つに組んだ時点でそこまで大きな問題はなかった。

しかしいつものように攻めることが出来ず、上手も一枚廻しになってしまい、巻きかえも許してしまった。

投げの打ち合いでも手をついてしまうし、本日の内容は深刻であった。

運良く取り直しになるも、体力まで尽きている状態だった。

身体面、相撲内容ももちろんのこと、精神面も心配である。

昨年初場所は初日から4
連敗した後勝ち越しを果たしているが、今場所はかなり厳しい様子である。

大関復帰を目指す高安は大栄翔に敗れて序盤で3敗。

昨日も記載したが、内容を見ても大関復帰は絶望的だろう。

とにかく下半身が安定しない。

本日も大栄翔が回り込むところを追いかける場面で、足がばたついてしまっている。

終いに決まるわけない叩きを見せて墓穴を掘った。

明日の注目の取り組みは
貴景勝ー御嶽海』
『朝乃山ー妙義龍』
『高安ー遠藤』
この3番である。

貴景勝は何かと因縁のある御嶽海相手だが、とにかく『安易ないなし』にいかないことである。

御嶽海が貴景勝相手に5連勝していたとき、御嶽海はこのいなしを待っており、そこを狙っていた。

また貴景勝は御嶽海の『右差し』にも注意しなければならない。

5連敗していた背景にはこの右差しにも苦戦していたことが挙げられる。

あまり調子の上がらない御嶽海とはいえ、この力士はいきなり力を発揮することもしばしばある。

貴景勝は自分の間合いで相撲を取ることが出来るかどうか。

大関の意地を見せるためにもここで落とすわけにはいかない。

朝乃山はここ数場所の力量差を考えると負ける相手ではないが、如何せん連敗中のためそれがどのように影響するか。

また今場所の妙義龍は2横綱に勝利しているため油断ならない。

安易な右差しでは妙義龍におっつけられ、一気に持っていかれる可能性もある。

また中途半端な踏み込みでももろ差しを許し、一気に持っていかれる可能性もある。

とにもかくにも立ち合いに集中することであり、中途半端なことはしないことである。

ここが踏ん張りどころであるがはてさて。

遠藤は相手が先場所まで大関だった高安といえど、今場所の状態を考えるならば負ける相手ではない。

そもそもそこまで苦手にしている相手でもないため、優勝争いに残るためには今場所の高安に敗れるわけにいかない。

全勝は正代、輝、照強だが、この中から優勝力士が誕生することはやや想像しにくい。

中盤戦、どのように場所が展開されていくだろうか…